“7日半持ち”をどれだけ超えるか? 『GALAXY Note 3』で『緊急時長持ちモード』を徹底検証

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“7日半持ち”をどれだけ超えるか? 『GALAXY Note 3』で『緊急時長持ちモード』を徹底検証

ドコモ冬春モデルから一部端末に搭載された、緊急時にバッテリーの消費量を50%に抑えてバッテリーを長持ちさせる『緊急時長持ちモード』。ガジェット通信では以前、『GALAXY J SC-02F』を使ってこのモードでどれぐらいバッテリーが持つか検証を実施、なんと7日半バッテリーが持つという結果が得られました。

バッテリーが7日半持つ驚異の結果に! 『S4』後継の最新型スマホ『GALAXY J』の『緊急時長持ちモード』を徹底検証
https://getnews.jp/archives/452581

この記事は『Twitter』や『Facebook』の反応がよかったため、気をよくした編集部はもうひとつ『緊急時長持ちモード』を搭載する『GALAXY Note 3 SC-01F』を使って、同モードでどれぐらいバッテリーが長持ちするのか検証してみることにしました。

さらに大画面でスペックアップした『GALAXY Note』の最新機種

ペン操作 背面

『GALAXY Note 3』は、大画面ディスプレーを搭載し、タッチペンによる手書き入力などの操作に対応するスマートフォン『GALAXY Note』の最新機種。前モデル『GALAXY Note II』と比べて、OSはAndroid 4.2から4.3に、ディスプレーは5.5インチFWXGAから5.7インチフルHDに、クアッドコアCPUは1.6GHzから2.3GHzに、メモリーは2GBから3GBに、バッテリー容量は3100mAhから3200mAhにと、あらゆる面でスペックアップしたパワフルなスマートフォンです。

マルチウィンドウ機能

2画面のマルチウィンドウでアプリが使えたり、ペン操作の機能が強化されたりという機能上のトピックはありますが、実は『GALAXY Note 3』にも『緊急時長持ちモード』が搭載されているのです。

改めて『緊急時長持ちモード』をおさらい

緊急時長持ちモード

『緊急時長持ちモード』は、災害時などの緊急時に待ち受け状態を長持ちさせるために開発されたモード。震災時だけでなく台風などの災害時に活躍が期待される機能です。

『緊急時長持ちモード』に切り替え後は画面の色調を灰色にしてディスプレーの電力消費を抑えるほか、使用可能なアプリの数を制限、画面オフ時にデータ通信をオフに、Wi-FiやBluetoothの通信をオフにすることで電力消費を抑えます。これによりバッテリー消費量は50%に抑えられ、ドコモによると、アプリ使用時でもバッテリー消費量を10%削減する効果があるとのこと。

さらに長時間の電池持ちが期待できる?

バッテリー容量で比較すると、『GALAXY J』の2600mAhに対して『GALAXY Note 3』は3200mAhで約1.2倍の容量。『GALAXY J』よりもさらに長時間のバッテリー駆動が実現しそう。

ところが、バッテリーを最も消費するディスプレーは『GALAXY J』の5インチに対して『GALAXY Note 3』は5.7インチと1.14倍。これが動作時間にどれだけ影響を与えるかがポイントとなりそうです。

災害時を想定して検証を実施

前回と同様に、緊急時に最低限利用するであろう機能を使いながら検証を実施。1日に次の操作をすることにしました。

・通話3分×3回
・SMSの送受信を3回
・ワンセグ視聴10分
・『Twitter』利用5分
・ウェブサイト閲覧10分

家族や友人と離れたときに安否確認などの連絡をするために、1日3回は通話やSMSを利用すると想定。災害情報の確認でも重要なツールとなるワンセグや『Twitter』も利用します。ウェブサイトでも情報を集めることを想定しました。これを1日ワンセット実施して、『GALAXY J』では7日半、バッテリーが持つという結果に。『GALAXY Note 3』ではバッテリーは何日持つのでしょうか。

『緊急時長持ちモード』への切り替えは簡単

緊急時長持ちモードに切り替え

バッテリーを100%の状態まで充電し、『緊急時長持ちモード』に切り替えます。電源キーの長押しで表示されるメニューから「緊急時長持ちモード」を選択すれば切り替えが完了。画面がモノクロになります。

デフォルトで使用できるアプリは緊急時に最低限必要な機能の「ダイヤル」「連絡先」「SMS」「spモードメール」「災害用キット」「ワンセグ」「ブラウザ」のみ。さらに2つだけ使用可能なアプリを追加でき、プリインストールされたカメラ、『Googleマップ』、『ChatON』、『Twitter』のほか、ユーザーがインストールした『Facebook』『LINE』『mixi』は選択できるようになっています。今回の検証では『Twitter』を追加。

ワンセグ試聴中

前回の7日半も、実際に使っているとかなり長期間に感じられましたが、今回はそれを上回る結果が出るかもしれません。長期戦を覚悟して使い続けていきます。

結果は『GALAXY J』を上回る? 下回る?

検証を開始したのは11月26日、火曜日の朝9時。前回の結果、7日半後となる12月3日(火)21時になってもバッテリーは切れず、まだ検証が続けられました。最終的にバッテリーがゼロになって電源がオフになったのは……。

12月5日の木曜日。自宅に置いて検証していたのですが、朝にはまだバッテリーが残っているのを確認し、帰宅時には電源がオフになっていることを確認できました。充電後に「設定」メニューのバッテリー使用ログを確認すると、

バッテリー使用時間

バッテリー使用時間:9日4時間30分47秒

という結果が! 大画面化しているにもかかわらず、ほぼバッテリーの容量比と同じ約1.2倍という結果が出ています。

今回の検証も、前回と同様にLTEが受信しやすい、電波の安定した場所に置いて実施。検証で実行したアプリは毎回バックキーで終了させて待ち受け状態に戻しています。外出時に3GとLTEが切り替わるなど電波が不安定な場所で使ったり、ブラウザのページを開いたままにするなどバックグラウンドでアプリを動作させたままにする場合、動作時間は短くなる可能性があります。

9日強という今回の結果は、5.7インチの大画面を搭載しながらも画面の電力消費をセーブする『緊急時長持ちモード』の実力を感じさせます。災害時だけでなく、ふだんはパワフルなスマートフォンとして性能を発揮し、外出先でバッテリーが少なくなったら『緊急時長持ちモード』に切り替えてもう少し頑張ってもらう、という利用もできそうです。おそらくスマートフォンでは最長のバッテリー持ちを実現している『GALAXY Note 3』+『緊急時長持ちモード』。スペック重視派もバッテリー持ち重視派も注目できる端末なのではないでしょうか。

『GALAXY Note 3 SC-01F』主な仕様
OS:Android 4.3
Xi:150Mbps/50Mbps
Xi対応周波数:2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz
FOMAハイスピード:14Mbps/5.7Mbps
サイズ:約W79×D151×H8.3mm(最厚部約9.8mm)
重量:約172g
3G連続待ち受け時間:470時間
LTE連続待ち受け時間:410時間
GSM連続待ち受け時間:380時間
連続通話時間(3G/GSM):1000/860分
ディスプレー:約5.7インチ 1080×1920 フルHD 有機EL(Super AMOLED)液晶 1677万7216色
外部メモリー:microSD(2GB)、microSDHC(32GB)、microSDXC(64GB)
カメラ:有効画素数約1320万画素CMOS
インカメラ:有効画素数約210万CMOS
CPU:MSM8974 2.3GHz クアッドコア
バッテリー容量:3200mAh
ROM/RAM:32GB/3GB
テザリング:対応
おサイフケータイ:対応
ワンセグ:対応
赤外線:非対応
防水/防じん:非対応
NOTTV:対応
NFC:対応
カラー:Jet Black/Classic White

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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