“酔っ払いは発車できない”車内アルコール検出システム「DADSS」とは?

Driverdrunk3

飲酒運転が原因の交通事故が、世界中で問題になっている。

そんな中、アメリカ運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が、ドライバーの体内のアルコール濃度を検知し、「酔っている」と判断すると車を動かせないシステムの開発に着手した。

・2つのセンサーで飲酒運転をストップ

車内アルコール検出システム「DADSS (Driver Alcohol Detection System for Safety)」は、運転席の2つのセンサーが1秒以下でドライバーの酒気を感知するシステム。

Driverdrunk5

まずは、車に乗り込んだドライバーの呼気を“BREATH-BASED SYSTEM(呼気アルコール検出システム)”がハンドルステムから吸収し、二酸化炭素とエタノールを検出して摂取したアルコール量を算出。

そして、イグニッションボタンに付いたもう1つのセンサー“TOUCH BASED SYSTEM(接触型アルコール検出システム)”が、指先から血中アルコール濃度を測定。

Driverdrunk1

基準値を超えるアルコール度数が検出されると、警告メッセージが出てエンジンがかけられないようになっている。

ちなみに、ドライバー席しかモニターしないようになっているので、助手席の人が酔っていても影響はない。

・5年以内の実用化を目指す

Driverdrunk4

「DADSS 」のリサーチプログラムには、BMW、トヨタ、ポルシェなど世界の自動車メーカーが賛同。

アメリカ運輸省高速道路交通安全局は、5年以内の商業化を目指したいとしている。

ドライバーの無責任な行動から、大切な命を奪ってしまう飲酒運転。

近年の新車に搭載された緊急自動ブレーキシステムと同じように、多くの車に標準搭載される日も近いのかもしれない。

DADSS (Driver Alcohol Detection System for Safety)

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. “酔っ払いは発車できない”車内アルコール検出システム「DADSS」とは?
Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。