大学生は『mixi』好きで『Twitter』を敬遠? SNSに関する意識調査

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SNSに関する意識調査


大学生の約6割が『Twitter』を「今後利用したくない」と回答? 社団法人東京広告協会主催の『大学生意識調査プロジェクト FUTURE2010』では、首都圏の大学生816名を対象に『SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に関する意識調査』を実施。各種SNSサービスの利用動向など、興味深い結果が明らかになっています。調査期間は2010年7月13~26日。

国内登録者数が約6000万人を超えたといわれるSNS。今回の調査は、現在の大学生がSNSをどう活用し、そこで行われるコミュニケーションにどのような考え方を持っているのかを探ることを目的に行われました。

SNSに関する意識調査

『Twitter』の利用動向についての質問では、大学生の57.0%が「『Twitter』を利用したくない/しつづけたくない(合計)』と回答。『Twitter』利用については「利用している(閲覧のみも含む)』が23.4%、『登録しているが全く利用していない」が12.3%、『登録していない』が64.3%と『Twitter』利用率の低さが示されました。

また、利用しない理由の上位は「興味がない/なくても困らないから」「常に更新しないといけない感じがする/面倒くさいから」などが上位を占め、『Twitter』を知らない、あるいは『Twitter』のスピード感あるコミュニケーションを楽しめていない様子がうかがえます。

SNSに関する意識調査

一方で、『mixi』などのSNSについては「利用している(閲覧のみも含む)」71.8%、「登録しているが全く利用していない」が6.0%、「登録していない」が22.2%と多くの大学生が利用しています。利用しているSNSは『mixi』が96.6%、『モバゲー』18.4%、『GREE』14.3%となり、仲間内のコミュニケーション要素の強い『mixi』に支持が集まっています。

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ちなみに、SNS上で交流しているのは「同じ大学の仲のいい人」88.6%、「小中高など地元の人」85.5%、「同じサークル・部活の人」75.5%。また、「SNS上での話を実際の会話でも出す(合計)」と回答した大学生は86.8%もいました。

これらの結果を見ると、大学生は主にふだんよく合う仲間内のコミュニケーション手段としてSNSを活用しており、SNSでの出会いを通じて新たに交流を広げることはあまりしていないと考えられそうです。近ごろでは、大学合格とともに『mixi』上で「合格者コミュニティ」を立ちあげて、入学式が初めてのオフ会になることもあるとか。大学生にとっては、SNSは友人関係の補完ツールとして主に利用されているのではないかと思います。

今回の調査主体『大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2010)』は、首都圏大学でマーケティングを学ぶ大学生によって結成され、今回の調査の企画・実施・分析なども大学生によって行われています。興味がないのに無理に『Twitter』を使う必要もありませんが、インターネットが仲間内のコミュニケーションツールとしてだけ活用されるのも片手落ちといった印象も受けますね。
 
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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