【動画アリ】世界最大1300万球! 『ハウステンボス光の王国』と『変なホテル』取材レポート
長崎県佐世保市のハウステンボスが誇る世界最大1300万球のイルミネーション『光の王国』を取材したので、その見どころとロボットホテルとして話題の『変なホテル』をレポートする。
<参考記事>
【動画あり】博多華丸・大吉「世界最大級って謙虚なところがいいじゃないですか!」ハウステンボス『花と光の王国』点灯式
https://getnews.jp/archives/1226412
どこをどう見渡してもイルミネーションしかない光景はかつて見たことがない。
そんな世界がハウステンボスにはある。
2016年2月14日まで開催のイルミネーションは、圧巻で我を忘れるというか、現実を見失うというか、そんな表現が最適ではないかと思うくらいすごい。
昼間は、運河を航走するクルーズ船も夜となると、航路そのものがイルミネーションに包まれる。
運河の中にも光の帯が流れ、ただの運河クルーズ船が一気に「光と噴水の運河クルーズ船」に変わる。
写真はクルーズ船の中からのものだが、あいにくの雨にもかかわらず、その雨さえ光って見えるような気がするのがすごい。
クルーズ船を橋上から眺めていると、どうしても乗船したくなるものだ。
では、クルーズ船からの模様を動画でお届けする。最初の5分は何もないただの夜間クルーズだが、その変化のすごさを実感していただきたい。
■ハウステンボス 光と噴水の運河
https://youtu.be/GXD4DOa2wyg
さて、今度は観覧車に乗って上空から眺める。
どうやっても、一目で全部を見ることは不可能なほど広い範囲に光が広がる。
雨粒が地上の光に反射して、それはそれで幻想的だった。
観覧車はすべてエアコン完備なので、寒くはなく快適そのもの。およそ11分の空の旅だ。
タワーの展望台にのぼって、眺めるのもまた違った見え方をするので不思議だ。
記者は行かなかったが、この光の海に飛び込むバンジージャンプも人気だ。バンジー台にのぼって光の海を観覧するだけでもOKだ。
ちょっと寒くなってきて、お腹がすいたのでハンバーガーショップに入る。
ハウステンボスはなにもオランダに限らず、地産地消も推進しているので、長崎ちゃんぽんや佐世保バーガーのお店もある。
地上は地上で目の前に広がる光に包まれた通路が美しい。
イルミネーションエリア内では、人が歩く通路以外は全部光なので、逆に通路が真っ暗でわかりやすいという副産物も。もちろん、足元はイルミネーションの光で明るいので心配無用だ。
光の花畑は、春になると今度は本物の花畑になるので、結局一年中見どころということになるのだろう。
昼間は何もなかった広場が夜になると宮殿の大ホールのように一変する。
では、この中の模様を動画でお送りする。
■ハウステンボス アートガーデン~
https://youtu.be/pINbg7ef-jw
最後のイルミネーションは、光の滝だ。余計な修飾は不要なので、動画でお届けする。
■ハウステンボス 高さ66mの光の滝 ~
https://youtu.be/nhFbglmcsok
宿泊は、園外の「変なホテル」という名の変なホテル。
ロボットが対応してくれるということで話題になったが、実はローコストホテルが実態なのはあまり知られていない。
ホテルで一番経費が掛かるのが人件費。それを削減していった結果がロボットだったというわけだ。
だから、アメニティも余計なものはないし、館内の飲み物やお菓子、おつまみはすべて自動販売機で購入する。
ロビー以外はいわゆるエアコンもない。部屋の中は温水または冷水の通ったパイプがあり、その流量を電子的に制御することによって空気そのものを温めたり冷やしたりするのでファンレスなのだ。したがって、部屋の乾燥もない。
フロントではチェックインもチェックアウトもロボットが対応する。
名前を聞かれるので、発声すると氏名を予約記録と照合し支払い状況を確認したのちに、宿泊者名簿に記入しポストに投入。その後にカードキーが交付される仕組み。
全部の宿泊棟対応ではないが、ポーターロボットを利用できる。
百聞は何とかというので、これも動画でご覧いただこう。
■変なホテルのポーターロボット ~
https://youtu.be/4iE87lx6_iI
このように、荷物を運んでくれながらカードキーを読み取って部屋まで案内してくれる。カードキーがあるとはいえ、顔認証登録すると以降はキーすら要らない。ちなみにメイクばっちりで部屋を出てもある程度は認識できるそうだが、あまりにも化けてしまった場合には2つの顔を認証させるといいそうだ。
つまり、複数の顔認証ができるということは、家族やグループで宿泊しても全員分の顔を登録しておけばキーを持った人がハウステンボス園内で遊んでいても、部屋に入れるというわけだ。
翌日の朝食は、別棟のレストランで取った。
入口に鎮座するのは、野菜工場。
つまり、この工場で生産された野菜が朝食バイキングのサラダになって出てくる。これ以上の新鮮さを求めても、もはや無理だろう。
ここでも健康と地産地消が徹底していて、美味しく体に優しい九州の味覚いっぱいのご飯を食べることができる。
ランチもディナーもあり、宿泊者でなくても利用可能だ。すぐそばにハウステンボスのゲートがあるので、パスポートを持っていればそこから出入りできる。
最後にハウステンボス宣伝課の渡瀬絢音さんに話を聞いた。
「ハウステンボスは九州の端にありますので、せっかく来ていただいたのであれば存分に楽しんでいただこうと、5つの王国と銘打って年間を通して何かをやってますので、ぜひ遊びに来てください」
「裏技…でもないですが2つお教えしますね。パスポートで入国いただいてもし、気に入っていただけましたら年間パスポートをお求めいただきたいのですが、その際には当日の購入チケットとの差額をお支払いいただければ年間パスポートにお取替えいたします。もともと年パスは3回くらいで元が取れるお値段ですので、パスポートをお試し入園券と思って気に入ってもらえたらぜひ年パスに切り替えてみてください」
「もう一つは、ホテルヨーロッパとホテルアムステルダムにご宿泊いただきますと、翌日のパスポートをプレゼントいたします。ですので、到着日は福岡や長崎を観光されて入場だけの散策チケットで夕方に入国いただき、イルミネーションを堪能すれば翌日はプレゼントされたパスポートで有料施設を楽しんでいただけます。ただし、ムーンライト系のパスポートは対象外なので詳細はお尋ねください」
羽田から航空機でおよそ100分、長崎空港から西肥バスが運行する特急バスで90分程度で正門前まで来ることができる。
一度見ておいて損はない世界最大のイルミネーションを冬休みの旅先として検討してみてはいかがだろうか。
※写真と動画はすべて記者撮影、収録
取材協力 ハウステンボス株式会社
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。