ドローンを使って年間10億本の木を植林!低コストの森林再生プロジェクト

BioCarbon

最近、何かと話題に上るドローン。

撮影ツールとして用いるなど、個人の趣味の範疇を超えて、産業や業務用としての活躍も期待されている。

・ドローンを植林活動に活用

NASAの元エンジニアで、現在はバイオカーボン工学者であるLauren Fletcher氏が立ち上げたスタートアップ「BioCarbon Engineering」では、ドローンを森林の生態環境保全に役立てようと、取り組みを進めている。

地球では今、産業開発によって、年間260億本もの森林が伐採されているという。その一方で、年間150億本の木しか植林されていないという統計があり、年々、地球の森林の規模は減少していっているというのが現状だ。

しかも、人の手によって植林するという方法では、膨大な時間がかかるだけでなく、同時にコストもかかってしまい、非常に非効率的である。

・年間10億本の植林が可能

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そこで「BioCarbon Engineering」では、少しでも効率のよい森林再生を進めようと、多目的に使用できるドローンを使った森林再生プロジェクトを提案している。

理論上では、この仕組みによって、年間10億本の植林を進められるという。

・独自技術でエリアの3Dマップを作成

unmanned aerial vehicles (UAVs) とセンサーを活用した技術を基盤としたシステムで、ドローンが該当の森林エリアのデータを集め、そのデータをもとに、ハイクオリティな3Dマップを作成する。

エリアの農地の位置、植物の情報を取り込んだもので、植林に適した場所を割り出す。

・種子ペレットをドローンに搭載

次に必要なものは、専用の種子ペレット。あらかじめ発芽させてある種子を、発育を促すために栄養分を含んだハイドロゲルで覆い、1つのペレットが完成する。

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このペレットはドローンに搭載され、目的地に到着したドローンからは、1分あたり10個のペレットが排出される。

これは1日3万6000本分の木を植林することに相当する。

・地元の森林再生機構とのコラボも視野に

「BioCarbon Engineering」では、土地ごとに異なる植生、生態系を保つため、地元の森林再生機構などとコラボレーションをし、より安全で確実に、森林再生を進めていきたい意向だという。

・人力に比べて、85%のコストカット

「BioCarbon Engineering」のシステムを使うことで、従来の人力によって植林する方法に比べ、85%コストカットできると見込んでいる。地球全体の環境保全につながることが期待される。

BioCarbon Engineering

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