クリスマス目前!大切な人へ贈る言葉の伝え方
「想い」とは「相」手の「心」に贈ること
12月も中旬に入り、クリスマスムードが高まってきました。ロマンチックなイルミネーション、もしくは素敵なディナーと合わせて「大切な人へ告白する」「プロポーズを考えている」という人も多いと思われます。しかし、日本人は自分の言葉や声で表現することが苦手だと言われています。それを情緒的な文化だと言えばそこまでですが、大切な人へ贈る言葉は相手に届かなくては意味がありません。
とは言っても、自分本位で一方的な伝え方では相手に伝わらないだけでなく、傷つけたり、100年の恋も冷める展開になってしまう可能性もあります。つまり、言葉は相手のことを考えながら伝える必要があるのです。
「想い」を伝えるための3つの準備
そこで、オーダーメイド番組クリエイターとして数多くのプロポーズを成功させた「想い」を伝える専門家として、「想い」が伝わるための3つのポイントをお教えします。
1.プロセスを決める
2.自分の声、間を知る
3.適切なサプライズを考える
この3つは、あなたの大切な人に想いを届けたい場合、有効な方法なので是非、覚えておいてください。
「プロセスを決める」とは、決め台詞までの過程を意味します。言い換えれば「構成」です。最終的に何を一番伝えたいのか、「結婚してください」なのか「付き合ってください」なのか、その言葉から逆算して何から話し始めるのかを考えてください。
構成のテクニックとしては、いくつかありますが効果的なものを2つ紹介します。1つ目は、相手が「頷ける」肯定的な質問をたくさんすることです。例えば、「デート楽しかったね!ごはん美味しかったね!映画面白かったね!」など。相手が共感する内容、頷ける内容で話を進め、「…だから…ずっとこれからも一緒に…」という伝え方です。もう1つは、「さらけ出す→謝る→感謝する」という流れです。例えば、「いつも仕事優先で迷惑かけてるよな→いつも帰りが遅くてごめん!→でもそんな俺についてきてくれてありがとう→…だから…これからも…」という伝え方です。この2種類の構成なら、自然と「想い」が伝わる内容になります。
自分の声量や「間」に注意してメッセージを伝える
続いて「自分の声、間を知る」ことです。あなたは自分の声量がどの程度か知っていますか。なぜ重要かというと、場所に合わせて声量をコントロールする必要があるからです。例えば、人ごみの中で自分の声はどのくらい通るのか、逆に静寂の中でどの程度響くのか、把握していなければコントロールすることはできません。
コントロールできなければ声が大きすぎたり、小さすぎたり、せっかくのメッセージが雰囲気良く伝わらないケースもあります。自分の声量を知った上で、本当に伝えたいメッセージを声に乗せて伝えましょう。
また、相手に一番伝えたいキーワード、メッセージの前にゆっくり3カウント「間」を入れるようにしてください。これは、練習が必要です。大切な言葉は普段言わない言葉だと思うので、照れながら伝えてしまいがちです。そうではなく、大切なキーワードの直前にゆっくり3カウントを心の中で数え、ゆっくり伝えてください。例えば、「今日は本当に楽しかった。だから、これからも君とずっと一緒にいたいんだ。(ゆっくり1、2、3と数えて)僕と結婚してください」という流れです。これには、あなた自身がその言葉に集中するという意味と、相手を一瞬引き付けることでしっかり伝わるという利点があります。是非とも、「間」を味方にしてください。
伝える言葉、場所や雰囲気に合わせたサプライズ演出を
そして最後が、「適切なサプライズを考える」ことです。感動的なサプライズな演出には、さまざまなものがあります。サプライズには、あなたの大切なメッセージをより鮮明により印象的に伝えるという役割を持っています。
そこで気を付けなくてはならないのが、伝えたいのはあなたの「想い」だということ。演出がメーンになることなく、あなたの「想い」を相手の気持ちに立って伝えてあげることです。悪いケースとしては、あまりサプライズに凝りすぎて、インパクトはあったけど「想い」が伝わっていないケースや、他の人々を巻き込んでのサプライズで周囲が取り残されてしまい、白けてしまうことがあります。あなたが伝えるその言葉、そして、その場、その雰囲気にあった最高のサプライズ演出を考えてみてください。
行動に移さなければ相手には伝わらない
結局、いくら考えても行動するかしないか、「想い」を伝えるか伝えないかは、あなた次第です。私は大切な人に「想い」を伝えられなくて後悔するより、伝えて後悔する方を選びます。あなたの大切な人に贈りたい熱い「想い」は、伝えようと行動に移さなければ伝わりません。
せっかくのクリスマスというロマンチックなシチュエーションが後押ししてくれるわけですから、上記の3つのポイントを押さえながら、ぜひあなたの「想い」を伝えてみてください。
(東 大悟/メディア制作/セミナー講師)
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