【隣接世界】神保町線国会跡駅
今回の隣接世界訪問目的は、医薬品の開発に関する相互技術交換だった。
この写真の駅標識は、こちらの世界の東京メトロ半蔵門線半蔵門駅のものである。大部分がこちらの世界のものと一致しているが、やはりいくつかの地名に差異が認められる。隣の駅が「国会跡駅」となっているが、現地に行ってみると国会議事堂は存在しており、国会機能もこちらの世界と全く変わらなかった。現地人曰く「防衛上の理由でわざと国会議事堂が存在しないように装っている」とのことだが、果たしてどれだけ効果的なのか疑問である。
言語に互換性がある隣接世界の場合、差が出やすいのが地名などの固有名詞やいくつかの単語の語法で、次に差が出やすいのがそれらによって影響を受けている(あるいはその逆とも考えられるが)考え方や常識の違いである。この写真の事例は、それが現れている例の一つと言えるであろう。
※この連載は著者がつくりだした「架空世界」の様子を画像と共に紹介するという趣旨のものです。画像と文章で表現された世界は実在しません。
架空紙幣作家。4歳の頃、聖徳太子の一万円札の美しさに心を奪われ、紙幣デザインフェチとなる。現在では架空紙幣創作のほか、架空新聞記事、架空広告、合成写真を用いた隣接世界訪問写真などを創作している。
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