小沢元代表、菅・岡田氏のマニフェスト不履行陳謝を痛烈批判「『間違ってました。さようなら』では全くの嘘つきになってしまう」
民主党の小沢一郎元代表は2011年7月28日に行われた自由報道協会主催の会見で、政権交代の原動力となった2009年の総選挙で民主党が掲げたマニフェストの不履行に関して、21日に岡田克也幹事長が、翌22日に菅直人首相が陳謝した件について、「(マニフェストを掲げて国民から)政権をもらった。100%やれとは国民の皆さんも思っていない。しかし約束したのだから、それを実現するための努力は一生懸命やるべきだ」と語った。さらに「『こんなこと間違ってました。さようなら』というのでは、これはもう全くの嘘つきになってしまう」と菅首相、岡田幹事長らを強く非難した。
また、次期総理の条件については「個別(政策)の話というよりも、自分自身の責任で決断できる人。それで約束を守る。もっと大きく言えば、みんなが信頼できる人」が次の日本のリーダーにふさわしいと述べた。
■小沢一郎元代表とニコニコ動画記者(七尾功)とのやりとり
七尾記者: 先ほどの小沢さんの発言で小沢元代表は民主党の中から変えていくと理解しました。ネットでは以前から高い支持がある小沢元代表ですが、今やTV、新聞の行う世論調査でも軒並み上位に顔を出しています。しかし小沢さんは現時点では民主党の次期代表選にたつことができない状況です。そこでお訊きしたいのですが、次の日本の総理に必要な条件は何でしょうか。マニフェストについて、消費税について、復興政策について、小沢さんが政策的な意味で合意でき得る次期総理の条件について教えてください。
小沢一郎元代表: 自分自身の責任で決断できる人ですね。うん、それで約束を守る。もっと大きく言えば、みんなが信頼できる人。抽象的だけど。個別(政策)の話というよりも、そういう人物がリーダーに今必要なんじゃないでしょうかね。
七尾記者: マニフェストについて菅総理と岡田幹事長は陳謝しました。マニフェストの継続性についてはいかがでしょうか。
小沢一郎元代表: いや、だって、それで選挙したんですもん。それで政権もらったんですもん。全部100%やれとは国民の皆さんも思っていませんよ。だけど約束したんだから、それを実現するための努力は一生懸命やんなさいよ、と。「最初からこんなこと間違ってました。さようなら」というのでは、これはもう全くの嘘つきになってしまうんじゃないでしょうか。
(七尾功)
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