福島第一原発作業員が描く「フクシマの真実」ではなく「福島の現実」 『いちえふ』第1巻発売

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いちえふ

『いちえふ』という漫画をご存知だろうか。「1F(=いちえふ)」とは福島第一原子力発電所の通称。
昨年秋に同作品で『MANGA OPEN』の新人賞を48歳で受賞した作者の竜田一人さんは、実際に福島第一原発で復旧作業員として働いており、その経験を元にルポ漫画を描いたもの。受賞後すぐ『モーニング』に掲載され、かなりの反響があり話題になっていたので覚えている方も多いと思われる。

その『いちえふ』、先週4月23日に講談社より第一巻が発売された。現在も廃炉作業が行われている福島の原発、そこで働く作業員の日常が淡々と綴られている。

『「福島県では耐え難い疲労感と原因不明の鼻血に苦しむ人が大勢いる」『美味しんぼ』の内容に非難殺到』

という記事でお伝えしたが、「風評被害を招く」と現在批判にさらされている『美味しんぼ』となんとなく対照的である。実際、今『美味しんぼ』で連載されている章は「福島の真実」編と名付けられているのであるが、『いちえふ』の帯には

これは「フクシマの真実」を暴く漫画ではない。
福島第一原発作業員が描く原発ルポ漫画。
これが彼がその目で見てきた「福島の現実」

との文字がある。両方を読み比べてみるのもいいかもしれない。

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Taka

元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。

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