【ソルのゲー評】『The Elder Scrolls Online』を一足先にプレイ アメリカ合衆国よりも広いマップのMMO
ベセスダがこの春にリリースを予定しているオンラインゲーム『The Elder Scrolls Online』のβ版が先日より配信開始になった。クローズドβはNDA規約により画像スクリーンショットや動画投稿、ゲーム内容の公開が一切禁止されていたが、そのNDAが解除されたため今回レビューしたい。『The Elder Scrolls Online』は過去に発売された『The Elder Scrolls』シリーズをオンラインゲーム化したもので、応募した少数のプレイヤーが無料で遊ぶことができる。
2012年の5月に発表されたこの作品だが、2014年4月4日にWindows版とMac版がリリースされ、『PlayStation 4』版と『Xbox One』版は2014年6月のリリースを予定している。
数週間前……βオンライン当選の通知
数週間前に『The Elder Scrolls Online』βオンライン当選の通知がメールで届けられた。それを読むと記載されているシリアルを入力し『The Elder Scrolls Online』をインストールしろというもの。しかし本日できることはインストールまで。ソフトは起動できてもタイトル画面のログインはβ開始時間までできない。それまで指をくわえて待っているしかない。
βログイン解禁時間
そしていよいよβ開始の時間である。早速ログインしてみると謎のトレイラーが流れだした。どうやらゲームの開発秘話のようなものらしい。マウスをクリックすると飛ばすことが出来るがじらすために全部見る。
その後は恒例のキャラクターメイクである。
種族、職業、性別、髪型、体型などこのキャラクターメイクだけで30分は掛かりそうである。ちなみに作れるキャラクターは1対だけではなく最大8体まで作れるようだ。
……約20分後。こうしてできたのが我がキャラクターである。最初のキャラクターはNord(ノード)の女性キャラのドラゴンナイトにしてみた。『Skyrim』でも同様にノードは人気キャラなようだ。しかし髪や目がしっくりこない、スカイリムのキャラクターってなんか怖いんよね。まあ暫くプレイしていたら慣れてくるけど。
ちなみに英語しかリリースされておらずインターフェイスやセリフはすべて英語である。国内で4月4日に発売されるものも英語版で日本語簡易マニュアルが付属するのみ。今の所ゲームの日本語のサポートは未定だが、日本語化に積極的なベセスダのことなので期待できそうである。
キャラメイクを終えゲーム開始
さてキャラメイクを終えるとゲーム開始、みんな慌てて走って行く様子が見える。どうやら同じく逃げたらいいのだろうか。武器もなく丸腰なので攻撃ボタンを押しても殴ることしかできない。暫く走っていると机の上に武器らしき物が置かれていた。「E」ボタンでサーチして「R」ボタンでゲット。なるほど。
今回操作方法はキーボード&マウスとなっており、接続しているコントローラーでは操作はできなかった。設定項目をみてもコントローラーに関する項目は見当たらない(見落としか?)。
操作方法はほぼ『Skyrim』同様で左クリックで攻撃、右クリックでガード(盾を持っている場合)となり、そのほかダッジ(避け)という新たなモーションも追加されている。ダッジは避けたい方向を2回押すだけである(ダッシュ中は不可能)。
インターフェイスは多少『Skyrim』と異なるが違和感なく遊ぶことができる。「M」ボタンで地図を出して「F」ボタンで目的地をマークしたりも可能。オープンワールドで世界が広いためファストトラベルももちろんある。それだけではなく当然時間の概念、そしてMMOならではのグループやチャットやメッセージ機能も備わっている。
スキルシステム
今回もレベルが上がる毎に「Magicka」「Health」「Stamina」のどれかに割り振ることができる。
またそれとは別にスキルポイントも貰うことができ、ロックされているスキルをアンロックして使えるようにすることが可能。スキルは大きく分けて2種類あり、アクティブスキルと呼ばれる発動したそのときだけ効果が現れるもの、そしてパッシブスキルと呼ばれる常時効果が得られるもの。
クエスト遂行は実に簡単で人から依頼されたらクエストマーカーの場所まで行ってクエストを達成するだけである。達成すると「COMPLETE」と表示されるのでわかるだろう。
とにかくレベル10までが序盤である。レベル10になるとAlliance Warに参加できそこからが本格的にこのゲームの楽しみを味わうことができるだろう。
広大なワールド
今作の『The Elder Scrolls Online』もベセスダお得意のオープンワールドである。『Skyrim』では静岡県と同じ広さのマップで、西から東に移動するのに戦闘もイベントも無しで徒歩で1時間半以上掛かるという広大さ。
今回もその広大さは健在である。
今回の世界はTamriel(タムリエル)というワールドが舞台になっており、そこを全部旅することができる。序盤ではKhenarthi’s Roost地域が主な活動地域でそこでクエストを遂行する。Khenarthi’s Roostだけでも十分広いのだが、全体マップと比較してみるとどうだろう。世界全体の広さが際立つだろう。
ちなみにマップの広さは1200万平方マイル(約1931万平方キロメートル)。この面積はアメリカ合衆国やロシア(1707万平方キロメートル)の面積(962km2)よりもはるかに広い面積である。
この広大なマップでMMO出来るなんて大興奮である。現在はβなのでそんなに人は多くないが、これが正式リリースとなったらもうそこが1つの世界である。これに衣食住が出来るようになったら最高。
これから先10時間20時間、長ければ数百時間と遊べそうな作品になりそうだ。こちら月額費用は14.99ドル(約1500円)となっている。
気になるMODは?
『The Elder Scrolls』といえば気になるのがMODの存在である。MODとはModificationの略で修正や調節の意味をもつ。『Skyrim』の際はベセスダが公式でMOD作成ツールを公開し容認していたが、今作はMMOである。一部の人だけ修正の効いた状態で遊ぶと不公平が生じてしまう。グラフィックの変更などシェーダーMOD程度なら良いが、宙を歩く、無敵といったMODはどういう扱いになるのだろうか。
販売はベセスダだが、開発は『Skyrim』のベセスダではなくゼニマックス オンラインスタジオとなっている。
記者は『Skyrim』に200時間どっぷりはまった口なので今回も徹夜必至である。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
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