手書き原稿付き! 村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』が電子書籍に
G2010は、村上龍氏のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』を3月31日より『iPad/iPhone』向け電子書籍アプリとして『App Store』にて提供開始します。今回初公開となる1976年当時の著者手書き原稿を全ページスキャニングして収録。芥川賞受賞当時の、若かりしころのホッソリした村上龍氏のポートレート写真16点も含まれています。
『限りなく透明に近いブルー』は、1976年当時24歳(武蔵野美術大学在学中)だった村上龍氏が芥川賞、群像新人賞を受賞したデビュー作。米軍基地の街 福生(ふっさ)で暮らす若い男女がセックスとドラッグで荒廃していく日々を描き、衝撃的な内容と斬新な表現で文壇に衝撃を与えました。
村上龍氏の作品が電子書籍化されるのは『歌うクジラ』に次いで2作目。G2010は同氏が2010年11月に設立した電子書籍制作・販売会社で、作家自らが電子書籍制作に乗り出したことで話題になりました。
今回は、本作品を電子書籍化するとともに、初公開となる村上龍氏の手書き原稿を全ページスキャニングして収録。若かりし日の村上龍氏のポートレート写真も盛り込んで、1976年当時の村上龍氏の雰囲気とともに味わうことができます。今や、手書きで作品を書く作家も少なくなった時代、手書き原稿を読めるのは貴重かもしれませんね。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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