【実食レポート】日高屋の名作メニュー「モツ野菜ラーメン」「味噌チゲラーメン」が惜しまれつつ中止…代わりの「黒酢しょうゆ冷し麺」の実力は?

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日高屋ファンから惜しまれる野菜モツラーメン

(惜しくも終売のモツ野菜ラーメン)

ネット上で「こう言う変化球的なラーメンはいい」「期間限定じゃなくて年中出して欲しい」と話題になっていた、関東のラーメン店「日高屋」の期間限定メニュー「味噌チゲラーメン」「モツ野菜ラーメン」が、4月26日のメニュー入れ替えで店頭から姿を消した。ネットユーザーからは惜しむ声が上がっている。代わりに、以下既報の通り「トマト酸辣湯麺」(トマト・サンラータンメン)・「和風つけ麺」、「黒酢しょうゆ冷し麺」(冷やし中華)が出るようになっている。

代わって登場の「黒酢しょうゆ冷し麺」

(代わって登場の「黒酢しょうゆ冷し麺」。具と麺は上下分離で提供される)

この内、「トマト酸辣湯麺」は既に紹介のとおりだ。
【実食レポート】日高屋の新メニュー「トマト酸辣湯麺」がウマすぎる(https://getnews.jp/archives/566799)

今回はモツ野菜・チゲ味噌の両メニューをなつかしみつつ、新メニュー「黒酢しょうゆ冷し麺」を検証していきたい。

日高屋本部「店舗のオペレーションなどもあり一旦終了」

日高屋の本部に取材した所、「店舗のオペレーションの問題なども有り、好評なメニューでしたが、夏季メニューへの切り替えということで一旦終了している。昨年9月にモツ野菜ラーメンを投入しているので、また考えます」という回答であった。是非復活を!というネットの声を伝えておいたので、また秋に復活するのを期待したいところだ。

2ちゃんねるで味噌派・モツ派に分かれて激論。「年中食べたいの声も」

「味噌チゲラーメン」「野菜モツラーメン」は昨年9月頃に新メニューになったもの。発売当初から旨さが評判となり、2ちゃんねる(http://2ch.sc/)の日高屋スレではモツ派と味噌派に分かれてどちらが旨いか論争になっていた。

どちらかというと味噌派が優勢で、

「チゲ味噌をもっともっと美味しくすると中本の蒙古タンメンになるような」「チゲ味噌食べた。美味しかった。卵が決め手だね。終盤は辛かった。」「また週1でチゲ味噌食う冬がやってきたわ」との声。

モツ派が「モツは臭みなくほど良くプリプリでスカスカしたりしてない。タイ風でおいしい」「モツうまいよ。リピートする」

というレスをすると、「あのモツがうまい、と思うのはかなりの少数派というかもはや異端」「日高屋は味噌だろ」というような味噌派の反論があり、ちょっとした話題になっていた。

「黒酢しょうゆ冷し麺」の実力は?

モツ野菜もチゲ味噌も懐かしいが、季節は日々移りゆくものである。もはや初夏の風情の中、「黒酢しょうゆ冷し麺」の実力を検証するとしよう。これは要するに冷やし中華なのだが、1つ違いがある。そう、具が麺の上に乗っておらず、別皿で出てくるのだ!

代わって登場の「黒酢しょうゆ冷し麺」

(「黒酢しょうゆ冷し麺」再掲。具が麺と別でしょ?これがいいんだな) これは初めて見た時はふーんという感じだったが、あとで東海林さだお先生の『ツユダボの冷やし中華』という文章を読んでハッ!となった。 これ、冷やし中華のツユを途中で飲めるんですよ。それどころか具をちょっと乗せては返す、また乗せるというようなことも出来る。冷やし中華ファンの間では、ツユを途中で飲めないというのがネックになっていたのだ。それを覆したのがこの「黒酢しょうゆ冷し麺」なのである。

従来型冷やし中華ではこの発想はなかったと言っていい。元々冷やし中華は戦後間もない頃に神田神保町の名店『揚子江菜館』が創作したメニューで、具が麺の上に富士山型に乗っていたと東海林氏は書いている。しかし、この従来型は、具が邪魔で、ツユが最後まで食べないと飲めないという重大な欠点があった。ところが、「黒酢しょうゆ冷し麺」はツユダボ、しかも飲めるのである!これはすごいことである。

興奮しているだけではしょうがないので味の検証に移る。

【味】日高屋謹製の多加水麺と黒酢のツユダボのツユは中々合っている。黒酢の風味が感じられる。具材は少々主張が弱いが、これはあくまで麺を食べるのだからこれでいいのだろう。練りからしがやや強烈なので混ぜるか混ぜないかは好みというより言い様がない。

かなり爽やかにあっさりと味付けが決まっており、実食日が少々肌寒かったので、こういう日は煮込みの方がいいのだが、暑くなればこっちの冷やし麺のほうが美味しくなると思われる。

【オペレーション】

「トマト酸辣湯麺」(トマト・サンラータンメン)に比べると圧倒的に速い。えっ、もう出てくるの?という感じである。

(画像は筆者撮影)

(参考文献:東海林さだお『昼メシの丸かじり』文春文庫、『ツユダボの冷やし中華』はこの本所収)

※この記事はガジェ通ウェブライターの「松平東龍」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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