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在宅勤務のネック

在宅勤務のネック

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

在宅勤務のネック

在宅勤務って別に新しいものではないと思うのだよね。昭和のドラマとかに出てくる造花とか一生懸命作っている主婦の「内職」だってそうだ。俺が子供の頃(1970年代頃)は、洋裁とかもやっている人がいたような。自分ちで洋服を作って、それをどこかの店に卸していた。

1980年代になるとパソコンやFAXが普及し始めたので、いまでいう在宅勤務に近い形が「21世紀の仕事の姿」みたいに夢として語られたものだ。でも、結局あまり普及しなかった。

最近はOculusという3Dスコープがもてはやされている。これと在宅勤務を結びつけてる人もいる(某プロブロガーとかw)。ただ3Dスコープも1990年代にヴァーチャルリアリティとして、一度脚光を浴びたんだよね。もちろん性能や価格は現在のものとは比べ物にならなかったけど。

で、そういう「過去」の記憶があると、どうしても在宅勤務にしろ、3Dスコープにしろ、どこか距離を置いてしまう。「ああ、むかし流行ったけど、結局普及しなかったね」と。むかしといまではいろいろ状況が違うという考えはあるだろうけど、同じぐらい「やっぱ同じじゃね?」という思いもある。

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ソフト開発の場合、オープンソースで開発されてるものは、たいてい(というかすべて)ネット越しだ。世界中のプログラマがネットによって結びついて、開発を行っている。在宅勤務に近い要素があるだろう。

一方で実際のソフト開発の現場を知っている人間なら、在宅勤務に否定的な人が多いのではなかろうか。百歩譲って「いざとなったら来てくれるなら」という感じ。この違いはどこにあるかを考えてみる。

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一つはオープンソースの開発者というのは相当なレベルであること。これは単にプログラミングの能力だけでなく、プロジェクトの遂行能力も含まれる。一方、ピンからキリまでいろいろなレベルの人間がいる一般の会社だと、優秀な人間は手放しで任せておけばいいけど、そうでない人間は誰かがいろいろ面倒をみなくてはいけない。

優秀な人間どうしならコミュニケーションも、打てば響くような効率の良さ。だいたい考えていることが同じだから、くどくど説明する必要ない。たとえば優秀な人間同士なら「う~ん」と顔をしかめただけで、相手がなにを気にしてるかだいたいわかるよね(笑)。

でもそうでない人間に対しては、あれこれ説明して、相手の知識や能力を上に引き上げてやらなければならない。教育であり同時に足手まといでもある。

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「同じ場所にいる」という意味は、相手の時間を拘束できるということ。良くも悪くも(苦笑)。やっぱスケジュールが詰まってくると、どうしても必要。よくドラマとかで小説家がホテルや別荘にカンヅメになって作品を書いてる描写があるけど、やっぱそういうのは必要だと思うんだよね…。

スケジュールが遅れるのはプロジェクト運営が悪いからだという意見もあるだろう。きちんとやればスケジュール通り進むはずのプロジェクトを遅らせてしまうのは、運営のミスだ。しかしどんなに優秀な人間がやっても、スケジュールが遅れるプロジェクトもある。

アマゾン川を筏で下るようなプロジェクト。なにが起きるか予想ができない。だからどんな状況でも対処できる能力の人間を揃えて、「後は現場で臨機応変に対処しろ」と送り出すしかない(苦笑)。だって誰もやったことのないプロジェクトなんて、どういう問題が浮上するか予測できないじゃん。

先進的、野心的なプロジェクトというのは得てしてそういうものだ。デスマーチが約束されたプロジェクト(笑)。そういうプロジェクトも意外と面白いのだが(前例がない、世界で誰もやったことのないことをやるんだから、おもしろくないわけがない)、わけもわからずそういうプロジェクトに放り込まれた下っ端の人間はいい迷惑かも知れない。

まあ後は好みの問題だろう。既存の技術だけを手堅く活用し、無難に、平和に、予定通り完成させることに喜びを見出す人もいれば、自ら進んでアマゾン川を下りたがる人間もいる。書き方で予測がつくかもしれないが俺は後者だ(笑)。だってどうせデスマーチになるなら、おもしろプロジェクトをやったほうが得じゃん!つまんないプロジェクトでデスマーチなんて自分を慰めようがない。

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話がそれたけれど、やっぱ会社は大なり小なり他社と競争をしているわけで、楽に確実にできる仕事だけやってるわけにはいかない。それだと競争に負けてしまう。作業者の体力や寿命をすり減らして競争に勝つのが正しいとは言わないけれど、頭を使って戦略を練っても、結局最後にモノを言うのは、そういう部分。

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