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生主インタビュー『エリックさん』 「突然何も無い空間に強制転送されて…目の前にポツンと運営さんが立ってたんです」

生主インタビューエリックさん

ニコニコ生放送などのネット中継サービスが花盛り。そこで活躍する配信者は生放送主、略して『生主(なまぬし)』と呼ばれる。この『生主インタビュー』は、注目が集まりつつある生主たちの実態に迫るべく企画されたものである。

当初は動画共有サイトとしてスタートした『ニコニコ動画』。が、関連サービスとして始まったニコニコ生放送(ニコ生)という生放送サービスがここんところ大人気で、映像より『人』そのものにユーザーの興味が移りつつある。ニコ生でネット生放送をおこなう配信者は『生主(なまぬし)』と呼ばれ、人気のある生主は歌手としてデビューしたり、雑誌のモデルになったりといったネットにとどまらない活躍をはじめている。先日開催された『ニコニコ大会議』のオープニング動画をみても、ユニークな才能を持った人達やイケメン達などが続々と素顔のまま登場し、颯爽とかっこいいセリフをはいていた。ちょっとしたタレント養成システムのようにも見えるこのニコ生から、きっと未来の新しい才能が続々と生まれてくるのだろう。とはいえ、近寄りがたい”有名人”ではなく、やはりネットから生まれてくる”有名人”は、なんとなく親近感のわく人達が多い。親しみが持てるけど、何かキラリと光るすごいところを持っているのが生主さんなのだ。そんな生主さん達はどんなことを考えて放送をやっているのだろうか。というわけで、直接会って話しをきいちゃおうというのがこの企画の趣旨である。第1回の今回は、お散歩配信などで有名なエリックさんに話をきいてみました。

今回の登場人物
エリック:生主。お散歩配信やゲーム配信で有名。元ネットゲーム廃人。ニコニコ動画を通して、男性ファッション誌の読者モデルとなる。コミュニティID:co61891

ふかみん:ききて。生主にすごく興味はあるけど、まだ有名生主について詳しくない。過疎コミュニティの生主も一応やっている。コミュニティID:co10818

周ちゃん:ガジェ通記者。カメラマン。生主さんが参加する企画の事務局などをやっているので、いろいろ詳しい。コミュニティID:co20498

【ニコ生に出会ったのは?】

ふかみん:エリックさんがニコ生に出会ったのはいつなんでしょう?

エリック:ニコ動は初期の頃から観てたんですよ。ある日ニコ動を観てたら「ニコニコ生放送」というリンクをみつけて。「なんだこれ?」と思ってクリックしたら、そこにニコニコ生放送があった。軽く衝撃でしたね。動画の方は、自分の打ったコメントにその場で返事はかえってこないけど、ニコ生だとコメント打ったらすぐに反応がある。これは面白い、と感じました。生主がコメントを読んでくれるだけじゃなくて、リスナー同士でのやりとりが面白くて。放送を観てるうちにどうしても自分でやりたくなってきて。古いウェブカメラをひっぱりだしてきて、放送をはじめたんです。毎日1時間ずつぐらいやってました。

ふかみん:毎日……ってそんなにネタが続くんですか?

エリック:最近は企画などを考えて放送したりしているんですが、昔はほんとにゴロゴロしながら放送してました。テレビ観ながら番組の感想をしゃべったりとか。生活の垂れ流しですね。コメントが増えてきたら、コメントに答えているだけで時間が経過しちゃうんですよね。それからはどっぷりと配信にはまってしまいました。

ふかみん:学生の時はネトゲにはまっていたそうですが、その頃はもうネトゲからは足を洗っていたんですか?

エリック:もうやってなかったですね。

ふかみん:ネトゲよりニコ生の方がちょっとだけリアルが充実してる気がする。

エリック:(笑)どうなんでしょうね。

ふかみん:エリックさん、ゲーム放送もやってるという話をきいたんですけども。

エリック:やってます! 実は数日で1500人ほどコミュニティ登録者が増えたゲーム放送がありまして。
※ニコ生で放送するには「コミュニティ」が必要で、その登録者数によって放送で使える機能が増えたり、特典が得られる。

ふかみん:1500人! すごいですね。

エリック:今年のゴールデンウィークなんですけども。「I WANNA BE THE GUY」というゲームがありまして。
すごく難しくて有名なアクションゲームなんです。「死にゲー」と呼ばれている。鬼畜ゲームなんですよ。めちゃくちゃ難しい。これをクリアできるまで放送しようという企画をやりました。

ふかみん:難しいゲームでそんな縛りにしちゃって大丈夫なんですか……。折角のゴールデンウィークになんでそれやろうと思ったんですか?

エリック:それまでもたまにはゲーム配信してたんですが、ゲームクリアのところまでは放送したことがなくて。ちょうどゴールデンウィークがお仕事休みで時間もたっぷりある、ということで、この時間を使って、なにかゲームクリアしてやろうと考えたんです。ただ、普通のゲームをやっても面白くない、ということでこの鬼畜ゲームを選んだんです。”ハード”モードでプレイして、クリアするまで放送することにして。まずは29時間連続で放送しました。不眠不休で、ご飯も食べず、飲み物だけで。

ふかみん:そんな無茶したら高橋名人に怒られますよ。

エリック:かなりいいところまで行ったんですが、それだけ時間かけてもクリアできなくて。連続24時間超えたところあたりからウトウトしながらゲームを続けてたんですが、リスナーの人達のコメントも「もう寝ろ」になってきてて。29時間経過したところで一旦6時間の睡眠をとって、またすぐに放送を再開して、ぶっ続けで放送したんです。結局クリアは達成できたんですが、クリア時間は3000分でした。

ふかみん:50時間!

エリック:結局ゴールデンウィークはずっとやってました。その間、コミュニティ参加者もグンと増えて。こういう、体を張った企画だと、コミュニティにも登録してもらいやすいみたいですね。「がんばってんなー」という気持ちで観てくれるような放送だと、好感持ってもらえるのかなと思いました。

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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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