プロカメラマン直伝! みんなに「いいね!」をもらえる、初心者にオススメの写真テクニック
はじめまして、フリーカメラマンのつるたまです。
個人ブログ・一瞬一撮などで撮影やカメラ系の記事を執筆したり、フリー素材サイトぱくたそに写真提供したり、WEBのおもしろそうなところに顔を出しております。
つるたま
2002~2007年 プロレス専門誌『週刊ゴング』の撮影を担当。
2007~2010年 キヤノンビジネスサポートなどに勤務し、顧客サービスやスタッフ育成などを担当。現在はフリーカメラマンとして撮影を行うほか、WEBライターとしても活動中。
旅行先での風景、外食先での食事などを撮影して、SNSにアップしている方も多いのではないかと思います。けれど、「アップしたけれどあまり反応がない」「 思うように撮れない」と悩んでいる人もいるのでは?
そんなカメラ初心者でもカンタンに、美しく撮れる写真のテクニックをご紹介します。今回、撮影に使ったのはiPhone6。高価なカメラを使わなくても、「相手に伝わる」写真は撮れますよ!
スマホの写真が見違える! 「色とフレーミング」を意識するテクニック
デジタル技術が発達したので、スマホで撮影しても、アプリでキレイに仕上げることができます。僕が使っている「Snapseed」「VSCOR」は、エフェクトも多彩なのでオススメですね。撮影や画像編集の際に、具体的にどんなことを意識すればいいのか、テクニックをご紹介します。その際にどんなことを意識すればいいのか、テクニックをご紹介します。
明るさや色で、写真の印象はガラリと変わる
Q: この写真を見てどんな印象を受けますか?
Aはスマホでそのまま撮影した写真、Bは撮影後アプリで補正した写真です。
写真が適切な明るさではない場合、暗い印象や意図していない被写体に目線が引っ張られてしまい、撮影者の思惑とは異なった印象を与えてしまいます。撮影した後は、アプリで適切な明るさに補正すると、印象はグッと良くなります!
写真に入る色はなるべくまとめる
Q おいしそうに見えるのはどちらでしょうか?
Aは料理のテーブルにある様々な要素が映っているため、料理のおいしさがストレートに伝わりません。
Bは料理だけにフォーカスしたことで、すっきりとした印象になっています。
写真を撮影するうえで、色や物など要素が多ければ多いほど、「何を撮りたかったのか」が写真を見た人に伝わりにくくなります。
きれいな写真をみて「きれい!」と感じるだけでなく、なぜその写真はきれいなのか、何が自分の興味を惹いたのか。失敗した写真や、なんとなくいいと思わなかった写真は、なぜいいと感じられなかったのか、どこを変えると良くなるのかなどをしっかりと考えることで、次に活かすことができます。
印象をコントロールするフレーミング
Qこの写真はほぼ同じ場所から撮影しているのですが、違いはなんでしょうか?
答えは「視点」です。いつもの自分と視点を変えて撮ると、写真の景色も変わります。写真を撮る時には、高さ・角度・大きさ・向きなど様々な視点から被写体を見て、状況を多角的に考えることが必要です。「これが撮りたい!」と感じた時に接近すると、インパクトや迫力がある写真になり、あるいは一歩引くことで、その被写体がどんな場所にいるのかを伝え、周りの空気感をプラスした、雰囲気のある写真になります。
写真を通して多角的に発想ができるようになると、ビジネスやプライベートでの風景も俯瞰で見られるようになり、新しい気づきが生まれるかもしれません。
写真でメッセージを伝える方法とは
ここまでは基本的な写真のテクニックをお話しましたが、ここからがいよいよ本題。他ではあまり書いていない「写真のマーケティング」のお話です。
ここでひとつ問題です。
Q 「いいね!」や「RT(リツイート)」が多い写真とはどんな写真でしょうか?
友人やフォロワー数が多ければ「いいね!」やRTは多くなる可能性が高くなりますが、シンプルにいい写真だけでは「いいね!」やRTが伸び悩むことがあります。その写真を見た人がどんなイメージを抱くのか。それを意識して撮影することで、より「いいね!」を獲得し、写真を通してメッセージを伝えることができます。
その写真、だれ得? ターゲットを意識しよう!
Q この写真を「好きだな!」と思ってくれそうな人はどんな人でしょうか?
写真には風景・料理・人物やアイテムなど様々な被写体があります。風景であれば、海、空などその場所が持つイメージ、夕焼けの光や色、シルエット。料理であれば、スイーツが好きな人や、肉、ラーメンが好きな人もいるでしょう。
少しあざとくなるかもしれませんが、どんな人が「いいね!」を押してくれるのか。ターゲットを意識することで、より写真の訴求ポイントを明確にすることができます。
Q 写真を見てどんな気持ちになりますか?
色には感情を揺さぶる効果があります。白にはすっきりとした洗練されたイメージ、黒には高級感やあやしさ、緑には癒し、やすらぎを抱きます。
この色の効果に、「誰もが持つ被写体自身のイメージ」を相乗効果で乗せることで、ターゲットと感情を重ね、共感を誘うことができるのです。
誰もが持つ被写体のイメージとは
Q 行ったことがないお店の写真をみて「おいしそう!」と感じるのはなぜでしょうか?
SNSで誰かの写真があがってきた時に、行ったこともないお店なのに「おいしそう」と思ったことはありませんか。
これは「餃子」「焼肉」という被写体自体に対して持っているイメージと、写真をアップした友人が伝えたいイメージが重なった瞬間です。
SNSで共感を得やすい写真例は、
料理=おいしそう パーティー・イベント=楽しそう 旅行・風景=きれい・癒し アイテム=欲しい 結婚=幸せ
など、ただ撮るだけではなく、写真を見た人がその被写体に対してどんなイメージを持っているのかを意識して撮影することで、よりメッセージ性を強めることができます。
「メッセージの最適化」で共感を呼ぶ写真に
ターゲットであるユーザーを意識して、「感情」の効果を加えるテクニックを紹介しましたが、最終的に大切なのは、どう撮影していくのか。
ターゲットを意識すれば、その被写体に対してターゲットが抱くイメージを考えて、意図的に感情に「刺さる」写真を撮ることができます。感情を揺さぶると、「いいね!」やRTにつながりますが、さらにその写真のメッセージをよりわかりやすく最適化することで、より多くの共感を得ることができるのです。
メッセージの最適化とは、
シンプルに伝えたいときは、周りをスッキリとさせて、その場の空気感も含めて写し込む ダイナミックに伝えたいときは接近して、アップや下から写し込む
などですが、ここではじめて写真のテクニックが活きてきます。
写真はうまい方が伝わりやすいけど、「なんとなく撮影したのにいい写真」って、意外とたくさんあります。そんな写真の多くは無意識に「誰かの心を揺さぶる要素」が見え隠れしているものです。そんな要素を意識しながら撮影していくと、自分自身の視点を変えるチャンスにもつながってきます。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
編集協力 プレスラボ
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