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なぜ残業するか?(メカAG)

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

なぜ残業するか?(メカAG)

創立(2008年)してから数年は20代ばかりの会社だったが、次第に平均年齢が上がり、社員が結婚・出産を考える時期となった。

「長時間労働は本当に必要? ほとんどの社員が17時に帰る年商59億円の化粧品会社」 2014年11月05日 『Yahoo!ニュース』
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogawatamaka/20141105-00040519/

面白い会社だ。大半が女性で定時に帰るという。2008年創業だから6年目か。社員の年齢層も同じぐらいなのかな。こういう条件なら、残業なしも可能かもしれない。10年後、20年後にどうなるかはわからないけど。子育てが終わった世代と子育て中の世代とが混在するようになる時に、今の体制を維持できるかだよね。

それよりも重要なこと。よく「うちは残業なしにしました」「会議をなくしました」という会社が、こうすればできる!と語る話は全部ウソなんだよね。いっちゃ悪いけど。

まあ百歩譲ってウソではないにせよ、その方法では長続きしない。この記事の会社はともかく、「残業なくしました」と自慢気に語る会社って、あまり月日が経ってないのが多いよね。せめて3年ぐらい維持できてから、自慢してほしいものだ(苦笑)。1年以内は論外。

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残業をなくすには効率化すればいいという。これがまったくの間違い。だって考えてごらんよ。なぜ残業するか?割り当てられた仕事が定時までに終わらないからだ。

割り当てられる仕事量が同じなら、効率を上げれば定時で終わるようになって、残業しなくてすむようになるかもしれない。

でもそんな前提ありえないよね?数ヶ月とか半年ぐらいなら、効率上げて仕事を定時で終わらせられるようになった、よかった、よかった、大成功!となるかもしれない。

でもそうなると今度は、割り当てられる仕事が増えくるよね。やっぱ会社はできるだけ儲けたい。定時でこれだけの仕事ができるなら、残業させればもっと仕事ができるだろう。そう考えるのが経営者の人情。会社は儲かれば、社員にももっと給料を払えるんだから、文句はないはず…とね。

かくして効率を上げた分、仕事は増えていき、結局残業するようになる。まあ給料はその分上がるかもしれない、楽観的に考えれば。

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ということで、仕事の効率を上げれば残業がなくなるというのは、嘘っぱち。こんなのちょっと考えれば子供でもわかると思うんだけど、やっぱ「夢」を見たいんですかね。冷静に考えれば嘘だと分かる儲け話についつい騙されてしまうように、「残業をなくす方法」という幼稚な嘘に騙されてしまう。

というか騙されていんだろな。「○○すれば残業がなくなる」だからなんとかそういう会社を作ればいい!と。これがもし、どんな方法でも残業がなくせないと証明されてしまったら、絶望しちゃうよね(苦笑)。

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んでまあ、会社が(経営者が)「もっと儲けたい」という欲求のために仕事を可能な限り増やし、結果的に社員の体力の限界まで残業を強いるのだから、残業をなくすには「仕事を増やしても儲けが変わらない」という状態を作り出せばいい。

これはどういうことか?1)ライバル会社がいない。2)市場が小さい。この2つ。そういう分野であれば、可能。逆に言えば現状以上は成長しない産業。それに魅力を感じるかは人それぞれ。

ということで、何度も言うけど、仕事の効率を上げても残業はなくならない。みんな、騙されないように(笑。効率を上げれば、給料は上がるかもしれないけどね。

逆に言えば残業するのは仕事の効率が悪いからじゃない。現に仕事をたくさんこなしてる人ほど残業してるよね?どこから「残業=仕事ができないから」みたいな妄想がでてくるのか。残業をしたくない人が、なんとか残業をしないことを正当化するために考えだした屁理屈だよね。

でもその屁理屈のためによけい辛くなってるんじゃないの?(笑。だって「残業するのは無能な自分のせい」って自分で自分の首を絞めてるよね。普通は「定時で終わらせられない仕事量を割り振る会社が悪い」というのが労働者の発想だと思うけどね。「定時で仕事をおわらせられないのは自分が悪い」って、社畜の鏡だよね(笑。

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なんでこんな単純なことがみんなわからないのか?と考えてみた。たとえばジャーナリストとかは市場が小さいのかもね。上記の2つの条件を満たす職業なのかもしれない。量を増やしても収入はそれほど変わらない、と。いや、知らんけど。

ただほとんどの産業は作業量に比例して売上は増える。んで作業量は作業時間に比例するから、売上を増やそうとすれば作業時間を増やすことになる。

よく長時間労働は作業効率を低下させるという。だからそのバランス点が現状の残業時間なわけだよ。これ以上残業するとさすがに効率低下の方が大きくなるので、現状で留まっているわけ。逆に言えば現状程度なら、まだ作業時間を増やした方が、効率低下を考慮しても、作業量は増加するということ。

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じゃあ小さな市場ではない産業で残業時間を抑えるにはどうするか?やっぱ労働組合とかで、団結して会社と交渉するしかないんじゃないの?そういうのが嫌だとなると、後は個人で「抵抗」するしかないわけで、まあそれが現状だよね。身も蓋もないけど。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年11月08日時点のものです。

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