【近い!動く!】ふくいちライブカメラがバージョンアップ「福島第一原発の様子がより近く、ライ ブで」 【でもちょっと傾いてる?】
福島第一原発全体の映像を1時間おきに毎日送り届けてくれていた「ふくいちライブカメラ」がバージョンアップしました。
新バージョンは、「より近く、動画で」福島第一原発の様子を送り届けています。撮影位置は、以前は発電所南側にある展望台からでしたが、今回は発電所構内の北西から南東の発電所を望む形となります。
そして、以前のバージョンでは「1時間に一枚、静止画」だったのが、新バージョンでは「ライブ動画」となっており、手前の木の枝や葉っぱが揺れるまでよくわかります。但し書きによれば、通信経路の関係で、実際より30秒ほど遅れた映像となっているそうです。それでも以前は1時間に1枚の静止画でしたから、かなりのバージョンアップだといえます。
(↑以前のふくいちライブカメラ映像。遠いですし、1号機は隠れてまったく見えません。)
実際の映像をみてみると、鉄骨がむき出しになった原子炉建屋などが以前よりはかなり近く、わかりやすく見て取れるようになりました。ちょっと映像が傾いてるのが気になりますが、設置にあまり時間をかけられなかったのかもしれません。
以前、ふくいちライブカメラの関係者の方に「構内にライブカメラを置くことはできないのでしょうか?」とお話をきいたところ、通信回線の関係で構内にライブカメラを設置するのは難しいというお返事でした。しかしこのようなライブ配信ができるようになっているということは回線状況もかなり改善されているということでしょうか。
ただ、気になるのはこれらの動画のアーカイブの扱いです。以前は1時間に1枚とはいえ、過去の画像も記録が残してあり、事後それらの画像を振り返って見ることもできましたが、これらの動画の過去ログはどういう扱いになるのでしょうか。動画ですので記録するデータ量も膨大になるとは思いますが、貴重な情報ですので、残しておいて欲しいと思います。
福島第一原発の中にはこれ以外にも複数の監視カメラも設置してあるという話をきいています。事故当時の監視カメラの映像なども順次公開してもらえれば当時の状況をわたしたちも共有できてよいのではないでしょうか。また、密室でおこなわれている復興構想会議や政府、関係省庁、東電内の会議にも是非カメラを入れてライブ公開をお願いしたいところです。
●ふくいちライブカメラ
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html
●参考
『ふくいちライブカメラ』の中の人に質問してみました【例のあのカメラ】
ふくいちライブカメラが見つめ続けた福島第一原発事故
トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。
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