とりあえず怖いサイトはドリームキャストでアクセス
数年前、まだまだドリームキャストが『ぐるぐる温泉』や『レンタヒーロー』などで大人気だったころ。その時代は、インターネットが一般人に広まりつつある時代だった。つまり、「オレ、パソコン買ったんだー」「へぇー、私も欲しいと思っていたのー」という時代であり、現代人の多くにパソコンが行き渡っていなかった時代でもあった。
そんなとき、インターネットにも危ないサイトが登場してきた。サイトに入るだけで突然パソコンがおかしくなったり、ウイルスに感染したり、画面いっぱいにウインンドウが出たりなど、いわゆる悪意のあるサイトである。とあるインターネット雑誌の編集部では、そんな危ないサイトにハマってパソコンが台無しにならないように、あることをしていたという。
それは、ドリームキャストでのアクセスだ。危険と思われるサイトにはドリームキャストでアクセスし、どんなサイトかチェックしていたという。ドリームキャストはパソコンと構造が違うため、悪意のあるサイトに入ってもトラップが発動しないのである。
余談だが、世の中にはドリームキャストでインターネットを始めたという人が多くいるという。それゆえパソコンに買い換えてからは、あらゆるネットの危ない罠にひっかかって、痛い目に遭ったという人も多くいる。ドリームキャストユーザーの女性をナンパしまくっていた男たちも大勢いた(パソコンに詳しくないと言うことで、騙しやすかったらしい)。
良くも悪くも、ドリームキャストはインターネットを広めることに貢献したゲーム機であることに間違いはない。そして、多くのトラップサイトからユーザーを守ってきたゲーム機であることも忘れてはならない。
イラスト:ピョコタン
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。