INFOBAR・ソニエリ・G’zOne KDDI夏モデルのAndroidスマートフォンはau懐かしのブランド含む全6製品

INFOBAR・ソニエリ・G'zOne KDDI夏モデルのAndroidスマートフォンはau懐かしのブランド含む全6製品

KDDIは、au向け2011年夏モデルの新製品発表会を開催しました。携帯電話やスマートフォンなど11製品が発表された中、Androidスマートフォンは6機種をラインアップ。人気を博した『INFOBAR』や『G’ZOne』のスマートフォン版、ソニー・エリクソンがauに復活など、au携帯電話でおなじみのブランドがスマートフォン向けに展開されるほか、3D対応モデル、10キーやフルキーボード搭載モデルなど、個性の強い製品がそろいました。

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全機種が最新のスマートフォン用OSであるAndroid 2.3を搭載。緊急地震速報へも対応するほか、auのスマートフォン向けに無線LANサービスを無料で提供する『au Wi-Fi SPOT』の6月末開始、ソーシャル電話帳アプリ『jibe』や『INFOBAR』向けウィジェットを皮切りに『Facebook』との連携を強化していくことなどが発表されました。各機種について発売日は公表されず、いずれも6月下旬以降、順次発売されるとのこと。

・3D撮影&裸眼立体視が可能な『AQUOS PHONE IS12SH』

『AQUOS PHONE IS12SH』

「3D×スマートフォン」として最初に発表されたのは、シャープの『AQUOS PHONE IS12SH』。昨日NTTドコモが発表した『AQUOS PHONE SH-12C』と同等の機能を持つ、ツインカメラによる3D撮影と3Dディスプレーによる裸眼立体視が可能なスマートフォンです。

3Dディスプレーを搭載 ドコモ版よりやさしいデザイン

攻撃的で男性向けなイメージだったドコモ版と比べて、au版は『IS03』に近い、女性にも受け入れやすいデザインを採用。ホーム画面には、『ISシリーズ』の国産スマートフォンでおなじみの丸いアイコンを配したOcean Observation社のユーザーインタフェースを採用しています。

カラーは3種類 背面

本体カラーもディープブルー、レッド×ブラック、アイスホワイトと、男女とも対象にした3色をラインアップしています。ターゲットは20~30代のエンタメ好き男女とのこと。「@ezweb.ne.jp」のEメール、『おサイフケータイ』、ワンセグ、赤外線に対応し、防水には対応しません。

『AQUOS PHONE IS12SH』主な仕様
サイズ:約W64×D130×H12.5mm
重量:約145g
連続待ち受け時間:約280時間
連続通話時間:約480分
ディスプレー:約4.2インチ QHD(960×540) 3D対応 NewモバイルASV液晶
カメラ:有効画素数 約805万画素 CMOS ツインカメラ
インカメラ:有効画素数 約31万画素
外部メモリー:microSDHC(最大32GBまで)
Bluetooth:3.0+EDR
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Eメール:対応
おサイフケータイ:対応
赤外線通信:対応
ワンセグ:対応
防水:非対応
カラー:ディープブルー、レッド×ブラック、アイスホワイト

・『G’zOne』がスマートフォンになった『G’zOne IS11CA』

『G'zOne IS11CA』

続いて「タフネス×スマートフォン」としてカシオの『G’zOne IS11CA』を発表。『G-SHOCK携帯』として知られる携帯電話『G’zOne』のスマートフォン版で、米Vrizon向けに発売された『G’zOne Commando』の日本向け製品。

米国版より四角い形状 背面デザインは米国版と異なる ちょっと分厚い

IPX5/IPX8相当の防水機能と、IP5X相当の防じん機能を搭載。厚みのあるゴロっとしたデザインと手触りが、ほかのスマートフォンと一線を画しています。

カラーは3色

レッド、カーキ、ブラックの3色をラインアップ。バッテリー容量は1460mAhですが、バッテリー管理機能を向上したAndroid 2.3と、省電力設計のCPU『Snapdragon』MSM8655(1GHz)により、トータルの待ち受け時間は長くなっているとのこと。米国版はAndroid 2.2で出荷されています。

自動車のシフトレバーを模したランチャーアプリ

温度計やコンパスの機能が利用できるアプリ『G’z GEAR』や、自動車のシフトレバーを模したランチャーアプリなど、ヘビーデューティーな“道具”っぽい世界観が演出されています。Eメールと『おサイフケータイ』、赤外線に対応し、携帯電話ユーザーだった人にも使い勝手は十分。『G’zOne』を持ったことがある男の子には強烈にアピールするスマートフォンになりそうです。

『G’zOne IS11CA』主な仕様
サイズ:約W66×D129×H14.5mm
重量:約155g
連続待ち受け時間:約240時間
連続通話時間:約450分
ディスプレー:約3.6インチ WVGA(480×800) IPS液晶
カメラ:有効画素数 約808万画素 CMOS
インカメラ:なし
外部メモリー:microSDHC(最大32GBまで)
Bluetooth:2.1+EDR
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Eメール:対応
おサイフケータイ:対応
赤外線通信:対応
ワンセグ:対応
防水:対応
防じん:対応
カラー:レッド、カーキ、ブラック

・ケータイ打ちしやすい10キー搭載の『AQUOS PHONE IS11SH』

『AQUOS PHONE IS11SH』

次は「10キー×スマートフォン」として、シャープの『AQUOS PHONE IS11SH』を発表。携帯電話の10キーをスライド式で搭載し、“ケータイ打ち”に慣れたユーザーに向けたスマートフォンです。ターゲットは10~20代の女性とのこと。

もちろんタッチ操作にも対応 見た目は普通のスマートフォン

閉じた状態では普通のタッチパネル式スマートフォン。ディスプレーは3.7インチで、少し横幅を抑えたスリムな形状です。3D表示にも対応する今風のスマートフォンなのですが……。

下からキーボードを引き出すと…… 携帯電話そっくりな10キー

キーをスライドさせると、方向キーと決定キーまで備えた10キーが現れます。オープン通話、クローズ終話にも対応し、携帯電話と同様の操作で通話が可能。テキストを絵文字やデコレーションメールにワンタッチで変換できる『速デコ』の機能も搭載し、携帯電話ユーザーの相手と従来どおりのコミュニケーションができるよう配慮されています。

カラーは4色 カラフルなラインアップ

カラーはストロベリーピンク、アクアホワイト、ラピスブルー、アッシュブラックの4色と、スマートフォンにしてはカラーバリエーションの多いラインアップ。Eメール、『おサイフケータイ』、ワンセグ、赤外線に対応しますが、防水機能には対応していません。バッテリー容量は1030mAhで、CPUは1.4GHzの『Snapdragon』MSM8660を搭載します。

『AQUOS PHONE IS11SH』主な仕様
サイズ:約W56×D117×H15.5mm
重量:約148g
連続待ち受け時間:約230時間
連続通話時間:約400分
ディスプレー:約3.7インチ QHD(960×540) NewモバイルASV液晶
カメラ:有効画素数 約805万画素 CMOS
インカメラ:なし
外部メモリー:microSDHC(最大32GBまで)
Bluetooth:3.0+EDR
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Eメール:対応
おサイフケータイ:対応
赤外線通信:対応
ワンセグ:対応
防水:非対応
カラー:ストロベリーピンク、アクアホワイト、ラピスブルー、アッシュブラック

・フルキーボードを搭載した『REGZA Phone IS11T』

『REGZA Phone IS11T』

次もキーボード搭載機で、こちらはフルキーボードを搭載した『REGZA Phone IS11T』。超解像、ノイズリダクションを実現する『モバイルレグザエンジン』を搭載した人気機種『REGZA Phone』に、Windows Phoneとして昨年発売された『IS02』のフルキーボードを組み合わせたスマートフォンです。

モックアップのため画面は確認できませんでした プレーンな背面デザイン キーボードは『IS02』と同様のもの

『モバイルレグザエンジン』は4.0になり、明るさやコントラストを向上したほか、立体感と奥行き感のある質感表現を可能にする『質感リアライザー』を搭載するとのこと。タッチ&トライコーナーではモックアップのみの展示だったので、確認できなかったのが残念。モックアップは持ってみると、意外にズッシリした印象でした。『IS02』の重量は約158gでしたが、『REGZA Phone IS11T』の検討中の仕様では約190gとのこと。バッテリー容量は1300mAh、CPUは1.4GHzで検討中。

カラーはラスターブラックとコフレピンクの2色

カラーはラスターブラックとコフレピンクの2色。シックな色合いと質感が高級感を持たせています。Eメール、『おサイフケータイ』、ワンセグ、赤外線に対応。前モデルには防水機能がありましたが、こちらは防水に対応していません。

『REGZA Phone IS11T』主な仕様
サイズ:約W63×D128×H15.3mm(検討中)
重量:約190g(検討中)
連続待ち受け時間:約260時間(検討中)
連続通話時間:約300分(検討中)
ディスプレー:約4.0インチ FWVGA(854×480) TFT液晶
カメラ:有効画素数 約808万画素 CMOS
インカメラ:なし
外部メモリー:microSDHC(最大32GBまで)
Bluetooth:2.1+EDR
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Eメール:対応
おサイフケータイ:対応
赤外線通信:対応
ワンセグ:対応
防水:非対応
カラー:ラスターブラック、コフレピンク

・ソニエリ復活の『Xperia acro IS11S』

『Xperia acro IS11S』

続いて、ソニー・エリクソンロゴと共に「ファンの皆様 お待たせしました」と発表されたのが、『Xperia acro IS11S』。携帯電話では「ソニー・エリクソンといえばau」と代表的なブランドでしたが、スマートフォンでは『Xperia』ブランドでauに復活します。昨日ドコモで発表された『Xperia acro』と同様、『Xperia arc』をベースに『おサイフケータイ』とワンセグ、赤外線に対応した製品。

ユーザーインタフェースは『Xperia』独自のもの 鮮やかなRuby カラーはWhiteとBlackに加え、au独自にRubyをラインアップ

カラーはWhiteとBlackに加え、au独自にRubyをラインアップ。

Eメールへの対応は9月下旬以降となっています。これまではメーカーが独自に組み込んでいたEメール、Cメール、『auかんたん決済』、『au one Market』の機能を、KDDIがパッケージ化してメーカー向けに提供することになったことが理由。KDDIは今後グローバルモデルをベースにしたスマートフォンも、国内向け機能の追加を容易にしていく考え。発売済みの『htc EVO WiMAX ISW11HT』についても、同様に国内向け機能を追加していくそうです。

『Xperia acro IS11S』主な仕様
サイズ:約W63×D127×H11.8mm
重量:約135g
連続待ち受け時間:約290時間
連続通話時間:約480分(検討中)
ディスプレー:約4.2インチ FWVGA(854×480) Reality Display
カメラ:有効画素数 約810万画素 CMOS
インカメラ:なし
外部メモリー:microSDHC(最大32GBまで)
Bluetooth:2.1+EDR
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Eメール:対応(9月下旬)
おサイフケータイ:対応
赤外線通信:対応
ワンセグ:対応
防水:非対応
カラー:Ruby、White、Black

・“iida”初のスマートフォン『INFOBAR A01』

『INFOBAR A01』

最後に、この日目玉となる『INFOBAR A01』を発表します。『au design project』として2001年5月にコンセプトを発表し、2003年、2007年と携帯電話で製品化された『INFOBAR』が、10年後にスマートフォンとして発売されることになりました。7月上旬以降の発売を予定しています。

本体デザインは深澤直人氏が担当

本体デザインは、引き続き深澤直人氏が担当。タイル状のキー、『NISHIKIGOI』などのマルチカラーなど、初代『INFOBAR』のデザインを継承しています。

ユーザーインタフェースのデザインは、ウェブデザインのトップクリエーターである中村勇吾氏が担当

ユーザーインタフェースのデザインは、ウェブデザインのトップクリエーターである中村勇吾氏が担当。ウィジェットや写真を縦積みにして、スクロールさせて情報にアクセスできるほか、セクションやパネルを任意にカスタマイズできるユニークなユーザーインタフェースになっています。

ボタン部分にタイルデザインを採用 背面はシンプル

シンプルな形状に、ボタン部分のタイルがアクセントになるデザイン。専用カバーやケースなど、充実したアクセサリーを組み合わせるのも楽しそうです。

カラーはKURO、NISHIKIGOI、HACCA、CHOCOMINTの4色

カラーはKURO、NISHIKIGOI、HACCA、CHOCOMINTの4色。Eメール、『おサイフケータイ』、ワンセグ、赤外線に対応し、防水には対応しません。

本体はシャープが製造。バッテリー容量は1020mAhと少なめですが、省電力のCPU『Snapdragon』MSM8655とAndroid 2.3との組み合わせにより、電力消費を抑えられるとのこと。

『INFOBAR A01』主な仕様
サイズ:約W63×D118×H11.8mm
重量:約113g
連続待ち受け時間:約220時間
連続通話時間:約330分(検討中)
ディスプレー:約3.7インチ QHD モバイルASV液晶
カメラ:有効画素数 約805万画素 CMOS
インカメラ:なし
外部メモリー:microSDHC(最大32GBまで)
Bluetooth:3.0+EDR
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Eメール:対応
おサイフケータイ:対応
赤外線通信:対応
ワンセグ:対応
防水:非対応
カラー:KURO、NISHIKIGOI、HACCA、CHOCOMINT

ドコモ、auとラインアップが出そろったスマートフォン夏モデル。購入を検討している読者の皆さんには、気になる機種はあったでしょうか。ソフトバンクは発表会を開催しない意向と報じられているので、そちらはプレスリリースなどで発表され次第、随時記事を公開していきます。

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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