フー・ファイターズ、テロの犠牲者に捧げ5曲入りEPを無料リリース
デイヴ・グロール率いる米ロックバンドのフー・ファイターズが、11月13日のパリ同時多発テロの犠牲者に捧げる無料EPをリリースした。
同バンドは『Saint Cecilia EP』をwww.saintceciliaep.comにてリリース。5曲入りの同EPはストリーミングもしくはダウンロードが無料ででき、ファンはレコード盤を10.99ドル(約1,350円)で予約できる。
フー・ファイターズのウェブサイトでは、イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート中に犠牲になったバンドのイギリス人マーチャンダイズ・マネージャー、Nick Alexanderの家族や同襲撃事件の犠牲者たちを支援するための募金を呼び掛けている。
フー・ファイターズは同事件後、ヨーロッパ・ツアーの残りの日程をキャンセルした。グロールはイーグルス・オブ・デス・メタルやそのオリジナル・メンバー、ジョシュ・オムと関わりが深く、オムのバンド、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの3rdアルバム『ソングス・フォー・ザ・デフ』ではゲスト・ドラマーを務めた。
なお、グロールは先週、フー・ファイターズのウェブサイトで次のような手紙を公開している。
「今夜は、数週間前にベルリンのホテルで書いた手紙の前書きで始めたいと思う。11月13日の悲惨な事件を考えると、今回のプロジェクトが全く違った様相を示すようになったため、これを書かなくてはと考えた。
『Saint Cecilia EP』は今年10月、命と音楽の祝福として始動させたんだ。ワールドツアーも終わりに近づいたので、みんなが与えてくれてきたものへのお返しに互いの愛を共有したかった、というのがコンセプトだった。
今や、小さなことではあるものの、時として暗闇になる世界にこれらの曲が小さな光をもたらしてくれるかも知れないという願いがある。音楽は命であり、希望と癒しが歌と手を取り合っていくのだと思い出させてくれる。奪うことはできないのだと。
パリでの凶行で被害にあった全ての方をはじめ、そのご家族や友人たちにお悔やみ申し上げます。またいつの日か戻って来て、一緒に命と愛を我々の音楽で祝福しよう。そうすべきなのです」
◎『Saint Cecilia EP』収録曲:
1. Saint Cecilia
2. Sean
3. Savior Breath
4. Iron Rooster
5. The Neverending Sigh
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