タランティーノ×ブラッド・ピット最新作『イングロリアス・バスターズ』日本公開決定

クエンティン・タランティーノ監督の最新作『Inglorious Basters』の日本公開が10月に決定した。邦題は『イングロリアス・バスターズ』。5月13日から始まるカンヌ映画祭のコンペティション部門に出品された後、8月21日より全米で公開される。主演は『ベンジャミン・バトン』の好演で話題のブラッド・ピットだ。

至上最大のヒトラー暗殺計画を描いた『ワルキューレ』(トム・クルーズ主演、3月20日公開)、ベルンハルト・シュリンクのベストセラーを映画化した『愛を読む人』(ケイト・ウィンスレット主演、6月19日公開)など、大戦前後のドイツを題材にした“アメリカ製ドイツ映画”がちょっとしたブーム(?)になっている今、タランティーノ監督もまたナチスドイツ時代を描いた新作を発表した。

しかし、タランティーノ監督は、『キル・ビル』を制作していた2003年頃からすでに本作の構想を温めていたというから、“アメリカ製ドイツ映画”ブームにたまたま重なっただけかも? ともあれ、最後のとどめを刺すのは間違いなくこの映画だ!

映画の舞台となるのは、第2次世界大戦中のナチスドイツ占領下フランス。ブラッド・ピット演じるレイン中尉以下8人のユダヤ系アメリカ人兵士たちがナチス兵駆逐をもくろみ活躍する。すでに公開されている予告編では、ブラッド・ピットが兵士たちを前に「Kill Nazi!」と号令をかけ、血まみれの少女が走り去り、ホラー(スプラッター?)映画監督でもあるイーライ・ロス演じるドニー軍曹がバットでナチス兵士に殴りかかる……などなど、タランティーノ監督的バイオレンスシーンがスピーディに展開する。

ちなみに、本作は娯楽映画の巨匠エンツォ・G・カステラッリの最高傑作『地獄のバスターズ』(1976年、イタリア)のリメイク(主演のボー・スヴェンソンは『キル・ビル Vol.2』の結婚式シーンでも出演)。10月の公開が待ちきれない私は、『地獄のバスターズ』をDVDで予習(復習?)して気を紛らせていようと思います。(このニュースの元記事はこちら)。
 


イングロリアス・バスターズ/Inglorious Basterds
監督・脚本: クエンティン・タランティーノ
出演: ブラッド・ピット/メラニー・ロラン/クリストフ・ヴァルツ/
    ダニエル・ブリュール/イーライ・ロス/ダイアン・クルーガー/
    ジュリー・ドレフュス/ロッド・テイラー/マイク・マイヤーズ/
    クロリス・リーチマン/サミュエル・L・ジャクソン(ナレーター) ほか
全米公開:2009年8月21日                        
日本公開:2009年10月より TOHOシネマズ日劇他にて全国ロードショー    
配給:東宝東和  
予告編はこちら(字幕なし)http://movies.yahoo.com/premieres/11990378/
 
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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