紛争地域で武装勢力に拘束されたら「自己責任」か

access_time create folderエンタメ

hitojichi.jpg

 「紛争地域で拘束されても自己責任」「そんなところへ行くな」「迷惑をかけるな」――イラクやアフガニスタンといった紛争地域に自ら渡航した一般人が武装勢力に拘束されると、こう批判されることが多いようだ。しかし、アフガニスタンで拘束された経験のあるフリージャーナリストの常岡浩介氏は、こうした批判に反論する。

「僕らは勝手に紛争地域に行くので、そこで殺されても『自己責任』だと理解している。それなのに拘束されると『自己責任』だと言われ批判される。これは『自己責任』という言葉の日本語としての使い方を間違っている」

 常岡氏がこのように述べたのは2011年3月7日、新宿ネイキッドロフトで開催されたイベント「人質同窓会ナイト」でのこと。同イベントには、イラクで拘束された経験のあるフリージャーナリストの安田純平氏も出演しており、常岡氏に同調するように意見した。

「『自己責任』だと言われても、結局言われることは『行くな』ということ。『自己責任』だったら、別に行ってもいい」

 「自己責任」という言葉を持ち出して批判されることに疑問を呈する両氏の主張。これには、同じく出演していたイラクでの拘束経験を持つボランティア活動家の高遠菜穂子氏や、ビルマでの拘束経験のあるAPF通信社代表の山路徹氏も同意していた。

丸山紀一朗丹羽一臣

【関連記事】
小沢氏「日本政府、自己主張がない」 弱腰外交を批判
不倫暴露されたジャーナリスト・山路徹「大桃さんに対して”残酷な沈黙”をしてしまった」
ネット右翼の共通点とは?ジャーナリスト・安田浩一氏「被害者感情である」

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 紛争地域で武装勢力に拘束されたら「自己責任」か
access_time create folderエンタメ
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。