「人は、競艇場で輝くために働く」 蛭子さんの名言が沁みる
漫画家としてはもちろん、その独特のキャラクターでバラエティ番組などでも人気を博し続けている、蛭子能収さん。気の向くまま自由に生き、あまり他人の悩み等にも興味のなさそうなイメージですが、あえてそんな蛭子さんに数々の人生相談を試みてみたという『女性自身』での人気連載コラムが、『蛭子能収のゆるゆる人生相談』として単行本化されました。
実際、そのイメージ通り「他人の悩みなんて、ホントはどうでもいいんですよ—-。最初に「人生相談コーナーの連載をやりませんか?」と話をもらったとき、オレはマネージャーにそう答えたんです。だいたいオレは、人に相談したこともなければ、悩みを打ち明けられたこともありません。人生で迷ったときも、自分で考えて行動してきました」という蛭子さん。
しかし、「はっきり言って、めんどくさいです」「照れくさい」といいながらも、寄せられる悩みの数々に的確に答えていきます。
仕事、お金、恋愛、結婚、家族、生と死、老い……と、読者から寄せられてくるさまざまな悩み。たとえば仕事に関する悩みとして、上司がつらく当たってきたり、無視をしてきたりと露骨に嫌がらせをしてくるため、転職した方が良いかと悩む方に、蛭子さんは次のようなアドバイスをします。
「会社を辞めるのはもったいないですよね。オレも看板屋に勤めていたとき、上司がつらく当たってきたことがあったけど、すぐに頭を下げて『あ〜、すみません』と。しょうがないと思っていましたからね。というのも、給料をもらっているということは、絶対につらいことがあるんですよ。楽してお金は稼げない。嫌なことをさせられるものなんです。(中略)無視されるなんて些細なことだと思って、お金をもらうためには仕方ないと考えたほうがいいですよ」(本書より)
上司の言うことは絶対であり、仕事をしている間は、雇い主に自分の考えも時間も拘束されているのだと割り切り、嫌なことがあっても我慢するという蛭子さん。しかし、あまりにも怒鳴られることが多くて悔しかったときには、自分の描く漫画に、悲惨な殺され方をする役でその上司を登場させていたそう。それだけでも、気持ちが晴れ晴れしたものだと、当時を振り返ります。
また、仕事にやりがいが感じられず意欲が湧かないと悩む方には、大のギャンブル好きという蛭子さんらしいアドバイスも。
「夢だった漫画家としての仕事はともかく、食べるためにやってきたいろいろな仕事については、いいことなんかひとつもありませんよ。(中略)仕事でやりがいや生きがいを見つけようとするのが間違い。働くことに意欲を求めるのがおかしいんです。仕事で輝くという人生は変。人は、競艇場で輝くために働くんです」(本書より)
意外にも名言揃いな、蛭子さんによる回答の数々。自身の悩み解決のヒントも見出せるかもしれません。
■関連記事
マツコ・デラックスが語る「モー娘。」と「AKB」の大きな違いとは
旅行好きタレント・眞鍋かをりがシンガポールで遭遇した路地裏の危機
美しすぎる44歳 あのHAKUEIが「月刊シリーズ」で完璧ボディを披露!!
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。