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【さよならXP】第5回 残り1週間! XPサポート期限切れについての11個の質問と答え

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いよいよ『Windows XP』のサポート期限が残り1週間を切りました。読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。OSのアップグレードを検討されている方や、サポート期限終了後もしばらくは『Windows XP』と共に生きようと決意されている方もおられるのではないかと思います。

この連載では『Windows XP』を使い続けることにどんなリスクがあるのか、また、アップグレードするときにはどのような注意点があるのかなどの情報を取り上げます。

第5回 残り1週間! XPサポート期限切れについての11個の質問と答え

これまで、この連載では『Windows XP』を使い続けることのセキュリティ上のリスクや対策について解説してきました。今回は直前対策として、これまでの記事への反響や、筆者がこれまでに受けた質問を参考にしつつ、その他多くの方が抱いておられるであろう疑問についてFAQ形式で解説します。

Q1. XPのサポート期限切れが来るとパソコンが起動しなくなりますか?

いいえ、サポート期限終了後も、パソコンは起動します。
(故障その他のトラブル時を除く)

「期限切れ」という側面だけが強調されているため、中にはこのような勘違いをしてしまう方もおられるようです。しかし、あくまでも“サポート”の期限切れであり、使用期限の終了ではありません。

Q2. では、XPのサポート期限が来ると何が困るのですか?

端的に説明すると、『Windows XP』を搭載したパソコンがコンピューターウィルスに感染しやすくなります。これまではセキュリティ上の穴が見つかれば、Windows Updateを通じて穴を塞ぐための修正パッチが提供されてきました。しかし、今後はそのような修正パッチが新たに提供されなくなり、穴が空いたままになります。

Q3. では、どうすればよいのですか?

一番簡単な方法は新しいOSを搭載した新しいパソコンを購入することです。物を選ばなければ5万円から10万円で新品を購入することができます。また、軽快な動作は期待出来ませんが、2万円程度でWindows 7がインストールされた中古パソコンが販売されていることもあります。

新しいOSではプリンターなどの周辺機器が利用できない場合もあり、最悪の場合は新たに一式を買い直す必要があるかもしれません。ドライバなども考慮すると、最新の『Windows 8.1』よりも32ビット版の『Windows 7』に乗り変えたほうが良い可能性もあります。事前の調査は必要です。

もしやむを得ず『Windows XP』を使い続けるのであれば、第1回(http://getnews.jp/archives/432529 )でご紹介したように、LANから切り離し、特定の用途に限り使用するという方法もあります。

Q4. 新しいパソコンを購入したのですが、データの引っ越しはどうすれば良いですか? また、注意点があれば教えて下さい。

新しいパソコンがWindowsの場合、無償で提供されているツールが利用できます。

『Windows 転送ツール』
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows7/products/features/windows-easy-transfer

『ファイナルパソコンデータ引越し eXPress』(期間限定)
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos/consumer/windows/pcmover.aspx

しかし、このようなツールでは、データのコピー漏れが発生することもあります。必要なファイルがすべてコピーされたか、ショートカットではなくファイルの本体がコピーされたかを確認しましょう。別ドライブに意味深な『数学課題』フォルダや、『新しいフォルダ』を保存している方は、そのチェックも忘れずに。

Q5. 乗り変えるとしたらWindows以外の選択肢はありますか?

もしWindows以外に乗り変えるのであれば、Macがオススメです。
iPhoneやiPadをお使いであれば、Macに乗り変えると便利です。iCloudによる器機同士の連携など、Apple製品の利便性をフルに引き出すことができます。

ただし、Macではシステム環境設定を変更しなければ右クリックが使えないなど、Windowsと一部の操作体系が異なるため戸惑うこともあるかもしれません。またWindows向けのソフトウェアは基本的には使用出来ないため、これまで購入したゲームなどのソフトの利用は諦める必要があります。(『Wine』を使用すれば動作するソフトウェアもありますが、残念ながら完璧には動作しないケースの方が多いといえます)

他の乗り変え先として、Linux系、BSD系またはSolarisなどのOSも考えられます。新たなPCを購入することなく、お使いのPCにインストールすることも可能かもしれません。しかし、これらのOSに乗り変えて幸せになれる人は、そもそもWindowsなど使っていないはずですので、詳しい説明は割愛します。

いずれにせよ、Windows以外に乗り変えた場合は、データの引っ越しが困難になるというデメリットがあります。デメリットとメリットをよく考えた上で選択する必要があります。

Q6. 不要になった古いパソコンはすぐに廃棄しても良いですか?

新しいパソコンに慣れるまで、最低でも半年程度は残しておくことをおすすめします。
というのも、コピーしたつもりのファイルがコピーできていなかったり、いつも使っていたソフトが新しい『Windows』では動作せずデータが開けなくなってしまうということがあるからです。

また、廃棄する前には、分解してハードディスクだけ取り出して捨てずにおいておくか、ハードディスク消去ツールを使用して、全てのデータを完全に上書きして消去しておきましょう。しかし、完全消去を実行してしまうと『Windows XP』そのものも起動しなくなってしまいますので、後戻りはできません。

Q7. 『Windows XP』のパソコンを買い取ってくれるサービスがあると聞きましたが、注意点はありますか?

信頼の出来る業者であるかどうかを良く確認しましょう。

悪質な業者であった場合、削除したはずのデータを復元されてしまい、個人情報を悪用されてしまう可能性があります。最低限、ハードディスク消去ツールを使用して、完全に消去しておきましょう。しかし、これで後戻りはできません。この状態で買い取ってもらえるかどうかは不明です。

何度も繰り返しますが、消去ツールを使ったりパソコンを処分したりしてしまう前に、新しいパソコンへのファイルのコピー忘れがないことをよく確認して下さい。ITのプロでさえ、コピー忘れでトラブルを引き起こし、始末書を書かされるということも珍しい話ではないのですから、家庭内であればなおさら注意が必要です。できれば、バックアップツールで事前にPCの内容を丸ごとどこかに保存することをおすすめします。

Q8. ウィルス対策ソフトをインストールしていれば、XPを使い続けても安心ですか?

いいえ、安心であるとは言えません。
確かに、XPサポート期限終了後も、XP上での動作を一定期間サポートするウィルス対策ソフトもあるようです。しかし、これは根本的な対策ではありません。例えるなら、警備員を雇っていても、壁に穴が空いている状態です。無意味ではありませんが、効果は限定的です。

Q9. 「振る舞い検知型のウィルス対策ソフトを使えば100%防御できるため、XPを使い続けても安心」というのは本当ですか?

いいえ、安心であるとは言えません。
大前提として、100%防御できるというのは眉唾です。一種のキャッチコピーのようなもので、よく読めば「理論上は」という但し書きがあるかもしれません。

このようなウィルス対策ソフトは、対象となるプログラムの振る舞いを監視し、事前に用意された採点ルールと照らし合わせて、そのプログラムの“ウィルスらしさ”を採点し、一定の基準を超えていれば動作をブロックする(あるいは基準値以下であれば動作を許可する)という仕組みであると思われます。採点ルールの質が悪ければザルですし、厳しすぎれば正当なプログラムでさえウィルスとして扱われてしまう可能性があります。この採点ルール作りの方法は研究されているものの、現時点では職人芸の域を出ていないといえるでしょう。

もちろん、効果は否定しませんが、いずれにしても100%防御できるというものではありませんし、Windows XPを安心して使い続けられるほどの効果は期待出来ないでしょう。

Q10. 『Windows 7』の『XP Mode』を使えば安全ですか?

いいえ、『XP Mode』のサポート期限も同様に4月9日で終了します。

Q11. 新しいパソコンを購入するのが間に合わないのですが、とりあえず4月9日までにするべきことはありますか?

『Windows XP』がインストールされたパソコンで、以下のことを実施しましょう。

4月9日までに:
・管理者権限のユーザーではなく一般ユーザーでログオンするようにする

4月9日に:
・Windows Updateで更新を行い、『Windows XP』を最新の状態にする
・Flash、Adobe Reader、Java、ウィルス対策ソフトその他のソフトウェアをアップデートし、最新の状態にする
・上記の実行後、LANケーブルを抜く(無線LANの場合は、無線機能を無効化する)
・これ以降、USBメモリ等の接続は行わないようにする

とはいえ、どんな対策も無意味なケースもあります。出来るだけ早く新しいパソコンを購入するようにしましょう。

新しいパソコンを購入したら、データの移行を行いましょう。
その際はLANケーブルを使用して接続する必要があるかもしれませんが、新旧パソコンともにインターネットには接続していない状態で作業を行いましょう。

その他の情報

最後に、XPサポート終了に関して参考になるサイトをご紹介します。

Windows XP、Office 2003 サポート終了の重要なお知らせ | Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx [リンク]

XPサポート終了なんでも相談室 : 富士通
http://azby.fmworld.net/xp-end/

半年にわたってお送りしてきたこの連載も、次回が最終回となります。
次回のテーマは「XPを使い続けた場合に想定されるトラブルの具体例」です。

連載:さよならXP

第1回 サポート期限終了後もWindows XPを安全に使い続けるには
http://getnews.jp/archives/432529
第2回 ウィルスに感染したら気付くでしょ?  その慢心が命取り
http://getnews.jp/archives/452043
第3回 古いPCにWindows 8をインストール——ダメでした!
http://getnews.jp/archives/473408
第4回 UAC無効化? ちょっと待った!
http://getnews.jp/archives/518436

画像:次のスクリーンショットを使用しています。
『Windows XP』

※この記事はガジェ通ウェブライターの「Butameron」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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