カラオケで歌えば復興支援できる JASRAC「こころ音(ね)プロジェクト」スタート

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「こころ音(ね)プロジェクト」著作物使用料の拠出の仕組み

 音楽の著作権を管理するJASRAC(日本音楽著作権協会)は2011年8月31日、著作権者から協力を得て著作物使用料の一部を東日本大震災の震災復興支援基金にする「こころ音(ね)プロジェクト」を始めたことを発表した。

 同プロジェクトには、アーティストの氷室京介さん、作曲家の川口真さんらが賛同し、「IF YOU WANT」(NEWS ZEROエンディングテーマ)、「ウルトラマンタロウ」などの10の楽曲(2011年8月31日現在)が参加している。

 これらの楽曲がイベントで使用されたり、カラオケで歌ったりする時に著作者に支払われる著作物使用料は、「こころ音基金」として国または地方公共団体、日本赤十字社等へ寄付されるほか、被災地の音楽文化振興のためにJASRACが独自に行う復興支援活動にも充てられる予定だ。

 このプロジェクトの発案者であり、ピンクレディーの「サウスポー」「ペッパー警部」の作曲者でもあるJASRAC会長の都倉俊一さんは、公式サイト内の動画で、

「一作家として何ができるかを考えた。援助金・物資の支援は短期的であってはならないと思った。私たち作家の印税は年に4回分配される。その一部でも寄付ができれば、皆さんが(カラオケなどで)歌ってくださればくださるほど、印税を被災地に届けることができる。元気を歌とともに東北に送りたい」

と、このプロジェクトへの思いを明かしている。

◇関連サイト
・こころ音プロジェクト – 公式サイト
http://www.jasrac.or.jp/kokorone/index.html
・プレスリリース – JASRAC(日本音楽著作権協会)
http://www.jasrac.or.jp/release/11/08_2.html

(森田将人)

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