サッカー・Jリーグの日程が、2025年は早く、2024年のうちに発表された。毎年、前半が1月、後半が7月ごろだったのと比べ、かなり早い。そして、熱心なJリーグのサポーターは早速、アウェイ遠征の計画を立て、飛行機やホテルなどを予約したケースもSNSなどで見受けられた。
来季に降格したチームもあれば、昇格したチームもある。特に対戦相手が昇格チームだと、新たなスタジアムを訪れる楽しみもある。毎年10試合近くを観戦する筆者が、国内で観戦におすすめのサッカースタジアムを紹介する。
【長崎】ピーススタジアムconnected by SoftBank
まずは、長崎に2024年10月に新規開業したサッカースタジアム。長崎駅から徒歩10分という好立地に、サッカースタジアムを中心にホテルやショッピングモールなどある。試合がある日以外も無料でスタンドに座ってコーヒーを片手に過ごしたり、フードホールで飲んで帰ったりもできる。ホテルの客室から観戦することも可能。本拠地のV・ファーレン長崎は残念ながらJ1昇格ならず、2025年もJ2で戦うが、天皇杯やルヴァン杯などでJ1のサポーターが訪れる機会があるかもしれない。
【広島】エディオンピースウイング広島
長崎に先行し、広島市の中心部に2024年、新たに開業。2024年はどの試合もほぼ満席と、集客力では断トツ1位だった。ここもサッカー専用でピッチがとても近く、迫力満点。場所は新幹線の広島駅から30分以内、原爆ドームの近くと交通アクセスもいい。試合後に広島焼を食べる楽しみもある。
【岡山】JFE晴れの国スタジアム
先に行われたJ1昇格プレーオフは、誰しもギリギリで昇格を逃したV・ファーレン長崎が勝ち上がると思っていたところ、初戦敗退。J2リーグ5位だったファジアーノ岡山が初のJ1昇格となった。他の昇格が清水エスパルスと横浜FCという数年前までJ1で戦ったチームなだけに、岡山への注目度は高い。シティライトスタジアムが2025年は名称変更。場所は、新幹線ののぞみも停車する岡山駅から徒歩約20分、バス3-6分、岡山空港からも23分とアクセスは悪くない。
【大阪】ヨドコウ桜スタジアム
サッカーを観るのが楽しく、アクセスもいいスタジアムとして、大阪市にあるセレッソ大阪が拠点とする「ヨドコウ桜スタジアム」を推したい。球技専用で、特に、メイン側とホームゴール裏は改装され、ピッチが近くてベンチも新しい。一方、バックスタンドとアウェイゴール裏は未改修で、アウェイ側に至っては屋根もない「アウェイの洗礼」を受けるのも、もはやネタ。一番人気のスタグル「秘伝のからあげ鶴心」は並んででも食べたい。
【福岡】ベスト電器スタジアム
アクセスの良さでは、福岡のスタジアムもいい。最寄り駅が地下鉄福岡空港駅。つまり、空港に着いてそのままスタジアムまでバスまたは徒歩で行ける。しかも、サッカー専用スタジアムなのもいい。地元グルメは豊富で、おすすめはスタジアム近くにある、行列ができる天ぷら屋「天麩羅処ひらお」だ。ネックは、観戦チケットがやや高いのと、昨今のインバウンド人気で博多周辺のホテルが高騰していること。
【町田】GIONスタジアム
2024年、J1昇格してすぐの快進撃でリーグ3位に入った町田の本拠地は、およそ東京都内とは思えないロケーションにある。「天空の城」と呼ばれる野津田のスタジアムは道中がまさに山道で、ヤギまでいる。開幕戦で戦って敗北したガンバ大阪のサポーターからアクセスの悪さが頻出したのに加え、「ガンバサポが森の中で今も彷徨っている」とずっと言われていたほど。ともかく、一度は行っておきたいスタジアム。
【仙台】ユアテックスタジアム仙台(7月以降)
2024年J1昇格プレーオフで、最後に惜しくも敗北してJ2残留となったベガルタ仙台。その本拠地であるユアテックススタジアム仙台が年明けから15年ぶりの芝の張替作業に入る。同時にスタジアムの大規模改修工事も実施中。その間、2022年3月の福島県沖地震で被害を受けた宮城スタジアムが試合で使われる。アクセスの良さではユアテックススタジアム仙台が上かつサッカースタジアムなので、もし観戦するなら工事完了後がおすすめ。
(Written by AS)