バタクラン劇場襲撃から逃れた音楽ジャーナリスト、当時の様子と脱出方法を明かす

 11月13日のパリ同時多発テロでバタクラン劇場での襲撃から逃れたフリーランスのフランス人音楽ジャーナリスト、ラフォン・バティストが15日夜、MSNBCテレビに当時の様子を語った。

 2階席に座っていた彼と他数人が、機転を利かせた方法でイーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート会場から無事に逃げ出した様子を解説。生きて帰れることを信じ、他の人々と同じようにメインの出口に急ぐのではなく、ゆっくり行動したとのことだ。

 バティストはMSNBCに対し、「まず爆発音が聞こえたのでショーの演出かと思ったのですが、徐々に周囲の人たちに恐怖が広がっていきました。その後、叫び声や武器の音が聞こえ、(火薬の)臭いがしました。私の前にいた人が窓を開けて屋上に出ることを思い付いたのです」と話した。

 彼と他数人は一緒に窓から逃げ、近くにある知らない人のアパートのビルに身をひそめたそうだ。

 「屋上に出るのは大変でしたが、皆で助け合いました。本当に美しい行動を見たのです。人々は……私たちは紳士でしたから、レディーファーストでした。危険にさらされた人々はお互い助け合うのです」

 バタクラン劇場に隣接したアパートに隠れている間、皆に「良かった……我々は運がいい」と声をかけたという。

 ところがそれ以来、彼は生き残ったことに対し罪悪感を感じているそうだ。「あそこで亡くなった人たちを想うと考えてしまうのです、なぜ自分がと……」と話した。

関連記事リンク(外部サイト)

ATCQがついに再結成!テレビ番組でパフォーマンスを披露。DJ、アリ・シャヒード・ムハマドは今週末に渋谷でトーク・イベントを開催!
カーリー・レイ・ジェプセン 今年4度目の来日に「戻ってこれて嬉しい!」、20日にはMステ出演決定
ツアー中のマドンナ、パリ同時多発テロに触れ「なぜ私はここで踊って楽しんでいる?」

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. バタクラン劇場襲撃から逃れた音楽ジャーナリスト、当時の様子と脱出方法を明かす

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。