「KING SUPER LIVE 2015」参加レポ! 5万4千人のアニソン好きが歓喜した奇跡のステージ

「KING SUPER LIVE 2015」参加レポ! 5万4千人のアニソン好きが歓喜した奇跡のステージ

ソロステージのトリを飾った水樹奈々さん
6月20・21日の2日間、さいたまスーパーアリーナにて、キングレコード主催による初の大型アニメソングフェス「KING SUPER LIVE 2015」が開催された。

林原めぐみさん、森口博子さん、水樹奈々さんをはじめとした、創立から84年の歴史を持つキングレコードが誇る、アニメソング史を彩ってきたレジェンド級のアニソンシンガーや、人気声優アーティストたちを中心に、両日22組のアーティストが登場。

キングレコードに所属するアーティストを中心に、これまで果たされなかったアーティストたちの共演が実現するだけあって、チケットの争奪戦は途方もない倍率となっていた。

そしてイベント当日、会場に詰めかけたファンは両日合わせて54,000人。開演前から公演を待ちきれないファンの興奮と熱気で独特な空気につつまれていた。

合計47曲にも及んだ、空前絶後の豪華メンバーによる夢の舞台の初日様子を、写真とともにレポート! ※セットリストは記事末尾参照

photo:kamiiisaka

夢の2日間が開幕!

次々と観客がアリーナ内部へ押し寄せ、開始が近づくにつれて会場がはちきれんばかりの緊張に包まれていた。

どのアーティストが登場するのかと、会場中が固唾をのんでステージを見守る中、いよいよ開演。

記念すべきライブの幕開けを飾ったのは、高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」!

『新世紀エヴァンゲリオン』のOPテーマとして知られ、最も有名なアニソンといっても過言ではない神曲のいきなりすぎる登場に、会場は歌詞の通り熱いパトスで一丸となった。

そして間髪入れずに「魂のルフラン」が披露され、圧倒的な存在感の歌声を響かせた。

まったく熱気が冷めやらぬまま、今度はステージの真横からほっちゃんこと堀江由衣さんがフロートに乗って、「ヒカリ」を歌いながら会場中を滑走する。

早すぎるほっちゃんの登場に会場全体がどよめき、この日が期待を上回るサプライズに満ちていることをすでに予感させていた。

続いて正面ステージに姿を現した米倉千尋さんは、デビュー曲で『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のOPテーマでもある「嵐の中で輝いて」を力強く歌い上げる。

一緒に夢の国を探しに行きましょう」というこの日初めてのMCから、『仙界伝 封神演義』OPテーマの「WILL」が披露され、会場はすでにクライマックスを迎えたかのような盛り上がりとなった。

若手アーティストの勢いも負けていない!

そして、ここからは佐藤聡美さん、カスタマイZゆいかおりかなでももこさん、小松未可子さん、every♥ing!といった、2000年代にデビューした若手アーティストが次々と登場!

現在のアニメソング界を彩る楽曲が次々と披露され、息つく暇もない怒涛の展開で、それぞれのアーティストたちが観客の心を鷲掴みにしていた。

特に、声優として数々の作品に出演しながら、歌手としても多数のライブを行っている上坂すみれさんと、小倉唯さんのステージはひときわ目を引いた。

ロシアやロリータ・ファッションなどに造詣が深く、若手声優の中でもひときわ特異な地位を築く上坂すみれさんは、客席上空をゴンドラに乗って飛びながらデビュー曲「七つの海よりキミの海」を熱唱。

大玉の風船もアリーナに投下されるなど、さまざまな演出が飛び交うなか、会場をサイリウムで真っ赤に染め上げていた!

小倉唯さんは、石原夏織さんとのユニット・ゆいかおりとして登場したのちに、ソロとしても舞台に上がり「Baby Sweet Berry Love」と「Raise」の2曲を披露。

ユニットで登場したときに着ていたかわいらしい衣装とは対照的に、ソロの時には少し大人っぽい赤い衣装をまとってステージに。歌はもちろん、キレのあるダンスでも会場を大いに沸かせていた。

再び90年代を代表するアニソンが連発!

松澤由美さんが、たちのぼる炎とともに『機動戦艦ナデシコ』OPテーマの「YOU GET TO BURNING」を歌い上げると、保志総一朗さんはアリーナ中央のステージから幻想的なスモークとともに登場。

『シャイニング・ティアーズ』OPテーマ「Shining Tears」を力を込めて歌い、会場を感動の渦に包み込んだ。

イベント前半の最後を飾ったのは、声優アーティストというジャンルを築き上げた林原めぐみさん。

『スレイヤーズNEXT』OPテーマ「Give a reason」や、『シャーマンキング』OPテーマ「Over Soul」といった、時代を超えて愛されているアニソンが当時と変わらぬ歌声で披露され、会場の盛り上がりは最高潮となる。

最後に「これを歌わせてくれるなら出演してもいい、と言ったほど皆さんにお届けしたい大切な曲です」と語り、『スレイヤーズEVOLUTION-R』の最終話EDテーマに起用された名バラード「JUST BEGUN」を丁寧に歌い上げると、涙を浮かべる観客の姿も見受けられた。

ここまで、約2時間にわたって公演が行われていたが、その長さを全く感じないほどあっという間に過ぎていた。

アーティストごとに変わっていく様々な演出に、休憩を挟んでも会場の興奮が収まる様子は一切感じられなかった……!

圧巻のパフォーマンスの連続

第2部はヘヴィメタルバンド・陰陽座の「甲賀忍法帖」で幕を開けた。妖怪とヘヴィメタルを融合したバンドならではのグルーブによる圧巻のパフォーマンスで、会場を再び興奮の渦の中へ!

続く喜多村英梨さんは、蝶をイメージしたゴシックな衣装と力強くも透明感のある歌声で会場を魅了。

宮野真守さんはダンサーを従えて登場し、「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズの主題歌「オルフェ」「シャイン」などを、エネルギッシュな歌と迫力のあるダンスで観客を圧倒するほどのパフォーマンスを披露していた。

アニソン界のプロフェッショナル集団・JAM Projectのメンバーとしても活躍する奥井雅美さん。

ステージでは、かつてのプロデューサーである矢吹俊郎さんとバックダンサーを務めていた山城陽子さんが舞台に登場するというサプライズに、奥井さんが思わず涙してしまう感動的な場面も。

会場がピンクの照明で照らされはじめると、会場も待ってました! と言わんばかりにピンクのサイリウムを点灯。そして満を持して、田村ゆかりさんが真っ白なドレスで登場。

自身のライブでも人気の高い「Little Wish 〜first step〜」や、最新曲の「Pleasure treasure」などを披露し、メルヘンチックな演出と歌声に、会場のファンからは、途切れなく息のあったコールが飛びつづけていた。

男女2人組ユニットのangelaは、ライオンの顔をそのままつけたような衣装と王様のコスプレといった、ひときわ個性的な衣装で登場!

それぞれが「裸で来てしまいました」「私服で来てしまいました」と語り会場を笑わせつつも、「騎士行進曲」では、会場が一体となってサビの大合唱が起こっていた。

デビューから30周年を迎えた森口博子さんは、『機動戦士Ζガンダム』のOPテーマであるデビュー曲「水の星へ愛を込めて」に続けて、7mもの高さのリフターに乗り、『機動戦士ガンダムF91』のテーマソング「ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜」を熱唱。

芸能生活の危機をガンダムに救われた」というエピソードを当時からのファンとともに振り返りつつ、しっとりと歌い上げていた。

そして、ソロステージのトリをつとめたのは、2009年からNHK紅白歌合戦へも出場し続けている今最も有名なアニソンシンガーと言える水樹奈々さん。

ファンの間では最早おなじみとなったワイヤーを使用した宙を舞うパフォーマンスで、会場を飛び回りながら「Synchrogazer」を歌い、「この歴史的瞬間をみんなと刻めたことを嬉しく思います!」と笑顔で語った。

最後には、水樹さんのライブで定番の「ETERNAL BLAZE」を披露。オレンジのサイリウムが会場全体を包み、会場全体が揺れるほどに客席はアツくたかぶっていた。

いよいよ終演へ……

これで全アーティストのパフォーマンスが終了したかと思いきや、水樹奈々さんが「このまま終わるわけがないよね!」と観客をあおり、出演アーティストによるスペシャルコラボレーションが行われることが発表! 往年の名曲が4曲立て続けに、出演者によるスペシャルユニットでカバーされた。

ハッピー☆マテリアル」では、上坂すみれさん、佐藤聡美さんら若手女性声優やアーティストが総出演し、「For フルーツバスケット」では、田村ゆかりさんと堀江由衣さんが、喜多村英梨さん、小松未可子さんがしっとりと歌い上げた。

さらに「翔べ!ガンダム」では、ガンダムシリーズで声優を務めた保志さんと宮野さんに加え、大太鼓でangelaのKATSUさんが参加し、会場を盛り上げ、TWO-MIXのヒット曲「RHYTHM EMOTION」では、森口博子さん、松澤由美さん、米倉千尋さん、水樹奈々さん、atsukoさんという、2度と見ることが出来ないだろう豪華なコラボレーションが実現。

奇跡のような組み合わせのユニットがステージに登場するたびに、どよめきと歓声が幾度も上がっていた。

最後には全アーティストがステージへ上がり、『スレイヤーズ』OPテーマの「Get along」を全員で熱唱。こうして、さまざまなサプライズに満ちた夢のライブは、アーティストたちを讃える大歓声と鳴り止まない拍手とともに幕を閉じた。

最新の曲はもちろん、歴代のアニソンの数々は、アニメのテーマソングという枠を超え、時代も超えて愛され続けていることが、アーティストや会場からひしひしと伝わるライブとなった。

引用元

「KING SUPER LIVE 2015」参加レポ! 5万4千人のアニソン好きが歓喜した奇跡のステージ

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