銀座にある「小さな沖縄」で本物の沖縄料理を愉しむ@『リトル沖縄』 銀座

oki-3_R

今回は銀座にある沖縄料理の店『リトル沖縄』を紹介してみましょう。なんでも銀座にありながら、本物の沖縄料理と泡盛の「古酒」が楽しめる店との噂…。

最近、微妙に沖縄料理が気になる筆者としては、これは行くしかないでしょう。

銀座にある人気の沖縄料理店

oki-26_R

『リトル沖縄』は19時くらいになると満席になる事があるらしく、訪れる人の半数以上が電話で確認してから訪れているようでした。

筆者も確実に取材したかったので『LINEグルメ予約』で予約してから訪れましたが、帰る頃にはほぼ満席になっていました。

人気がある『リトル沖縄』は予約してから訪れた方が安心ですので、予定が決まったら『LINEグルメ予約』で予約しておきましょう。

『オリオンビール』の樽生が飲める店

oki-20_R

夏と言えばビールが特に美味しい季節ですよね。そして季節に関係なく最初の一杯は、喉越しを重視してビールを飲みたい筆者です。と、言う訳で最初の一杯目は

『オリオンビール(樽生)』

暑いと言えば沖縄、沖縄と言えば『オリオンビール』です。まず、この沖縄を代表する『オリオンビール』が樽(生ビール)で飲めるのは嬉しいですよね。

『リトル沖縄』の沖縄度を調べてみた

oki-27_R

最近「沖縄料理」が気になり、ちょいちょい沖縄料理を出す居酒屋に行くようになり、気がついたら沖縄の『フーチャンプルー』の魅力に取り憑かれ、いつの間にか6千円分の「沖縄の麩」を買ってしまい、沖縄から航空便で段ボールが3箱届いた筆者です。

はっきり言って沖縄にはちょっとうるさいです。

と、言う訳で「にわか沖縄マニア」を代表して厳しい目で『リトル沖縄』をチェックしてみました。

まず『オリオンビール』の樽生があるのは合格です。

調味料をチェック!

oki-28_R

まず備え付けの調味料を見てみましょう。必ず「コーレーグース」があるはずです。

「コーレーグース」とは、沖縄の「島とうがらし」を泡盛に漬けた万能調味料で、まず沖縄料理には欠かせない存在です。

oki-19_R

さらに『リトル沖縄』には「ヒバーチ」と言う「島コショウ」が置いてあります。これは、かなり沖縄度が高いアイテムですね。

守り神である「シーサー」に注目!

oki-29_R

まず「シーサー」は基本的に2体で置くのが一般的です(大昔は単体だった説もあり)。

このカウンターの「シーサー」も、ちゃんと対になって配置されていますね。

そして、このボトルの写真に注目です。

oki-23_R

まず、沖縄の人以外だとピンと来ないと思いますが、筆者レベルの「にわか沖縄マニア」だと、感心してしまいます。ちゃんと

「口を開いているオスが右」

「口を閉じているメスが左」

つまり「シーサー」の置物は当然として、このボトルの「シーサー」も、ちゃんとした配置になっているのが沖縄クオリティなのです。

当然、このボトルはセットで並べなければならないので、このラベルを考えた人は相当な策士ですね。

BGMは「琉球民謡」のみである

oki-18_R

まず有線から流れているのは「琉球民謡」。しかし、『リトル沖縄』はそれだけではありません。

「従業員が琉球民謡を口ずさんでいる」

コチラ(本土)の人が聞いてもピンと来ない「琉球民謡」の歌詞ですが、『リトル沖縄』の従業員は沖縄県出身者で固められているので、全員が「琉球民謡」を愛しています。

まさに『リトル沖縄』と呼ぶにふさわしい沖縄度で、この空間だけは確実に沖縄そのものでした。

そして「お通し」も沖縄の魚を使った「甘酢漬け」で、美味しかったです。

『刺身の盛り合わせ』

oki-21_R

この日は暑かったので、まず最初はさっぱりした料理が欲しいですね。

と、なると『刺身の盛り合わせ』が良いかもしれません。

この日は「メジマグロ」と「島ダコ」と「イカ」の盛り合わせです。

ぱっと見た感じだと、さして違和感を感じないビジュアルですが、何気に「イカ」の切り方がダイナミックですね。

沖縄なので「セイイカ」でしょうか?

oki-22_R

ちなみに、沖縄では「刺身にもコーレーグース」を使うので、筆者も醤油に「コーレーグース」を垂らして食べています。

もっとも沖縄でも最近の人は「ワサビと醤油」で食べるので、普通の人は無理して「コーレーグース」を使う必要はありません。

しかし、せっかくの機会なので、最後にチョロっと「コーレーグース」を使ってみるのも一興かと思われます。

『島豆腐の冷や奴』

oki-16_R

さらに『オリオンビール』を追加して、今度は『島豆腐の冷や奴』を食べてみます。

筆者はこの「島豆腐」が結構好きなのですが、こちらでは入手しにくいのが悲しいですね。

oki-17_R

基本的には豆腐なのですが、作り方が違うので『島豆腐』ならではの風味があります。しっかり水を切った『島豆腐』は大豆の味が生きています。

そして特筆すべきは『リトル沖縄』の『島豆腐』や『沖縄そば』は、なんと自家製との事。料理に対する凄いコダワリを感じます。

『生絞りシークワーサーサワー』

oki-9_R

季節限定で生搾りの『シークワーサーサワー』が楽しめるそうなので、次のメニューに備えてオーダーしてみました。

この「シークワーサー」の酸味が良いんですよね。特に「揚げ物」などの料理にはピッタリなので、かなり出番はあると思います。

サワーなのでアルコールも若干低め、あまり「お酒に強くない人」にもオススメのサワーです。

気になるネーミングの『壇蜜サワー』も意外と甘さ控えめで美味しかったです。

『沖縄天ぷら盛り合わせ』

oki-13_R

ここで「サクっとした香ばしい一品」が欲しいので、今度は『『沖縄天ぷら盛り合わせ』を頼みます。

「沖縄料理の店で天麩羅食べるの?」

と、思った人はまだまだですね。沖縄県民にとっての『天麩羅』は、言わばスナック菓子のような身近な存在なのです。むしろ

「沖縄県民のソウルフード」

と言っても過言ではありません。子供からお年寄りまで幅広く愛される料理なのです。

ちなみに沖縄の天麩羅は、小麦粉に卵を多めに加える「ハードタイプ」の衣で作ります。

oki-14_R

そして沖縄と言えばコレですね。ポークは天麩羅の芯(タネ、具材)としても人気があります。

他にも「島魚」や「島らっきょ」「フーチバー」(沖縄よもぎ)「紫芋」「ゴーヤ」など、限りなく沖縄ずくしのラインナップで御座います。

oki-15_R

そして、この醤油に見えるタレ的な何かの正体は

「ウスターソース」

だそうです。そう言われてみれば、限りなくウスターソースな味ですが、まさか「天麩羅にソース」とは思いませんでした。

確かに衣の感じも「フライ」に近いモノがあるので、ある意味ソースは正解かもしれません。

『特製ラフテー』

oki-11_R

そして沖縄料理の定番「ラフテー」で御座います。個人的には「ソーキ」(軟骨)に行きたかったのですが、やはり「ラフテー」は押さえておかないとですよね。

言うまでもなく「ラフテー」は「皮付きの三枚肉」(豚バラ肉)で作らなければなりません。

oki-12_R

この皮の部分が「褐色の飴色」になるまで煮込まれて、ゼリー状になっていれば完璧です。

一緒に煮込まれた自家製の「島豆腐」もイイ感じで、これは泡盛が欲しくなる一品ですね。

『リトル沖縄』の『特製ラフテー』は筆者もイチオシのお勧めメニューです。

『ナーベラーンブシー』

oki-6_R

まず沖縄料理と言えば『ゴーヤーチャンプルー』なイメージですが、筆者レベルの沖縄かぶれになると「ナーベーラー」に行きます。

ちなみに「ナーベーラー」とは「へちま」の事で、ゴーヤみたいな極端な苦みが無いので、意外と人気があります。

「ンブシー」とは調理法で言えば「炒め煮」の事で味噌味なのが特徴です。

気になる「ナーベーラー」の味の方ですが、分かりやすく言うと「茄子」的な何かですね。個人的には「ゴーヤ」よりも、他の素材の味を邪魔しないので好みです。

oki-7_R

全体的に「味噌」的な何かで味付けされ、濃い目になっています。基本的に沖縄の人は「濃い味付け」が好きなんで、この味付けは正解ですね。

あと何気に塩漬けされた豚肉が入っていて、その塩っけが「ナーベーラー」の美味しさを引き立てています。

『イカスミ焼きそば』

oki-4_R

そろそろ定番中の定番である『ソーキそば』か『沖縄そば』で締めたい所ですが、せっかく『リトル沖縄』に訪れたのでしたら

『イカスミ焼きそば』

で締めて頂きたいですね。他の沖縄料理がちょいちょい知られているのに対して、この『イカスミ焼きそば』は未だに知名度が低めです。

しかし!

食べると実に美味しい「焼きそば」なんですよね。写真で見ると全てが黒くて、どんな具材で構成されているのか想像出来ませんが

「沖縄そば、イカ、塩漬け豚肉、玉葱、紅生姜」

こんな感じかと思われます。当然『イカスミ焼きそば』に使われている麺は『リトル沖縄』の自家製麺!

そして肝心の味の方ですが、ざっくり一言でまとめると

「イカ墨感が半端ないワイルドな焼きそば」

みたいな感じですね。いわゆる「イカ墨のパスタ」が100%ならば、この『リトル沖縄』の『イカスミ焼きそば』には500%くらいイカ墨が入っている印象です。

oki-5_R

味付けの基本は恐らく「粉末カツオ節」ですが、そこに圧倒的な量の「イカ墨」が加わる事で、沖縄ならではの「焼きそば」になっています。

これが病み付きになる味なんですよね。

麺も「焼きそば」の麺ではなく「沖縄そば」の麺を使っているので、モチモチ感があります。

ちなみに「イカ墨」は、その色だけが注目されがちですが、実は「魚の旨み成分」みたいなモノの塊でして、大型の魚に襲われた時に視覚だけでは無く「嗅覚」も麻痺させて逃げます。

つまり「魚の旨みを凝縮させた究極の調味料」とも言える「イカ墨」を、豪快に使った究極の「海鮮焼きそば」が『イカスミ焼きそば』なのです。

『ブルーシールアイスクリーム』

oki-1_R

さして食後のデザートを欲しない筆者ですが、メニューを見てみると

『ブルーシールアイスクリーム』

と書いてあるのが凄く気になりますね。これも沖縄に興味が無い人には、いまいちピンと来ないかもですが、この『ブルーシールアイスクリーム』は、日本に初めて上陸したアイスクリームの元祖と言われています。

当然、持ち込んだのはアメリカ軍でして、沖縄が本土に返還された時に、沖縄本島に出店し爆発的なヒット商品になりました。

oki-2_R

しかも良くみると『リトル沖縄』の『ブルーシールアイスクリーム』には「サーターアンダギー」まで入っています。

これは食べるしかありません。

口中の水分を限りなく吸い取る「サーターアンダギー」が、アイスをまとう事で「しっとりとした食感」に生まれ変わります。

ベルギーのワッフルにアイスクリームが合うのですから、そりゃ「サーターアンダギー」も美味しくなる事は予想していましたが、その斜め上を行く美味しさでした。

『リトル沖縄』 総評

oki-8_R

まさに「銀座の中の沖縄」と言っても過言ではない『リトル沖縄』でした。

とにかくシーサーの配置から料理に至るまで、全てが本物の沖縄です。なかでも『リトル沖縄』の看板メニューと思われる

『イカスミ焼きそば』

は、是非とも食べて欲しい一品ですね。実際に訪れた人のほとんどが、この『イカスミ焼きそば』を注文していたので、誰もが好きな味なのかと思われます。

それでは、みなさんも是非『リトル沖縄』に訪れてみて下さい。

筆者は仕事なので「泡盛」を飲みませんでしたが、色々な種類の「古酒」が常備してあるので、泡盛が好きならきっと満足出来ると思いますよ。

oki-30_R

『リトル沖縄』

東京都中央区 銀座8‐7‐10

月~金 17:00~3:00
土日祝日 16:00~0:00

定休日:年末年始

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: YELLOW) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 銀座にある「小さな沖縄」で本物の沖縄料理を愉しむ@『リトル沖縄』 銀座
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング