路上喫煙したら罰金8万円!? ニューヨーク市郊外の村で条例化

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 オフィスやカフェの分煙・禁煙化、たばこ税の値上がりなど、日本の喫煙者の肩身は狭くなるばかりだが、どうやら全世界的に、喫煙者の居場所は減っているようである。アメリカ・ニューヨーク市郊外のある村では、このほど「歩道で喫煙した場合、最大1,000ドル(日本円にして約8万円)の罰金を科す」という条例が施行された。

 米CNN報道によると、ニューヨーク州で初めてこのような条例を制定したのは、ニューヨーク市郊外にあるグレートネック村。この条例は、メインストリート沿いの歩道での喫煙禁止のほか、一部公園や公営駐車場のベンチなどでの喫煙も禁止しており、違反者には最大1,000ドル(日本円にして約8万円)の罰金が科せられる。村の代表は「私たちは、住民の皆さんのために、不便さ・不快さ、そして受動喫煙の害をなくそうとしているのです」と誇らしげだが、果たして人々の反応はどのようなものなのだろう。

 同記事内では、「道を歩くと、私たちも子供たちも、他人のたばこの煙を吸い込んで、体内に入れてるのよ。ひどすぎるでしょ」という肯定派の意見や、「私の(吐き出す)煙が他人の邪魔になるっていうなら、車はどうなのよ? 車のエンジンを遮断しなさいよ」という反対派の意見、「彼ら(自治体)の姿勢はいいと思うよ。だけど、また別の(本来ならば国民が持つべき選択の)権利、特権が、僕らから奪われていくね」という冷静な意見などが紹介されている。また記事に寄せられたコメントには「で、香水つけ過ぎてる奴らを罰する法はいつできるんだ?」「悪い政策も禁止にしようぜ」など、”条例化”を皮肉るものも見られ、賛否両論を呼んでいるようだ。

 日本ではまだここまで強い政策はなされていないが、杉並区や千代田区などでは歩きたばこ禁止の条例が施行されており、違反者への罰金(両区とも2000円)も科せられている。喫煙者への風当たりがますます強くなっていくことも充分に考えられるだろう。それにしても最近、今までは”モラル”に任されていた問題を”条例で規制”する例が多いような気がするのだが、これも時代の流れなのだろうか。

<事件を伝える米メディア >
Outdoor smoking banned in Village of Great Neck – CNN.com

(古川仁美)

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