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総合的カメラ映像ショー『CP+2015』と参加型写真展『御苗場』

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2月15日、パシフィコ横浜に総合カメラショーであるCP+2015と毎年同時開催される写真イベント御苗場を取材した。一般入場登録はしていたが、まずはプレスセンターに出向き、フリーランスライターでも受け付けてくれたので、プレスパスと報道資料を受け取った。

同時に、取材用メモパッドも頂いたので、ありがたく活用することにする。

プレスルームに表示していた主催者発表の14日現在の入場者は速報値で22,462人。過去最多ということだった。かなり盛況だそうだ。今回はカメラマンが同行したので、取材の模様と会場コンパニオンをご覧いただきながら、話を聞いていただこう。

   

報道資料によると、このイベントが横浜で開催されるのは今年で6年目。日本のカメラショーという位置づけから始まったようであるが、すでに50年を超える歴史を持つ。現在では世界をリードする総合的カメラショーとしてビジネス、家族連れ、女性客も多く昨年はおよそ42,000人の動員したそうだ。

 

ここで、世界のデジタルカメラ市場の状況をざっと見ておこう。デジタルカメラの販売台数における日本メーカーのシェアは約85%。レンズ交換タイプのデジタルカメラにおいては約99%という数字が示されている。まさに、世界の写真映像ビジネスをけん引している国であると言える。

 

今回は、”FOCUS!フレームの向こうにある感動”をテーマに掲げ、最新の情報を発信するとしている。

 

さて、カメラメーカーやサプライメーカーの最新製品情報は専門誌をご覧いただくとして、著者が非常に関心を持ったのはデジタルカメラに欠かせないメモリーのブースが入口ど真ん中に存在したことだ。銀塩カメラのフィルムに当たるのはセンサーだが、フィルム枚数はメモリーの容量に他ならない。しかし、半導体素子である電子部品で構成されたメモリーは、そのスピードやデータ保持の信頼性がなければ意味がない。

 

秋葉原に行くと多種多様なSDカードやCFカードが販売されている。そのほとんどは外国製のようだが、信頼性よりも経済性で選択されている感は否めない。そこで、国産メモリーの現状を聞いてみた。

 

教えてくれたのは東芝の技術者。メモリーで一番難しいのが制御らしい。外国製は確かに安いが、ちゃんと試験をしているのかどうかは疑わしく、信頼性という面では不安があるとのこと。

 

確かに、普段デジタルカメラに入れているメモリーで不具合が起こらなければそれでいいが、もし大切な記録写真・・・例えば結婚式の記念写真や、旅先での思い出、子供の成長・・・などなど、一瞬で無になってしまう可能性があるからこそ、常に不安は付きまとう。正常に使用できるのが当たり前に思っていては、時間は戻らないのでいざというときに、あ然としてしまうのは想像に難くない。

 

東芝の技術者は続ける。メモリーそのものもそうだが、重要なのはメモリーカードに内蔵されるメモリーコントローラのハードとソフトということらしい。ここに信頼性と高速性のカギがあるということだ。

 

つまり、ここからは著者の理解であるが、大容量のメモリー容量をどのように使って、どのように読み書きするのかを決定するコントローラーがいい加減であれば、適当にメモリーを使ってしまい大容量であるがゆえに”使いムラ”ができてしまう。いつも使うところが同じだと、そのうち読み書き回数の上限に達してしまい全体の信頼性が落ちてしまう・・・。ということであろうか。いずれにせよ、国産メモリーは幾度となく試験を繰り返し、耐久性と信頼性を増しつつ、高速性能を維持する技術を惜しみなく投入していることだけは確かなようだ。

カメラ本体技術の華やかな面が表立って強調されるが、このような技術の土台があって初めて美しい画像が安心して作り出せ、安全に保存されている現実を見たような気がした。

もはやカメラは光学機器だけでは語れない、優れた工学、電子技術がないと成り立たない奥深いメカなのかもしれない。

 

 

CP+の会場を後にして、御苗場会場に足を運んでみた。

最初にお話を伺ったのは永井三千生さん。今年のテーマは雪。雪にピントを合わせて撮る幻想的なしかし、どこか懐かしい趣のある写真だ。ふっている雪にピントを合わせるのは難しいと思うのだが、マニュアルで2~3メートルのところでピントが合うようにし、被写界深度を生かした作品に仕上げたという。永井さんのお仕事はIT技術者で、写真はライフワークでコツコツと積み重ねているということだ。4月には代官山で個展を開くようで、もはや趣味の域とは言い切れないようなライフワークに感心するばかりだった。今年はポートレート写真の展示が多いようで、その年によって示し合わせたわけではないそうだが、なぜか流行があるという裏話も教えてくれた。

次に目に飛び込んできたのは、観光広告と思しき美しい写真。別所隆弘さんだ。別所さんは滋賀県在住の大学の先生。英語を教えているとのことだ。

別所さんに話を聞く著者

 

しかし、こんな風景を独り占めしてどうやって撮影しているのか。不思議に思い尋ねてみると、ドライブでいい感じの場所を見つけると、たいてい観光地か有名撮影地のため、いい画になる時間を計算して改めて赴くそうだ。いろいろご苦労があるんだと感心する。別所さんは工場夜景、花火、航空機の撮影もお好きなんだそうで、来年も美しい作品を見れるといいなと思わせる幻想的な画だった。

最後に取材したのは、女性だ。Noel Cafeさん。いきなり1枚の大きな写真が目に飛び込んで力強さが感じられたので話を伺ってみた。場所は大井川鉄道。鉄道写真を趣味とする彼女は、SLが入ってる写真ではただの撮り鉄写真になってしまうので、あえて鉄道車両が入っていない風景を撮ってみたとのことだ。この作品のタイトルは、”There is nothing,but…”なるほど、センスの良いタイトルだ。

現地に行くことそれ自体がワクワク感たっぷりで楽しいとのことだったが、聞いてる著者も楽しくなってくるよな明るい活発な女性だ。この名前は、自身がクリスマス生まれだということでフランスの代表的なクリスマスケーキであるブッシュドノエルから命名したそうだ。「カフェは経営してませんから~。」と大真面目に話してくれたが、実際に検索で喫茶店だと思い込んで住所も連絡先も掲載されてないので問い合わせがあったという楽しいエピソードも語ってくれた。彼女は静岡県在住で技術職。写真の技術も一流だ。

 

 

だいぶ時間もおしてきたので、残念ながら3作品だけ取材して会場を後にしたが、素人ながら写真を撮る著者にとってもいい刺激となった。新製品を見るばかりではなく、ちょっと違った視点からこのようなイベントを見るのも違った自分を発見できるきっかけになるかもしれない。

 

 

※写真はカメラマン”おのじ~”もしくは著者自身の撮影によるもの。CP+会場内のコンパニオン等の撮影はプレスパスにより主催者許諾済みであり、個別にも許諾済み。御苗場会場にける取材対象者には全員掲載許諾済み。

また御苗場会場における取材内容については、掲載内容の範囲を確認の上で承諾の範囲内で執筆。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「古川 智規」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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