黒いベールの“あいつ”が不気味すぎる!! 『悪魔のいけにえ』の名監督がおくるアラビアン・ホラー『悪魔の起源-ジン-』
なんか黒いものが迫ってきてるよ!! 逃げてー!
3月29日に公開となる映画『悪魔の起源-ジン-』。なんと、『悪魔のいけにえ』(1974)や『ポルターガイスト』(1982)といったホラーの名作を手掛けた映画監督トビー・フーパーの最新作です。御年71歳の名監督が2010年代のホラー新世代に“喝!!”でございます。
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今作はアラブを舞台に、イスラム神話に登場する霊“Djinn(ジン)”をモチーフとしたオカルティック・ホラー。アラブでホラーってなんだかイメージがありませんが、なんとこれがアラブ首長国連邦において初めてのホラー製作とのこと。フーパー監督に“初めて”を捧げるなんてお目が高いぜアラブ!
さて、ストーリーです。砂漠地帯にドッデ~ンとそびえ立つ超高級マンション。子を亡くして憔悴しきった妻・サラと、彼女を支える夫・ハリドが故郷のアラブに帰り、その絢爛豪華な家で新たに生活をスタートするわけですが……お察しのとおりそのまま幸せには暮らせません。
いないはずの赤ん坊の泣き声が聞こえたり、奇妙な黒い影が徐々に姿を表したりと、次々と怪奇現象に見舞われることとなります。
追い詰められたサラは、かつて自分が産んだ子が悪魔に取り憑かれる夢にうなされることに……。果たして、彼女に迫り来るものの正体は。そして夫婦の行く末とは――。
家を舞台にしたオカルト・ホラーは定番ながら、ところどころ散りばめられた中東のエッセンスが新鮮且つなんとも不気味。なかでも、壁から天井からどこからでも現れる黒いベールの“あいつ”には何度もビクッ!!とさせられることでしょう。周囲に何もない、人気のない超高級マンションという舞台設定も絶妙で、『シャイニング』の閉ざされたホテルのように更なる恐怖を煽ります。あぁこわいこわい……。
新世代のクリエイターたちが新たな発想の作品を次々と送り出している2010年代のホラー業界ですが、ホラー映画の巨匠は一体どんな作品を届けてくれたのか。是非ともその目でお確かめください!
映画『悪魔の起源―ジン―』は3月29日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開です。
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