ウルトラジャンプの漫画家が集英社に不満! 講談社の漫画雑誌に移籍か

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集英社の人気漫画雑誌といえば『月刊ウルトラジャンプ』ですよね。『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦先生が『スティール・ボール・ラン』を連載している事でも有名です。そんな『月刊ウルトラジャンプ』ですが、漫画家と編集部との間で騒動が発生していることがわかりました。

『月刊ウルトラジャンプ』で『銃夢 LastOrder』(ガンム ラストオーダー)を連載している漫画家・木城ゆきと先生が、編集部の対応に不満を感じたため、講談社の漫画雑誌『イブニング』に移籍するかもしれないのです。

木城先生の公式ブログによると、移籍の理由は編集部が作中のセリフを修正したことが原因のようです。漫画や小説では、編集部側が危ないセリフに過剰に反応し、言葉を修正したり削除する事があります。セリフの改変に同意する作家もいれば、いじる事を許せない作家もいます。たとえ改変したとしても作家が納得のいくものであればいいと思うのですが、木城先生の場合は納得がいかなかったようです。

木城先生の現状報告記事
17日(火)に講談社イブニング編集部に行ってきました。講談社イブニングの編集の方と以前何度かお会いした縁で、今回初めて護国寺の講談社本社におもむき、イブニング編集長とお会いしてお話ししました。銃夢LOおよび僕の全作品の移籍の可能性についてのお話です。イブニングとしては移籍は大歓迎だが、出版社間の仁義もあるので、集英社とはよく話し合いをして問題をクリアーにしてほしい、ということでした。そして今日(18日)、集英社ウルジャン編集部と二回目の話し合いをしました。僕は「銃夢新装版の問題表現とされた3カ所を撤回し、法務部が僕に謝罪すること。新装版を回収し、修正された箇所をオリジナルに戻すこと」を最終和解案として出しました。ウルジャン編集部は「結果は約束できないが、法務部と交渉してみる」と言いました。もしこの最終和解案が通れば、集英社とよりを戻して昔どおり銃夢LOはウルジャンで連載再開となります。最終和解案が通らなければ、銃夢LOはイブニングに移籍して連載することになります。来週あたりにウルジャン編集部と法務部の交渉のだいたいの結果が出るらしいので、その結果報告待ちです(ブログより引用掲載)。

木城先生は「銃夢新装版の問題表現とされた3カ所を撤回し、法務部が僕に謝罪すること。新装版を回収し、修正された箇所をオリジナルに戻すこと」を最終和解案としています。つまり、この和解案を『月刊ウルトラジャンプ』編集部がのまなかった場合、講談社の『イブニング』に移籍する事になりそうです。

漫画のセリフを編集部が変更する事は多々あるようで、同じ『月刊ウルトラジャンプ』で『スティール・ボール・ラン』を連載している荒木飛呂彦先生も、『週刊少年ジャンプ』で『ジョジョの奇妙な冒険』を連載していた際、単行本でセリフを修正され、表現の自由が侵される危機を感じているという内容のコメントをしていた事がありました。

いたずらに人を傷つける表現や、誤解を招く表現をするのは避けたいものです。しかし、あまりに潔癖症になり、作品の雰囲気やキャラクターの性格などが潰れてしまうのであれば、それはそれで問題です。セリフに対して改変をする場合、編集部側と漫画家側でじっくり話し合い、お互いの着地点を探るのがベストかもしれませんね。

画像: 『ゆきとぴあ』より引用掲載

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