コレステロール対策 食事のバランスは1日単位ではなく1週間単位で考えるべし

コレステロール対策 食事のバランスは1日単位ではなく1週間単位で考えるべし

 食生活の乱れや運動不足、肥満などが原因となって数値が上がってしまう、コレステロール。血液中に余分なコレステロールが増えすぎてしまうと、やがてそのコレステロールは血管の壁の中に入り込み、粥腫(じゅくしゅ)というかたまりになり、血管の壁に「こぶ」をつくってしまいます。

 この「こぶ」が出来てしまうと、血管の中は狭くなり、血流が悪化。狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全といった、さまざまな重い病気をも招きかねません。

 では、こうした病気を防ぐためにも、上がり過ぎてしまったコレステロール値を下げるには一体どうすればいいのでしょうか。冒頭でも述べたように、コレステロール値が上がってしまう根本的な原因は、生活習慣の乱れ。そのため本書『コレステロールが下がる新ワザ52』では、日常生活において手軽に行える、コレステロール値を下げる52のポイントを紹介していきます。

 まず気になるのは、食事。実際、体内のコレステロールのうち約3割は食べ物から吸収されるため、その数値を下げるには食事に気をつけることが大事だといいます。

 そこで積極的に摂取したいのは、肉より魚。魚の脂に多く含まれる不飽和脂肪酸の一種、EPA(エイコサペンタエン酸)は、血液中の余分なコレステロールを増やしにくくし、中性脂肪を減らす働きがあるのだそうです。

 とくに青背の魚を新鮮なうちに、刺身にして食べると、より効率良くEPAを摂取できるとのこと。

 とはいえ、肉を食べたいときも。肉を食べる際の調理のポイントは、油を使わずに、脂を落とすこと。そのため、網で焼く焼き肉や、しゃぶしゃぶがオススメだといいます。またその際には、焼き肉やしゃぶしゃぶのタレにも気をつけたいところ。レモン汁やポン酢をつけて食べることにより、塩分やエネルギーをカットすることができるそうです。

 あるいは肉の部位によっても、コレステロールの値は異なります。たとえば鶏肉ならば、ささみ、むね、ももの順に、それぞれ100g当たりに含まれるコレステロールの量は、67mg、79mg、98mgとなっており、ベストはささみ。牛肉ならば、ヒレが66mgと他の部位に比べ、コレステロールの量は最も少ないそうです。

 そして、わかってはいるものの高コレステロールの食事をとってしまった場合、翌日の食事は、野菜と大豆製品をメインにすることで調整しましょう。1日単位ではなく、1週間単位で考え、目安としては200mg未満×7日間で、だいたい1300mg前後におさめれば大丈夫だといいます。

 本書で紹介される、毎日のちょっとした52個の心がけを参考に、自身の生活習慣を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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