独自のスタイルに世界中から熱視線! 植野有砂さんインタビュー「ファッションも音楽も“文化差”が好き」

モデルであり、ファッションブランド「FIG&VIPER」クリエイティブディレクターの植野有砂(うえのありさ)さん。「FIG&VIPER」は3月1日に開催される史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」でもステージが決定しているなど、ファッションフリークの注目を集めています。

植野有砂さんは、12万人を超えるフォロワーを持つ、写真共有サイト「Instagram」で日々自分が「良い!」と思ったアイテムやコーディネート、風景をどんどん発信。SNSを自由自在に活用する、今の時代のガールズカルチャーを牽引しています。

1月30日には初のスタイルブック「#ALISA 植野有砂オフィシャルブック」を発表。国内外5都市での撮り下ろしフォトストーリーを始め、海外ショップ情報や、ファッションスタイル+アイテム紹介など大充実な内容となっています。

今回は植野有砂さんにインタビューを敢行! 好きな物に囲まれてキラキラ輝く「FIG&VIPER」のオフィスにお邪魔して来ました。

――「#ALISA 植野有砂オフィシャルブック」が発売となりましたが、一番こだわったポイントを教えていただけますか?

植野有砂:東京、パリ、LA、ニューヨーク、ロンドンという世界5都市で撮影しているのですが、私がよく行っているお店を紹介しているので、旅行に行った時のショッピングの参考にしてもらえると嬉しいです。

――「#ALISA」というタイトルが、SNSを活用している植野さんらしいですね。

植野有砂:私がこうして注目していただいているのも「Instagram」の影響が大きいと思うので、ハッシュタグ「#」は使いたかったんですね。私も周りの友達も何で「#」を付けるのが好きで、「#リア充」とか「#気持ち悪い」とか(笑)。それで「#植野有砂」とかも考えたのですが、結局は「#ALISA」に落ち着きました。

――インターネットは昔からよく使っていたのですか?

植野有砂:小・中学生の頃からインターネットは使っていて、高校の時に自分のホームページを作って、ブログも開設して。私がやっているブランド「FIG&VIPER」も最初はPRがいなくて、今も自分でSNSなどを使ってPRしている部分もあるので、インターネットを使うのはクセになっていますね。ガジェットも好きで、今はMacBookを使っているんですが、デザイン用にでっかいモニターを買おうかなと目論み中です。

――「Instagram」は特に英語で書き込まれている事が多いですね。

植野有砂:そうですね、「Instagram」は特に海外発信を意識しています。日本の方も海外の方も同じ様に「カワイイ!」とか「イイネ!」みたいな反応をくれるので面白いですね。私も「この子の写真カワイイ」って思う方はフォローして、服とかアイテムだけでは無くライフスタイル全体を参考にしていたりします。

――「FIG&VIPER」の世界観はもちろん、植野さん自身のスタイルは唯一無二のものですが、昔から個性的な女の子だったのですか?

植野有砂:いえいえ、皆が好きなものが好きでした(笑)。「小学校の時は安室ちゃん、SPEED、モーニング娘。とか、流行しているものが大好きな女の子でした。服もGAPのパーカーが流行すれば、GAPのパーカーばかり着ていたし。中・高校生の頃も流行っているものが好きで。本当にファッションが好きになりはじめて、高校生の頃読者モデルをはじめてからですね。大学生になって自分の好きなものがだんだん分かってきて。

――そこから服作りをはじめて、ブランド立ち上げに至るわけですが、ブランドイメージなどはどんな事から生まれたのですか?

植野有砂:専門学校とかに通った経験も無く、服飾の勉強をしていたわけでは無いので、全部感覚でやっています。だからサンプルが出来上がって「思ってたイメージと全然違う」って全部やり直す事もありましたね。今はブランド立ち上げから3年経って、小さな生地のサンプルから全体のイメージが分かる様になってきました。

――特別な勉強はしていないとのことですが、服作りは難しかったのでは?

植野有砂:好きだったので、全然苦になりませんでした。私みたいにブランドを立ち上げたり、デザインの仕事をしている人って意外と服飾の学校出ている人が少ないんですよね。ブランドを作るって、服をデザインする事だけじゃなくて、PRから売り上げ管理から色々やることがあるから、特殊能力というよりもバランスが大事なのかなと思います。でも、ブランドを立ち上げてからは服を見る目が以前と変わりましたね。「この生地使って、なんでこの値段で出来るんだろう」とか「このボタンは意味があるんだろう」とか、完全に作り手視点に(笑)。なるべくたくさん服を見て観察する様にしています。

――ちなみに初めて作った服は?

植野有砂:すっごいビッグシルエットのコートを作りました。今はトレンドになっていますけど、当時はまだ全然浸透していなくて、会社の皆にも「それでかすぎでしょ!」って驚かれたりして(笑)。「でも、絶対カワイイから」って言い張っていたら、徐々に感度の高い子から浸透していって。

――日本は流行が浸透していくのに時間がかかるのですかね。

植野有砂:海外のコレクションで発表されて、日本のブランドが服を作って、消費者の方に届くまでの時間がすごく長いから「日本は遅い」って言われるのが、よく分かりました。だから、海外に行く事が多いので、街中やパーティでイケてる女の子たちを見て研究しています。

――スタイルブックの中でも海外の色々なスポットが紹介されていますね。甲乙つけがたいと思いますが、特にお気に入りは?

植野有砂: ファッションはロンドン、都市はニューヨークが好きです。ロンドンはちょっと日本と似ている所があって、一目を気にせずオシャレをするんですね。日本人ってすごい派手な格好している子とか多いじゃないですか。ロンドンでも例えばマキシ丈のスカートをずるずる引きずって歩いたり、自分達が良いと思ったものにこだわる部分があって好きですね。

ニューヨークはやっぱり世界の中心で、でも狭くて密集しているから移動もしやすいですよね。LAだと車必須だし、みんなのんびりしているし。私東京生まれ、東京育ちなので日常でのんびりするって事が出来ないんです(笑)。のんびり=お休みという感じで。だから、ニューヨークくらい「頑張らないと追いてかれちゃう」って焦るのが好きです。

――植野さんはDJとしても活躍されていますが、海外で音楽情報を仕入れたりも?

植野有砂:海外のフェスには積極的に行って、むこうではこういう音楽が流行ってるんだ、とかこのDJが一番人気なんだとかいうのは見る様にしています。日本で人気の海外DJと、むこうでの人気は全然違ったりするんですよね。ファッションでも音楽でも「文化差」が好きです。文化の違いってどうしようもないじゃないですか。その、どうしようもなさが面白い。「違って当然だよね」って事をお互い当たり前に思っている、そこが心地良いですね。

――最後に、植野さんの様にブランドを立ち上げたり、ファッション業界で活躍したいと考えている女の子にアドバイスをいただけますか?

植野有砂:とにかく口に出す! こんな事やりますって具体的に宣言すること。後は周りを巻き込む事と、言い訳しない事。周りの人に一緒にやりたいって思ってもらえる人になる事が一番最初に大切だし、実際に動きはじめたら「でも私ってこうだし…」とか「でも色々大変だし…」みたいに、“でも”は使わない。ファッション関係の仕事をやりたいとか、ブランド立ち上げたいっていう子はきっと若いと思うので、20代のうちはいくらでもやり直しがきくと思って、とりあえず挑戦! これが大切かなと思います。

――今後の展開、とても楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました!

@alisaueno on instagram
http://instagram.com/alisaueno

植野有砂 オフィシャルブログ powered by ameba
http://ameblo.jp/ueno-arisa/ [リンク]

#ALISA 植野有砂オフィシャルブック 現在発売中!
112ページ 1,575円

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 独自のスタイルに世界中から熱視線! 植野有砂さんインタビュー「ファッションも音楽も“文化差”が好き」

藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング