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食とホスピタリティの専門展示会『HCJ2015』他同時開催展示会

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東京ビッグサイトで開催されている食とホスピタリティの専門展示会『HCJ2015』他同時開催展示会に取材のために赴いた。

この展示会は一般消費者向けではなく、あくまでも企業による企業のための展示会であり、商談会であり、見本市である。

したがって、一般入場枠は存在しないし、場内の写真撮影も一切禁止である。しかしながら、最終的には消費者に関することであるから、どのような形で消費者にかかわってくるのか、その中間地点を垣間見ることができるのではないだろうかと考え取材した。

プレスルームに出向くと、所定の手続きの上でフリーランスの立場でもプレスパスを発給してくれた。ただし、前述のとおりの事情があるため取材には条件が付されている。すなわち、プレスパスで取材そのものは許諾済みとなるが、個別の写真撮影や取材は取材対象者の了解の上で行うこと、会場内の撮影はプライバシーの配慮をすること、商談の録音は禁止。当然であろう。

そこで、著者は取材方針をたてた。商談中のブースには取材を申し込まない、最後に取材内容の概要を説明して承諾を取る、商材、技術、人物については個別に撮影の許諾を得る、基本的に商談会場なので企業側からパンフレット等を差し出してくれたブースに限って取材するという方針だ。

そして、企業には一般消費者の立場として取材するので一般消費者に向けてのメッセージをできれば発信してほしいとお願いした。

報道資料によると、HCJ2015は759社が出展、会期4日間で業界関係者55,000人の来場を予定しているとのこと。同時開催の展示会も連続的に取材できるため、どの展示会なのかの明示は省略する。

 

さて、最初は表題の写真に使用したJTである。企業向けなのでたばこの宣伝をしているわけではない。分煙スペースのノウハウを提供しているのだ。

昨今、喫煙者には厳しい時代ではあるが、自治体によっては駅周辺に積極的に喫煙スペースを設け、喫煙者と非喫煙者を分離、双方にやさしい環境を作ろうと努力している。

JTもおそらく、この流れに積極的に関与することによって双方により良い環境を提供しようと考えているのであろう。たまたま通りかかった外食産業経営者がこんなことを話してくれた。「結局は双方に来店いただくために環境をいちはやく整えない店はダメですよ。」喫煙者と非喫煙者が多数決を取っているわけではないので、双方に楽しんでもらえる環境を店で作り出す努力をすれば法律や条令が厳しくなってもどうということはないとのこと。なるほど、一理ある。健康問題と、好みの問題を同時に考えるのは難しい。店舗や企業は消費者以上にこういうところで努力を重ね、コストをかけているのかもしれない。

 

お次は、「氷を使わないカキ氷です、試食してみてください!」ときた。声をかけてくれたのは株式会社ICE CAP JAPANの山田泰葉さん。

こんな風に氷ができている。氷は使っている。著者は山田さんに「氷を使わなかったらカキ氷じゃなくなりますよね。」と意地悪を言ってみたが、まぁ食べろと食い下がる。山田さんの笑顔に負けて一口頂く。これはうまい。砂糖のような雪のような、とても氷には思えない。ふわふわカキ氷というらしい。

同社の水野谷省吾氏によると、「技術自体は難しいことではないですが、これがビジネスになるとはだれも思わなかったんでしょう。なにせカキ氷ですから。」と苦笑していた。ではどんな仕組みでどんなメリットがあるのか?仕組みはこうだ。カキ氷は氷の塊を削って作る。しかしこの装置は直接水から雪の結晶のようなものを作っているらしい。なるほど氷を用意してないから氷を使わないカキ氷か。しかもマイナス10度くらいの結晶なので簡単には溶けない。メリットはズバリ、氷を用意しなくていいので、お店が氷を手配する必要も、氷を保管する冷凍庫も必要ないというのだ。確かに言われてみればそうだ。店頭で用意すればいいのは水だけ。水なら保管に冷蔵庫すら必要ない。

 

氏は続ける。「実は凍るものであれば水でなくてもいいんですよ。今食べていただいたのは牛乳から作っています。極端な話ですがコーラでもできます。」これは恐れ入った。プレミアムカキ氷だ。さらに続ける。「これを知らないと今年の夏は乗り切れませんよ!」今年の夏はふわふわカキ氷がトレンドとなるのか。なんだか楽しみである。

 

次に訪れたのは、イタリアから初上陸の照明器具メーカー。LCI JAPAN。企業向けなので、店舗やホテル、大企業向けかもしれないが個人ユースでも今後楽しそうな商品を紹介してもらった。

実はこれ、竹を模したLED照明である。しかもユニット式で分割可能であるから、このようにつなげたり、天井からぶら下げたり、1本を横に寝かせても使用できる。商品名は”TAKE”。そのまんまだが、しかしこんな和風のものが何で日本のメーカーではなくてイタリアのメーカーなんだという疑問はある。案外、灯台下暗しなのかもしれない。3月に行われるライティングフェアにも参加するので是非いらしてくださいとインビテーションをいただいた。時間が許せば取材に行きたいと思う。

 

 

お次は株式会社東真。ホテルや式典の装飾を手掛ける同社では、直接消費者とかかわることは少ないだろうが、例えば結婚披露宴の素敵な演出を創造しているので、あらかじめこのような会社でリサーチをしておき、会場にリクエストするといった手もあるだろう。同社の代表取締役は「一般の方にもこんな演出ができるんだということを知ってほしいが、そういう機会が少ないのでぜひ知ってもらってリクエストしてほしい。」という言葉をいただいた。

 

次は印刷会社なのだが、その色やデザインの技術を生かして外国人向けのちょっとしたお土産物を出展していた。

YOU PROJECTというブランドで例えば、地方自治体の美しいカラーマンホールをそのまま紙のコースターにしてしまうという斬新なアイデアで外国人だけではなく、日本人の目にも楽しい小物を提供していくそうだ。

また、日本を代表するサブカルチャーのひとつにもなったフィギアの後ろに飾るつい立を作成して日本らしさを強調する商品も。最少ロットは大きいが、要望があれば個人でも製作に応じるという。

お次は富士山のふもと、山梨県にある水のメーカーであるコウノウォーター株式会社。写真のようなウォーターサーバー用ペットボトルはさまざまなメーカーから出されている。しかし、同社では水そのものに自信があるので、企業のノベルティや記念品用にカスタムペットボトルを製作して、付加価値のある水を販売したいという。

さまざまな形をしたペットボトルにオリジナルのラベルを貼って、提供することも可能だという。水であるので重量はかさむが、搬入の苦労さえクリアすれば持って帰ってもらうペットボトルは1つなので、オリジナリティは出せると。ちなみに頂いた1杯の水はお世辞抜きで冷たくておいしかった。コーヒーも頂いたが、できればウイスキーの水割りで飲みたい、そんな体に浸透するような優しい水だった。富士山の水と言えばバナジウムだが、どういいのかについては日常会話の範囲で説明してくれたが、薬事法の規制で詳細に書くことはできないので、興味があれば調べていただきたい。

 

 

最後は韓国企業だ。3DAMOと称するブランドなのだが、要約すればまつ毛やまゆ毛の育毛リップのようなものを紹介してくれた。男にはよくわからない分野なのだが、シャンプーもあるという。写真のキムさんは同社の理事。とにかく、頭皮を診断するから座ってと促されて自分の頭皮を見てみる。

大変恐縮であるが、写真は取材時の著者の頭皮である。キムさんは韓国語しかできないので通訳を介していわく、「1つの毛根から3本以上太い毛が生えているのが健康で理想なんです。あなたの頭皮は非常にきれいで健康そのもので全く問題はないです。光っているのは油脂ですからこれで問題ないです。3DAMOとは”3多毛”のことなんです。普通のシャンプーは泡立てるために化学成分が多く含まれているので洗った気にはなるけど、化学物質はダメです。このシャンプーは泡があまりたちませんけど、天然成分が90%以上なので大丈夫です。」

 

なんだか、免税店で化粧品を勧められているような気もするが、この手の商品は実際に使ってみないとわからないものだ。筆者はさっぱりした洗い心地が好みなのだが、泡が立たないとそうはならないだろう。そう言うと、せっかくなので1本プレゼントするから、実際に使ってみたらいいですというので、帰ってこの記事を書く前にすぐに使ってみた。色はチョコレート色で確かに泡はあまりたたない。しかしどちらかというとクリームのような感じで、そのクリームを洗い流すとかなりさっぱりした。キム理事のいうことに間違いはないようだ。ただ、円安の具合もあってか市販のシャンプーと思っているとかなり高くなるようなので、1本で2か月分、量はワンプッシュでいいのだが気になる方は検索してみるといいだろう。すでに日本でも一部店舗では市販されているとのことだった。

 

全部見ることは不可能なので、これで取材は終了したが、最終的に消費者にかかわるまでの間に企業は相当な費用をかけて努力していることはよく理解できた。東京オリンピック招致のキーワードにもなった”おもてなしの心”は表に出るところだけではなく、このような裏の部分にも十分生きていることを実感させられた取材であった。オリンピック開催に向けておもてなしの企業が増えることを消費者として祈るばかりだ。最後に直接のビジネスの対象にならない著者に多大な時間を割いてくださった企業の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げたい。

 

※写真はすべて会場内で著者撮影。会場内での取材はプレスパスにて主催者許諾済み。取材条件は遵守の上で取材対象にも個別許諾済み。取材内容、撮影商材および技術、個人名等については概要を開示の上、承諾を得た範囲内で掲載。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「古川 智規」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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