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いきものがかり・水野良樹がTBS番組『Sing!Sing!Sing!』の魅力を語る! 生放送の視聴者投票で勝者を決めるのは「一番公正だと思う」

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決勝間近! 「自分の歌声で感動させたい人」「歌に自信がある人」「歌手になりたい人」「テレビを観ている大勢の人の前で歌ってみたい人」大募集! という掛け声に、全国各地から集まった「我こそが歌王」という猛者たちが熱い戦いをみせてきたTBSのソロ・ヴォーカリスト・コンテスト番組『Sing!Sing!Sing!』

半年にわたるオーディションを通じて5人にまで絞り込まれたボーカリストたちが、いよいよ頂点を目指して最終決戦! 決勝戦は生放送、しかも、一般視聴者投票のみで優勝者が決まります。題して『世紀の歌声! 生バトル~日本一の歌王決定戦!』が10月22日夜7時56分から2時間スペシャルで放送。

最終決戦を直前に控え、以前、同番組でヴォーカリスト論を語ったこともある“いきものがかり”のリーダー・水野良樹さんのインタビューをお届け! プロのアーティストからみた番組の見どころや魅力とは?


——番組『Sing!Sing!Sing!』を、毎週ご覧になってどんな感想をお持ちですか?

水野:本当に勉強になります。後半になるほど、ある一定のラインを超えている人たちばかりで、みんな上手いなって思うんですけど……。そのうまい人たちが、曲が変わったらこんなに色が変わってしまうだとか、曲のチョイスで表情が全然違うとか、技術だけじゃなくて、聴いている側が求めているものはこんなところにあるんだ、という事をテレビを見ている側として学ばせてもらっています。

——それはジャッジのコメントなどから学んでいるんですか?

水野:ジャッジのコメントもそうですが、参加者が言っている言葉だったりで、自分の中の印象って変わるじゃないですか。そんな風に思って歌っているんだ、って。それがプラスになるとは限らなくて、すごくマイナスになったりする……。そういうことを実は聴いている側って意識してるんだ、って。

ヴォーカリストオーディションだから、歌唱そのものを見てしまうのですが、その人となりだったり、歌う姿だったりに、どれだけ見ている側が影響を受けているとか。自分ではこれが持ち味だって思ったことが実はマイナスになってしまったりとか。それをどう見せるかが、それこそ審査員の皆さんが何度もセルフプロデュースという言葉を使うように、すごく大事なんだなって。

オーディションを気楽に見ているだけなら別ですけど、自分たちもステージに立っているということは同じ事で、誰かが見に来てくれて、誰かに判断されているということなので。すごく身が引き締まる思いです、いつも。

——参加者と審査員、どっちに感情移入します?

水野:僕は完璧に審査員の側に感情移入しちゃいますね。

——自分だったら何を言うかとかですか?

水野:そういう感じですね。すごく乱暴な見方をしていると思うんですよ、テレビを観てる時って、本当にひどいじゃないですか。その子を好きかどうかで、聴いたり聴かなかったりするから。でもそれってすごくフラットな目線だと思うんですよ。審査員のみなさんが、音楽についてすごく詳しく語っているけど、そのさらに外側にそうした事を気になさらない視聴者の皆さんが自分の価値判断で(好き嫌いを)決めていたりするんだろうなと、そういう目で見ていますね。

すごくうまくても、この人はこういう感じだと人に好かれないだろうな、とか。好かれるか好かれないかってすごく大事だなって思っていて。同じ様な言葉を同じ様な技術で歌っても、届く人と届かない人がいるから、そんな風に見ていましたね。

——歌手を目指す人にとって、この番組に参加する意義はどんなところにあると思いますか?

水野:小さなチャンスをつかむことはすごく簡単になったけど、一気に何十万人、層の関係ない人たちに自分をアピールする機会っていうのは、以前に比べて少なくなったと思います。

自分たちの近い範囲の人たちに伝えるっていう機会はネットなど無数にあるので、そこでチャンスをつかんで行く人たちも大勢いらっしゃるけど、全然関係のない田舎のおじいちゃんやおばあちゃんに自分をアピールする機会を持つ事もできるのがテレビ番組の良さで。

決勝はゴールデンタイムで、誰もが夕食を食べながら普通にテレビをつけた状態で真剣勝負を見てもらえる機会は、すごく幸せなことだと思うし、参加者にとっては、またとないチャンスだと思うんです。

——『Sing!Sing!Sing!』のような試みは、音楽業界にどのような影響がありますか?

水野:僕なんかが言える立場じゃないかもしれないけど、新しいスターが生まれるのはすごく大事なことです。しかも、審査員の皆さんがかみ砕いて喋ってくれるじゃないですか、ここが良かったりここが悪かったりって。ああいう視点って普通に見ているだけじゃ分からないと思うんですよね。

テレビをご覧になっている方々も、プロのそういう視点があるんだ、そういうところで歌の善し悪しって決まるんだって、知っていただく機会になると思うんですよ。そうするとテレビをご覧になって、今まで音楽に興味のなかった方が、今まで聴いた歌がこんな魅力があったんだって知る機会になると思っています。『M-1グランプリ』とか見て審査員の方々が言ったことで、こんなにお笑いの人たちって考えているんだって思って、さらにお笑いが好きになったりするじゃないですか。そういう機会は、実はすごく少なくて、大切な事だと思うんです。

——番組をご覧になって、記憶に残っている人やシーンはありますか?

水野:ある参加者が『上を見て歩こう』を歌った時、完璧に画になっていたシーンですね。歌唱そのものというよりも、歌う姿が良くて。それはすごく強いものがあったなと思う。技術はみなさんすごいんですけど、画になっているかどうかが大事な気がしています。他にも、すごく独特な声を持つ方がいて、すごく印象に残っています。

また、テレビで出てくる言動だけですけど、語る言葉にもシビアさが感じられる。勝ち上がってきた現状が必ずしも、ゴールラインではないっていうことをすごく意識されているように僕には見える。だからさらに成長されていく方だろうなって。どうしても勝ち上がってくると、この大会で勝てればすごく成功したように思えてしまいがちですけど、実はその先の方が、彼らにとっては大事だと思うんで、その人にはそれが見えているのかなって思いました。

——この番組の魅力を一言で言うと何でしょうか?

水野:「真剣さ」じゃないですかね。真剣に戦っているし、真剣にチャレンジャーたちの魅力を見ようとしている審査員たちがいて、それを捉えようとしているスタッフたちがいて……。すごく生意気なようですが、「真剣さ」が伝わってくるんです。

——真剣さが特に際立っていたシーンはありましたか?

水野:参加者が敗れたときの表情に、ハッキリと「真剣さ」が出ると思っていて。敗れたときに出て来る表情って、次に繋がる表情だと思うので、敗れると次を見るじゃないですか。ここで終われないって思う人が多いと思うので。「ここまで来れて良かったです」っていうよりも「このままで終われない!」って時に真剣さが出ている気がして、敗れた時の表情っていうのは、(番組の)ハイライトではある気がするんですけど。そういうシーンとかすごく印象的でしたね。

——生放送の視聴者投票で勝者を決めるという点についてはどう思われますか?

水野:一番公正だと思います。音楽が流れるのは音楽業界の中だけではないので。音楽のことを知っていて、技術のことを知っていてっていう中で流れるものではなくて、音楽って社会の中で流れるものですから、(音楽のプロとは)全然違う価値判断で決める人がいていいと思うし、それが全然悪いことではなくて。色んな価値判断の中に投げられて、さあ誰が一番いいのか? と、なるのが一番公正だと思うので。

——もし水野さんが一般の方の感覚で投票するとしたら、何を基準に判断しますか?
(10月22日の決勝戦では審査を視聴者が行う)

水野:昔の感覚忘れていますけど(笑)あんまり基準は変わらないと思うんですけどね。テレビですから、音楽そのものだけではなく、歌っている姿とか、何かこの人には訴えかけるものがあるなあ、とかを判断基準にするんじゃないでしょうか。

ピッチ(音程)の良し悪しとか、審査員の方々が言われているようなことも見るかもしれないけど、歌っている姿って、その時の気迫とか絶対に伝わるものがあると思うし、そういうときって必ずどういう風に撮っても画になるはずだから。それを見て判断する気がします。

——どんなヴォーカリストが勝者になって欲しいですか?

水野:今より可能性を持っている方が良いと思います。放送の時点よりさらに次の可能性がある方。番組でチャンスをつかんだとして、次のステップを得たとして、そこでさらに成長していけばいいというか。今の状態が完成形っていう人じゃなくて、どんどん大きくなって、僕らみたいな他のミュージシャンに刺激を与えてくださる方が選ばれたら、個人的には嬉しいです。

——もし、今回の参加者に会う機会があったら、何か言ってあげたい事はありますか?

水野:残念ながら敗れた方々も、こういうのって出会いだとかタイミングだと思うので、番組をきっかけに変わると思うし、この一回のチャンスで全てが終わるわけじゃないから、ここで負けたからといって何か終わるわけじゃないと思うんですよ。

よく吉岡(聖恵・いきものがかりボーカル)と話すんですけど、僕らはこういうオーディションを受けてないんですよ。で、もし参加していたらどうだったんだろうか? 勝てただろうか? とか、そんなの誰にも分からなくて負けていたかもしれないし。たまたまどこでどういう人と出会って、自分にどういう変化を与えるチャンス、タイミングに出会うかって人それぞれなので、今回の勝負を終えても、勝った人も負けた人もその先が重要だってことを伝えたい気がします。

——22日は?

水野:観ます!

——視聴者に番組の注目ポイントを教えて下さい!

水野:そのヴォーカリストを好きになれるかどうか、人として好きになれるかどうかって、すごく大事な事だと思っています。歌を通してステージに立っている人が魅力的に見えるか見えないか。自分にとってこの人が好きだなって思えるかどうかを意識してご覧になると良いかもしれません。

――ありがとうございました!

決勝戦は、レギュラー放送のようにプロの音楽家の皆さんによる審査はなく、データ放送と特設ウェブサイト、スタジオ観覧のみなさんによる投票で決まります。あなたの目にはどのボーカリストが魅力的に映るのでしょうか? リアルタイムで見ている視聴者の審査で、次世代のスターが決まる!

■sing!sing!sing! 『世紀の歌声!生バトル~日本一の歌王決定戦!』
2014年10月22日(水)夜7:56~ 2時間生放送
TBS系列で放送 ※一部地域を除く 

番組HP:
http://www.tbs.co.jp/singsingsing/
出場者のプロフィールや、これまでのオーディションのいきさつなど 1stシーズンの詳細はホームページをチェック。

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記者:

アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

ウェブサイト: http://otajo.jp/

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