ブックオフが書籍レビューのブクログを完全子会社化
ブックオフコーポレーション株式会社は12月21日、ブックレビューコミュニティサイト「ブクログ」や電子書籍プラットフォーム「パブー」を運営する株式会社ブクログを2016年1月18日付けで完全子会社化することを発表した。取得額は非公開となっている。
「ブクログ」は会員80万人、700万件以上の書籍レビュー投稿数を有するウェブサービスで、ウェブ上につくった本棚を通して、ユーザー同士がコミュニケーションを取れるSNS機能も持つ。
ブックオフコーポレーションは、2007年より運営している中古書籍ECサイト「BOOKOFF Online」との相互送客や、実店舗の運営に「ブクログ」のレビューを活用するなどしてO2O サービスを拡充させる狙い。また、同社が運営する新刊書店「青山ブックセンター」や「流水書房」の書店員によるプロフェッショナルレビューの掲載なども行い、ウェブサービスの価値も向上させていくとしている。
株式会社ブクログは、2012年6月に株式会社paperboy&co.(当時)から分社化して独立。本のプロモーションや、電子書籍の作成・販売事業を手掛けてきたが、2014年12月期は、売上高2938万9千円に対して営業利益は350万8千円の最終赤字だった。
今回の提携で、両社が掲げるミッション『本をもっとインターネットに』(ブクログ社)、『捨てない人のインフラ』(ブックオフコーポレーション社)の実現を目指す。
(新刊JP編集部)
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