転職前のノウハウやデータの流用で逮捕! 上新電機元部長が逮捕された不正競争防止法の怖さ

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meti

 

13日、家電量販チェーン大手「上新電機」の元部長が「不正競争防止法違反容疑」で逮捕されました。

容疑者は、同じ家電量販業界の大手「エディオン」に勤務していましたが、転職後、以前勤務していたエディオンの営業情報を盗んだとことが発覚。これまでの捜査で、エディオン社内にあるパソコンから、各店舗の広告計画や、営業データなどを盗んだことが分かっています。

 

情報の取り扱いが非常に厳しい時代になっています。

特に、個人情報の取り扱いが厳しくなっていることは、ほとんどの方がご存知でしょう。

 

ですが、転職前に在籍した会社の情報やノウハウについて、あまり注意を払わないことも多いのではないでしょうか。

 

経済産業省ホームページによると、顧客名簿や仕入れ先などの情報は、企業が収益をあげるために時間とコストをかけて集めた重要な資産と法令では位置づけています。

営業マンが努力して売り上げを上げ続ける中で、顧客名簿はできるわけです。

たいして努力もせずに、お客様の情報を持っていって売り込みをはかり、売り上げを簡単にあげられるようなら、不公平と言わざるをえません。

今回の事件は、以前の職場の各店舗の売り上げデータや、広告出稿の計画を盗んだことから、以前の職場が正当に努力して得られる収益を損ねると判断されたようですね。

 

不正競争防止法では、「秘密扱いされている情報」「売り上げなどを左右する可能性が高い有用な情報」「管理者の保護下にある情報」この3つの要件を満たすものが、保護される情報だとしています。

 

非常に厳しい法律で、刑事事件として立件された場合、重たい罪(10年以下の懲役 1000万円以下の罰金)が課せられる可能性があります。

個人情報だけでなく、商標や著作権、顧客データなど、一つ間違えると、刑事責任を問われかねない情報が職場にあふれています。

転職する際はもちろん、ふだんから不要な機密情報は安易に手に触れないといった工夫が必要ですね。

 

※写真は経済産業省ホームページ「不正競争防止法の解説ページ」より

 

 

 

 

 

 

 

※この記事はガジェ通ウェブライターの「松沢直樹」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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