マンガ『MAJOR』に学ぶ、『努力』という言葉の定義――大事なことは全部マンガが教えてくれた
普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー。
今回は、絶大な人気を誇る野球マンガのひとつ『MAJOR』(©Takuya Mitsuda / 小学館)より、『努力』という言葉の定義を見事に言い表したシーンをご紹介します。
自分は「努力」している、そう言い切ることはできますか?
仕事でなかなかうまくいかないとき、「こんなに頑張っているのに」「こんなに努力しているのに」と思うことはありませんか?日々忙しく仕事をこなしていると、なんとなく自分は努力している風に思い込んでします。でもそれは、仕事をしてはいても、努力していることになるのでしょうか?
そんな、『努力』という言葉の定義を見事に言い表した1フレーズがこちら!
“他人にやらされてた練習を努力とは言わねえだろ。好きな野球して将来飯食おうなんて図々しい特権、与えられた宿題こなした程度で手に入るわけねえじゃん。”
© Takuya Mitsuda / 小学館
主人公の吾郎とともに野球を続けてきた寺門は、ある日自分の力に限界を感じ、野球部を辞めることを決意。名門高校である海堂には才能のあるピッチャーが多く、彼らに勝つことは難しいと、自分の夢をあきらめることにしました。
捕手である佐藤が必死に引き止めるも、
「才能の違うおまえらに、頑張れだの努力しろだの気軽に言われたくねぇ。努力したってレギュラーになれねえ奴はなれねえんだ!」
と言い返され、努力や根性で誰もがプロになれるわけじゃないんだと言われてしまいます。
吾郎はそんな寺門に「おまえ、本当に才能がねえんだろうな?つまり、本当に才能がねえと言い切れるだけの努力はしたのかって訊いてんのさ」と問いかけます。
もちろん寺門は努力をしてきたと答えます。吾郎たちと一緒にキツイ夢島からも逃げ出さずに頑張ったと。
寺門のその言葉を聞き、吾郎は「ならいいんだ」と立ち去ろうとします。その時、寺門からたまたま足のサイズが同じだからと、部から支給されるスパイクを渡されることに。
吾郎は「この前3足目のスパイクをはき潰したところだから助かる」と受け取りますが、寺門にとってはそのスパイクは1足目。その時初めて、自分はまだ1足目なのに吾郎はもう3足もはき潰すほどに練習していたんだと気づきます。
そして言葉を失った寺門に、吾郎が告げた言葉が上記の言葉です。
努力とは誰かに与えてもらうことではなく、自分で自分を育てること
努力というのは、目に見えるものでもなければ、何かで測れるものでもありません。だから結局は自分が努力をしていると思うかどうかが全てです。
日々与えられた業務を一生懸命こなしていると、自分は頑張っている、努力しているという風に思ってしまいがち。しかし、それはあくまで課せられた仕事、いわば業務であり、社会人として会社から給料を得ている以上、それをこなすのはもはや前提と言ってもいいかもしれません。
その前提をクリアした上で、プラスアルファとして自分の知識やスキルを磨く、それこそが本当の努力と言えるのではないでしょうか。
手にしたいと思うものが大きければ大きいほど、目標が高ければ高いほど、それを達成できる人は限られてきます。与えられたこと、あるいは他人と同じことをしていたのでは足りず、自分で考え、自分を成長させていくことが必要になります。
そのための努力は、誰かに与えてもらうものではありません。忙しい中でも時間を作り、自分で自分を育てるための努力をしなければならないのです。
「こんなに努力をしているのに」と、うまくいかないことに嘆きたくなるようなとき、果たして本当に自分は努力と言えるだけのことをしたのか、自分に厳しい目で振返ってみるとよいかもしれません。
>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ
監修:リクナビネクストジャーナル編集部
関連記事リンク(外部サイト)
マンガ『銀魂』に学ぶ、チャンスが訪れたと感じた際に思い出したい言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた
マンガ『1/11』に学ぶ、挫折を乗り越え、理想に近づくために大切な言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた
9割の男性が間違っている!?松屋銀座バイヤーが教える「男を上げる小物使い」とは?
ビジネスパーソンのための、キャリアとビジネスのニュース・コラムサイト。 キャリア構築やスキルアップに役立つコンテンツを配信中!ビジネスパーソンの成長を応援します。
ウェブサイト: http://next.rikunabi.com/journal/
TwitterID: rikunabinext
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。