地域医療の連携強化に!患者に関わる人すべてが共有できる電子カルテが誕生
社会の高齢化に伴い、地域医療の強化が叫ばれつつある昨今。患者の家族の負担を減らす意味でも、病院や介護施設との連携が、必要不可欠となってきている。
訪問介護や見回りも、もちろん大切なこと。しかし、増え続ける要介護者に対して、アナログだけでは限界がある。今後はITによるシステムの効率化が、進められていくだろう。
今回ご紹介する「みんなのカルテ」も、その1つ。多機関との連携を目的に作られた、クラウド型の電子カルテである。
・患者の情報をクラウド化して共有
「みんなのカルテ」は、各種医療機関をはじめ、地域包括支援センター、在宅系サービス、施設・居住系サービス、サービス付き高齢者向け住宅、さらに自宅での相互利用が可能なシステム。これまでにない広範囲な情報共有で、より密な看護体制を図るのが狙いだ。
デジタルになじみのない人でも、ストレスなく使えるよう、直感的なインターフェースを採用。紙カルテを扱うイメージで、感覚的に利用できるようになっている。
システム内では、予約から診察内容まで、効率よく管理。動画を使って治療の経過を報告したり、ペイントで患部を示すことも可能。各施設ごとに、家族が口頭で伝えたり、カルテを借りる必要もない。タブレット1つで患者に関わるすべての人が現状を把握できるのだから、こんなに楽なことはない。
・強固なセキュリティで情報を保管
サーバーには、ファイヤーウォールなどの強固なセキュリティを完備。サーバーへのアクセスはIDとパスワードで管理し、なおつタブレット端末の固有IDを、サーバーの治療院・施設レコードに登録。他の端末からのアクセスを、シャットアウトする。クラウド化のため、すべての情報はサーバーに安全に保管。バックアップ体制も万全だ。
著名な専門家も絶賛し、医療業界から熱い視線を浴びている本サービス。今後の普及に、期待したい。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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