ネスプレッソのテイスティング“試験”『ゴールド カプセル コンテスト2015』を体験してきた結果
11月29日(日)、11月30日(月)の2日間『ネスプレッソ ゴールド カプセル コンテスト2015』が東京ミッドタウン“ボタニカ”にて開催されました。
『ゴールド カプセル コンテスト』は、そもそも「『ネスプレッソ』の社員のコーヒーテイスティングの質を高めること」を目的とした、伝統的な社内コンテストだったそう。日本ではこのコンテストを一般参加型として、世界に先駆け去年から実施しているのです。
参加定員は各回20名ずつ、合計10回。コンテスト公式ページから応募し当選した人だけが出場可能となっています。今年度は2日間でおよそ200名が参加。夫婦で参加された方や福岡県からいらした方などもいらっしゃったそうです。
この『ゴールド カプセル コンテスト』の優勝者には「Nespresso Connoisseur(ネスプレッソ コノサー)」の称号、ならびに特製の『スペシャルテイスティングボックス』、刻印入り『リヴィールグラス』が授与されるそうです。優勝者は『ゴールド カプセル コンテスト』の公式ウェブサイトで昨日発表されました。
※コノサー:目利き、鑑定家
今回はコンテスト開催前に、本番と同様の“試験”が受けられると聞き、ガジェット通信も会場で実際に体験してみました。
プレスイベントでは川崎フロンターレの中村憲剛選手がチャレンジ
まずは、実際にどんなふうにテイスティングが行われるか実演されるというプレスイベントに参加。プレスイベントでは、川崎フロンターレの中村憲剛選手、そしてソムリエの大越基裕さんが登場しました。
中村選手は日常的に色々な場面でコーヒーをたしなむ大のコーヒー好きとのことですが、こうしたテイスティングはもちろん初めてとのこと。「(得意分野じゃない分)試合の時よりも緊張しますね」と語りました。
大越さんによれば、テイスティングは泡(クレマ)のきめ細かさや飲む前の風味、口に含んだ時のハーモニー、余韻に残る味わいなど、段階的に判断するとのこと。判断要素としては、香りの種類や苦み、酸味、焙煎、コクなど多角的に判断することが必要なようです。
ちなみに例示された『エスプレッソ』4種だけでも、こんなに違うのです。
リヴァント:まろやかさと調和 カラメルのような香りと焙煎香
カプリチオ:風味豊かで独特 力強い穀物のような香り かすかな酸味
ヴォリュート:甘くて軽やか 甘いビスケットのような香り フルーティーな香り
コズイー:マイルドでほど良い焙煎 軽くトーストされた穀物のような香り かすかに感じられるフルーティーな香り
味わい・香りを言語化したときにこれだけの違いはありますが、これを感じ取れるかどうかはまた別の話。苦戦する中村選手の姿が印象的でしたが……果たして正答率は50%と健闘! 『ルンゴ』は正答でしたが『エスプレッソ』の難易度が高かったようです。
聞くところによれば、今年の問題は去年より難しくなっているそうです。うううむ。
実際にチャレンジ 味の違いがわかるか?
というわけで、回答用紙の用意されたテーブルに通されたガジェット通信記者であります。『Nespresso』ロゴのエプロンを試着しつつおどけ顔ですが、結構、緊張しています。
最初のテイスティングは『ルンゴ』4種から。出された3カップがいずれのテイストなのかを判断しなければいけません。
ソムリエ大越さんの言葉を思い出し、飲む前の香り、口に含んだ時の印象、余韻、それぞれにどんな表情があるのかを探ります。ガチの試験という性質上、今回は解答用紙にどんな銘柄があるのかはお見せできませんが、どんな性格・方向のテイストなのかは記されているので、自分の感覚とその表記を頼りに判断してみました。
続いては、『エスプレッソ』4種から、出された2つのカップが何であるかという出題。
中村選手も大越さんも言っていましたが、エスプレッソはインパクトが強いので、そちらに気を取られがちな分、判断がとても難しいです。余韻の部分に何が残るのかを着目しつつも、最初の印象をとにかく大切にしてみました。
テイスティング後半は、『シングルオリジン』3種からの1択、『インテンソ』2種からの1択となりました。
こんなに真剣にコーヒーと向き合ったのは、おそらく生涯初。自分の舌と鼻が一番近いと判断した説明文を選択します。悩まず、疑いながら項目をチェック。
これで終わりかと思いきや! 最後に“筆記試験”が待っています。「えええっ! テイスティングで終わりじゃなかったの?!」と思いながら問題文と向き合います。
「や、やばい……わからない」
自分の知識と想像力をフル動員して、なんとか、項目を埋めていきました。
「もっとコーヒーの事、勉強しておけばよかった」……試験が終わるたびに感じていたあの軽い後悔を、まさかこの歳になって感じられるとは思いませんでした(笑)。
それでも「いまできることはやりきった!」とも思いつつ、じっと採点を待ちました。
7種類のテイスティングの結果は……なんと、7点満点中5点でした! 前半のルンゴで2問外してしまったのが悔やまれますが、後半すべて正解できたので結果しては上々です! わーい!
筆記試験は4問中2問の正解。こちらは本当、自信がなかったので全滅じゃなかったことに安堵、です……。
爽やかなコーヒーカクテルを楽しむスペースも
コンテスト会期中は、気軽にネスプレッソの『グラン・クリュ』をテイスティングできる体験コーナー『テイスティング エクスペリエンス』も用意されていました。
こちらではライフスタイルシーン別のコーヒー試飲が可能なだけでなく、ノンアルコールのコーヒーカクテルも楽しむことができます。
コーヒーカクテルは、ネスプレッソが世界中のコーヒーレシピから厳選しただけあって、さすがのクオリティ。コーヒーの風味をまとったモヒートやアップルの爽やかな味わいはとにかく新鮮でした。
コーヒーを楽しむ切り口のひとつとしてのコンテスト
以前に行われたワークショップも含め、今回の一般参加型のコンテストや体験コーナーなど、様々な形でネスプレッソのコーヒーを体験する場が用意されました。
特にコンテストは、23種類あるというカプセルコーヒー『グラン・クリュ』を入り口としながら、コーヒーへの理解を深める非常に良い機会だったと感じます。
Nespresso Gold Capsule Contest 2015 – ネスプレッソ ゴールドカプセルコンテスト2015
http://nspm.jp/goldcapsulecontest2015/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。