食育の未来が変わる!?ドイツ発、調理と生態系を同時に学べる大型キッチンが面白い

futureclassroom_1

子どもの肥満問題が、どこの国でも深刻化している。

食生活の変化によって、近年ではアジア地域でも、年々太り過ぎの児童が増加。生活習慣病の早期発症が、懸念されているほどだ。

これを解決するには、食生活の改善が一番。しかし、ただ食べ物を変えるだけでは、子どもたちだって戸惑ってしまうし、本当の意味で改善にはならない。

大切なのは、食事の楽しさを伝えること。食をあらゆる面から捉え、どのような過程を経て、自分たちのもとへ届くのか、身を持って知るところにあるのではないだろうか。

・食育のためのインタラクティブな自立キッチン

futureclassroom_2

技術先進国ドイツでは、この問題に着目したプロダクトを考案。デザインスクールの学生、Tobias Tsamisis氏による、食育のためのユニークな大型キッチンが発表された。

Future Classroom」と名付けられたそのキッチンに採用されているのは、アクアポニックス。植物や魚が、互いの恩恵を受けて、一緒に生活しているシステムである。

キッチンには、大型の水槽と水耕栽培用のファームを装備。ここで、実際に観察しながら、魚と植物の生態系を同時に学ぶことができるのだ。

・タッチスクリーンで対話しながら知識を吸収

futureclassroom4

アクアポニックスのすぐ横が、調理領域。こちらは使わないとき、非表示にしておける。

調理領域の隣には、タッチスクリーンを設置。子ども同士がシステムを利用して、さまざまな知識を得られるようになっている。ITを効果的に取り入れているところは、この時代ならではの感覚だ。

「将来的には、全国の小学校で食育の中心的要素として、活用してほしい」というのが、Tsamisis氏の願い。期待のシステムとして、Electrolux Design Lab competitionでも、大きな反響を得ている。ただし、実際に製品化されるかどうかは、今のところ未定。

Future Classroom/Electrolux Design Lab

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. 食育の未来が変わる!?ドイツ発、調理と生態系を同時に学べる大型キッチンが面白い
Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。