マンガ『あひるの空』に学ぶ、WhyではなくHowを考えることの大切さを教えてくれる言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた
©日向武史 / 講談社
突然ですが、「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?
普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー。
今回は、何度も試合に負け、苦しみながらも成長していく主人公たちを描くバスケマンガ『あひるの空』(©日向武史 / 講談社)より、WhyではなくHowを考えることの大切さを教えてくれる言葉をご紹介します。
失敗したときの言い訳を事前に用意していませんか?
たとえばデータを分析しなければいけないことになって「自分は理系じゃないのに」とか、力仕事をしなければいけなくなったとき「自分は体力がないから」とか、何かとできない理由を探し、失敗したときの言い訳を用意してしまう、そんな経験ありませんか?
失敗する理由を事前想定しておくことは大切なことですし、実際に失敗した際にその原因を分析することも大切。ですが、そこで止まってしまっては前進できません。本当に大切なことは、その要因を踏まえて「であれば、どうすべきか」を考えることです。
そんな、WhyではなくHowを考えることの大切さを教えてくれる1フレーズがこちら!
背が低いことがハンデなんじゃないのよ?
背が低いことを“弱い”と思うことがハンデになるの
©日向武史 / 講談社
主人公車谷空の伸長は149cm。普通の男子高校生としても小さい部類に入りますが、バスケ選手としては飛び抜けて小柄です。母親の影響でバスケを始めるものの、バスケにおいて伸長の高さは重要な要素のひとつ。
「しょうがないだろ、この身長じゃあ」
©日向武史 / 講談社
プレーで失敗するたびに、空は自分の伸長のせいにするようになっていました。そんな言葉を聞いて空の母が伝えたのが上記の言葉。空の母は元日本代表のバスケットボールプレーヤーだったが、彼女もまた、周りの選手と比べてはるかに身長が低かったのです。
そんな母に、空は「3Pシュート」の存在を教えられます。身長差がハンデにならない武器を手にしたことで、空は身長が低いプレーヤーでもコート上で対等に戦えるようになったのです。
できない理由を探すのではなく、できる方法を考える
たしかにバスケにおいては、身長は大事な要素。しかし「自分が不利である」と思い込んでしまうと、「自分はどうせ背が低いから仕方ない」と、うまくいかない理由のすべてが、言い訳がそこで生まれてしまうのです。
空は、自分にかけている身長という「才能」を補う武器とするため、毎日1,000本以上の3P
大切なことは、自分ではどうしようもない現実を受け入れた上で「どうすればいいのか」を考えること。できない理由を挙げるのは、その方法を見つけるためのステップであって、失敗したときの言い訳を用意することではありません。
不利な要素、できない理由を探すだけでは終わらせず、常に「じゃあどうすればいいのか」を考えるようにしたいものです。
>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ
監修:リクナビネクストジャーナル編集部
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