徒歩帰宅途中に見られた「東北地方太平洋沖地震」の風景【都市部写真リポート】
11日午後2時46分頃に発生した宮城・茨城の地震により、JRなどの交通機関は全面的に運休となった。そのため、東京都内でも650万人の帰宅困難者が生じているとの報告もある。
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それでもなんとか徒歩帰宅が可能な人は、地震直後から移動を始めていた模様だ。都内の主要道路でも、普段では見られない数の歩行者が歩道からあふれんばかりであった。
記者が見た限りでは、道路の流れはスムーズであったが、ちらほらと救急車や消防車のサイレンが混じっていたのが普段と異なる点だ。
信号は正常に動いていたものの、混乱を防ぐために白バイ警官が交通整理を行っていた。地味なようでいてこうした迅速な行動が二次災害を防いでいるのだ、と実感できる。
歩道では、変わらぬ数の人が、家路へと急ぐ姿が見られるかたわら、道路沿いの商店などでは、被害からの注意を促す張り紙が見られた。
ある酒屋の前では高級な酒の箱や割れたビンの破片が軒先に集められ、アルコールのにおいが広がっていた。
それでも飲食店、薬局、コンビニエンスストアなど、大半の商店は営業を続けていたように思えた。びっくりしたのはパチンコ店4店中3店が営業をしていて、中ではそこそこの数のお客さんが遊戯にいそしんでいたことだ。
JR高円寺駅に着くと、液晶モニタに映し出されたテレビの画面に集中するお客さんの塊があった。他の駅と同様に、帰ることができず、途方に暮れる人の姿はいたるところでみられた。
高円寺の商店街でも、臨時休業を知らせる張り紙が目立った。
一部の店舗では、建物の外壁が崩れ落ちていたり、看板が外れかかっている店舗なども見られ、改めて地震の規模の大きさを感じさせられた。
電気店では駅で見た光景と同様に、テレビの地震情報に食い入る人たちの姿が見られた。
ちなみに地震直後の空は、煙のような、なんとも言えない雰囲気の雲が空を占めていた。
宵の口に多くのひとでごった返すバス乗り場から見えた雲の陰影も、印象的なまま保たれていた。
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