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今年Fランクの大学へ入学した君へ

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Crystaline:センチな乙女の叙事詩

今回はCrystalineさんのブログ『Crystaline:センチな乙女の叙事詩』からご寄稿いただきました。

今年Fランクの大学へ入学した君へ
6月。梅雨の時期ということも相まって、憂鬱(ゆううつ)な気分になりがちだと思う。以前『Twitter』で言及したことがあるけれど、今年志望校に行けずに仕方なくFランクに通っている、もしくはFランクでなくとも、今現在大学生活になじめないでいる人に伝えたいことがある。Aランク、Sランクで単位を落とさない程度に取りながら、キャンパスライフを心おきなく楽しんでいるような人たちがうらやましく、時にはうらめしく思えるようなことがあるかもしれない。周りの人たちと価値観が合わず、学食でもいつも一人きり。講義だって一緒に座る人がいない。夜中一人暮らしの部屋の天井を見つめながらこう思う。

「このままでいいんだろうか……」

私の大学生活
私はおよそ10年ほど前の大学生時代、そんな気持ちだった。Aランクの志望校に落ち、滑り止めを受験していなかったため、まだ受験者を募集していたFランクの私大に渋々入学した。あまり程度のよろしくない大学に入学したということもあって、周りは講義中に髪の毛を巻く人やおしゃべりに興じて全く教授の話を聞いていないような人ばかり。おしゃべりを注意されるとあれば、「好きでこんな講義受けてるんじゃねーよ」と教室を出る始末。合コンのお誘いや、今流行りの化粧品の話なんかを振られても、上手い回答ができなかった。

それでもただ落ち込んでいるわけではなかった。どうしたかというと「別に大学に遊びに来てるわけじゃない」と本来の目的を心に強く持って、楽しそうな周りを横目に講義では常に最前列に座り、なるべく教授と話をするようにしたのだ。すると教授たちの話の面白いこと、面白いこと!

価値観が似ている教授が多かったからかもしれないけれど、大学にいる間はいろんな学問の教授たちの研究室へ行ってお茶をごちそうになったり、図書館で自分の学びたい分野の本を読んだりして楽しんだ。学食で教授たちに出会うこともしばしばあったので、一緒に食事をしながら会話を楽しむことも。そんな毎日を続けていくうちに、大学へ通うのが楽しみになり憂鬱(ゆううつ)な気分は晴れていった。

Fランクだからこその利点
ここまでで何が言いたいのかというと、大学で遊ぶつもりで入学したのならやれ合コンだサークルだと言って忙しくしているのもいいかもしれないが、大学は自分の好きなことを学ぶにはうってつけの場所だと知ってほしいということ。ましてやFランクの私大には、有名大学やSランク、Aランク大学で教えていた教授が定年などで退職し、流れてきている場合が多い。Fランクだから学べる事柄が少ないかというとそうではない。むしろSランク、Aランクの大学と同等の講義がFランクの大学に居ながらにして学べるのでとてもお得!(それでもお年を召された方が多いので少しニーズがずれる場合もあるときはある)

これはおまけとして心得ていてほしいのだけれど、教授たちと仲良くなることでちょっとやそっとのことで単位も落としにくくなる。講義中に聴き取れなくてノートに書き写せなかった部分も、周りのいい加減に聞いている輩に聞いたり、ノートを写させてもらうより、講義をしている本人に聞く方が正確だし、疑問点もすぐに解決する。Fランクだからこそ、周りに差をつけやすいのだ。決して教授に媚(こび)を売れ、といっているわけではないので悪しからず。

話は変わるが、中には生徒とどうにかして関係を持ちたがっている教授もいたりする(それを理由に解雇され、流れてきている教授など)ので、女子は注意する必要がある。

学内で友達ができないなら学外で
学内に気の合う友達が見つからないのなら、学外で友達を見つけるのも手だ。趣味のサークルで、インターネットのコミュニティで、一緒のバイトをしている人たちの中で、手段はたくさんある。学内に友達がいるのならそれに越したことはないが、気の合う友達は、学内にしかいないわけではない。

ネットゲームに没頭してみるのもいいけれど、単位を落としかねないのであまりオススメできない。学内で独りぼっちだからと言って落ち込むことはない。学外には人がたくさんいることを忘れないでほしい。

読書をしてみる
一人で憂鬱(ゆううつ)な気分になっているのなら、気になるビジネス書や自己啓発本を片っ端から読んでみるのもいいかもしれない。大学生というのは一般的に価値観が揺らぐ時期であるらしく、親元を離れて一人暮らしをしていると宗教の勧誘や怪しげな自己啓発セミナーの勧誘も頻繁にある。宗教や自己啓発セミナーが全て悪いとは言わないが、そういうものに頼る前に読書で自分の価値観をしっかり持つことも大事ではないだろうか。

私は当時、美輪明宏著の『人生ノート』を愛読していた。今は当時と大分価値観が違ってきてはいるけれど、土台には『人生ノート』やその他の書籍があると思っている。

『人生ノート』 1998/04 美輪明宏 PARCO出版
http://www.parco-publishing.jp/books/details/569_9.html

これは最近読んだ本だけれど、親と折り合いが上手くいっていない人にはリチャード・テンプラー著の『人生のルール』もおすすめしたい。

『人生のルール』 2006/12 リチャード・テンプラー 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.d21.co.jp/modules/shop/product_info.php?products_id=420

学内の教授の中には、美輪明宏が好きな教授もいたので、氏の舞台を観覧した際にどこに感動したとかそういう話も出来てよかった覚えがある。

自分の趣味や価値観はしっかりと確立させておくと、コミュニティにも入りやすい。また一つの価値観に固執することなく、広く浅く知識は持っておいた方がよい。時には自分の立っている場所とは別の、反対側にいる人の意見に耳を傾け、それがどのような根拠から来ているのか、どのような気持ちで述べられているのかを理解しようと努力することも大事だと思う。

学歴を嘆くことはない
「受験に失敗してしまった……」このことはそれまでにかけた時間が多ければ多いほど、傾けてきた気力が多ければ多いほど、落胆が大きい。しかし、社会に一度出てみれば分ると思うけれど、就職にあたって学歴はそれほど重要ではない。有名企業や大手メーカーなどを希望しない限り、自分の就きたいと思う職業には就けると思っている。私が新卒だったころも不景気だといわれていたし、特に学外活動などはしていなかったが、一応人からうらやましがられるような企業に就職はできた。何が勝因だったのかは面接官ではないので分らないが、ここで教授たちから学んだ知識が発揮されたのだろうと思う。少なくとも目上の人と話すことには緊張することはなかった。また私が就職した先が予備校ということもあったからだろうけれど、経済学や社会学で学んだ知識が採用試験に生かされることもあった。

今現在の職業はウェブデザイナーと、教師とは全く別の方向になってしまったが、実は大学在学中に暇を持て余してお小遣い稼ぎに、と知り合いのバイクショップのサイト制作をしていたり、自分でもテキストサイトを興していたりしたため、趣味が実益を兼ねていると言ってもいいだろう。学生時代に培った技術が仕事にも、人間関係にも活用できる、というのはとても便利だ。

社会に出てから色々と学ぶことも多いけれど、大学生になったばかりの君たちにはもっと肩の力を抜いて、学風が合わないからといって中退するのではなく、こんな風に大学生活を送るということも考えてみてほしい。長くなったけれど、これで憂鬱(ゆううつ)な気分になっている大学生諸君への言葉をしめくくりたいと思う。

自分らしく生きることを楽しもう。

執筆: この記事は今回はcrystalineさんのブログ『Crystaline:センチな乙女の叙事詩』からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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