バイク乗りたちにも大人気! 『とんまさ びっくり牡蛎丼』驚異の盛りは大和郡山の奇跡!

とんまさ びっくり牡蛎丼

冬といえば“カキ”が美味しい季節ですね。天然の岩ガキなら生で食べてもおいしいし、むいた殻を使ってあぶり、軽く火を通す“焼きガキ”だとさらに甘みが増しておいしさ倍増です。でも、個人的にカキ料理で一番美味しいのは“カキフライ”なんじゃないかなと思うんですよ。特に大粒の広島県産のカキなら鍋かカキフライがお勧めです。しかし、あえてココではカキフライが一番だと言っておきましょう。美味しいカキを食べるために“カキむき”を買った筆者が言うんだから、広島県産のカキはカキフライが一番に違いありません。

と、そこまでカキフライが好きな人の“ど真ん中”にくるメニューが、知る人ぞ知る『とんまさ びっくりカキ丼』です。まず奈良県民以外で“とんまさ”を知る人はまれだと思いますが、奈良周辺のバイクに乗るライダー達にとってはまさに聖地ともいえるのが“とんまさ”なんです。奈良周辺のライダーにとっての“とんまさ”を分かりやすく例えると“修学旅行の奈良公園”と思っていただければ間違いないです。ある意味必須の行程であり、誰もが一度は“とんまさ”を目指すと言っても過言ではありません。

最初に知っておいてほしいのは、“とんまさ”は普通のトンカツ屋さんであり、世紀末スタイルのバイカーや二段シートの単車がつどう店ではない、ということ。ちょっとツーリングで小腹が減った時に、空腹感を確実に満たしてくれる憩いの店です。地元の人たちも定食を食べにくるし、女子高生も普通にチキンカツ(大)などを食べていたり、店の外観も店のショーウインドウ内のサンプルも至って普通のトンカツ屋さんなんです。

そんな超普通のトンカツ屋さんで冬にイチオシなのが、『びっくりカキ丼』なんです。大粒の広島県産のカキを毎年仕入れているそうで、とにかくカキフライ料理として絶品です。

カキフライは火を通しすぎてもおいしさが損なわれるのですが、とんまさのカキフライは絶妙な揚げ加減なので、衣の食感とかみしめた時の“シズル感”が最高です。広島県産のカキのうまみを存分に味わうことができます。

写真は何度も食べた『ビックリカキ丼』の中でも一番の盛り具合。どんだけ盛られたのかというと、長年びっくりカキ丼を見守ってきた厨房(ちゅうぼう)内の母さんですらビックリしたという、近年まれに見る“盛り”を大将の熟練の技で実現させた奇跡の一品です。

普通にカキフライを重ねただけだと限界があるので“カキフライを立てる”という、目から鱗の技が見て取れますね。写真だと分かりにくいのですが、中の方のカキフライもきれいに立てられています。そして立てたカキフライは支えを失うと倒れてしまいますが、“丼”の中のごはんがベースとなり不安定なカキフライを支える形になっています。申しわけ程度に卵でとじることでカキフライ定食ではなく、あくまでも“丼”であることをアピールしています。

カキフライが大きいので全体的なボリュームがつかみにくいのですが、それは実際に食べにいった時に自分の目で確かめてください。『びっくりカキ丼』という、なんのひねりもないネーミングに誰もが納得するはずです。

ちなみに気になるお値段ですが、カキの相場の影響もあるので“2000円”前後とだけ言っておきましょう。

おいしいカキフライをたくさん食べてほしいという大将の想いが“盛りの向こう側”に見える“とんまさ”の『びっくりカキ丼』。カキの仕入れ具合にもよりますが基本的に冬限定のメニューなので、カキフライ好きの人は今すぐダッシュで奈良に向かってください!

・とんまさ

営業時間 11:00~21:00
定休日 大みそか
電話番号 0743-55-2075

奈良県大和郡山市南郡山町363-23
近鉄郡山駅から徒歩12分 奈良交通バス「矢田筋」停留所からすぐ 駐車場有り



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●ガジェ通一芸記者「YELLOW」さんプロフィール:家に引き篭ってゲームに熱中する繊細さと、山で動物を追い回す大胆さを併せ持つ野人系フリーライター。酒と料理に情熱を燃やし、究極の食材を求めるあまりに狩猟免許の取得を決意する。

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