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「スリーデイズ坊主はもったいない」ルー大柴が15年以上の下積みを乗り切れた理由とは?

「スリーデイズ坊主はもったいない」ルー大柴が15年以上の下積みを乗り切れた理由とは? f:id:tyo-press:20160208113127j:plain

就職しても雑用のような仕事を任される“下積み期間”に堪え兼ねて、すぐに仕事を辞めてしまう若者の存在が議論を呼ぶことがある昨今。一方芸能界には、30代後半までに及ぶ長い下積み期間を経てブレイクした経験を持つ人物がいます。

それが、「トゥギャザーしようぜ!」で一世を風靡し、日本語と英語を巧みに組み合わせた“ルー語”で注目を集めるルー大柴さん。 18歳でのヨーロッパ放浪の旅から、スターの付き人時代に経験した雑用、芸能活動の傍ら行ったティッシュ配りのアルバイトなど……”エンターテインメントの世界で一花咲かせたい”ともがき続けた半生を、ルー大柴さんに振り返ってもらいました。

いろんな国の人とトゥギャザーしてみたかった

—若い頃に、ヨーロッパを旅されていたそうですね。

ええ。高校を卒業してすぐ、18歳から19歳にかけて、ヨーロッパを旅していました。 僕は幼稚園の頃に学芸会で拍手をもらったときから、「人を喜ばせることができるエンターテインメントの世界で生きていきたい」ということしか、シンクして(考えて)いなかった。それなのに、印刷屋の長男だったので、「跡取りになれ」って言われるのが、嫌で嫌で仕方がなかったんですよね。

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それと、洋画を観て外国に興味を持っていたので、「俺はジャパンみたいなスモールアイランドにいるのは嫌だ!」っていう思いもあって、親を説得してヒッピー旅行に出たんです。外国人の人とトゥギャザーしたくて、ヒッチハイクで放浪していました。1970年代初めのことですね。

—大学に行きながら、長期休みや卒業旅行で海外を旅するという選択もできたのではと思いますが、大学に行くことは考えませんでしたか?

家族が揉めていたので、当時はとにかく「日本を出たい、逃れたい、一人になりたい、遠くへ行きたい」という思いが強くて。今思えば、大学を出てゆっくりシンクして(考えて)から行動しても良かったとも思うんだけど、その頃は「22歳~23歳くらいには役者として成功したい」と思っていましたからね。

家がプアー(貧乏)だったわけでもないのに、そういうフロンティア精神みたいなものは幼い頃から持っていました。

—ヨーロッパではどこへ行かれたのですか?

まずはイギリスに行って3ヶ月間英会話教室に通って。「王立の演劇学校を受験できたらいいな」と思っていたんだけど、挫折したので他の国へ行って、いろんな国の人とトゥギャザーしてみようと。イギリスからオランダに渡り、スカンジナビアの方から北欧を周って、フィンランドからドイツへ。そこからまたオランダに行って、ベルギー、フランスへ行きました。南欧は新婚旅行にとっておこうと思って……結局、ワイフと行ったのはハワイでしたけどね(笑)

まずしゃべれ、行動しろ。すべては貴重なエクスペリエンス

—旅のなかで、特に思い出に残っていることはありますか?

すごいエクスペリエンス(経験)がメニー(たくさん)ありましたね。ヒッピーだったので、寝袋で野宿もしたし、何も知らないところで家に泊めてもらったこともあるし、自分でアクセサリーを作って露天商もしましたね。

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昔はロッテルダムに露天商が集まる広場があって、場所代を払うと店を出せる。ランチのときには隣の人から大きなペットボトルのソーダ水を分けてもらったり、誰かが出してきたフランスパンをかじったり。みんなで食べ物を分け合って、楽しかったですよ。

—お金に不自由していたわけでもないのに、どうして露天商をしようと?

ストックホルムでユースホステルに泊まっているときに知り合ったフランス人から、馬の蹄鉄に使う太めの釘で作るアクセサリーの作り方を教えてもらったんです。「これを売ってみるのもおもしろいエクスペリエンスだな」と思ってね。

そのときは、「すべて貴重なエクスペリエンスだ」と思っていましたから。絶対いつかビッグになって、誰かに「若い時はこんなことをしてたんです」と話せる日が来ると思い描いていたんです。ちょうど今日のインタビューみたいにね。

—貴重なエクスペリエンスといえば……旅先で恋もしましたか?

ええ。ユースホステルにいたときに、ディスコへ北欧の美人を探しに行ったんですよ。すると3人組の女の子がいて、僕は真ん中の子がすごくかわいいなと思ったんだけど、ディスコなのにその子だけ踊っていなかった。僕は「男性を相手にしない人なのかな?」と思いました。

すると、ボーイさんが「あと2曲ですよ」と言って、チークタイムになったんです。そしたら、踊り場にいた人たちが蜘蛛の子を散らすように、みんないなくなって。 僕は「チャンスだ!」と思って、そのかわいい子に声をかけようとしました。

でも、一緒にいた日本人の先輩が「無理だからやめとけ」って止めるわけですよ。「なんで? そんなのやってみなくちゃわかんないじゃない!」と思った僕は、気にせず彼女のところへ行って「Shall we dance with me?(一緒に踊らない?)」と言ったら、「Yes, off course.(ええ、もちろん)」と応えてくれました。

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