夫の健康を願って一日断食! 現在もインド北部で続く祝祭行事とは
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createガジェ通ウェブライター
11月22日は「いい夫婦の日」として知られていますが、インド北部に古くから伝わる、夫婦にまつわる行事を御存じでしょうか。10月、もしくは11月に行われるヒンドゥー教の祝祭行事、既婚女性が夫の健康・成功・長寿を願い、一日断食を行う「カルバチョート(Karwa Chauth)」を。
「カルバチョート」の流れですが、既婚女性は早朝に起床し、義理の母がつくった食事を食し、夜明け前に断食を始めます。食べ物はもちろん、水さえも口にできません。夕暮れ時、月が見えたら、月の神に水をささげ、夫が帰宅すれば、断食を終えることができます。
断食後の楽しみとして、集まった家族・友人との歓談、夫からの高価なプレゼント(宝石など)があります。夫は、妻の断食によって自分が長生きできることを知り、その日は良く眠れるとか。
断食は、夫だけでなく、義理の母への感謝を忘れない機会でもあるようです。「カルバチョート」の起源は、遠い村に嫁いだ若い妻が、実の両親と離れ離れになって悩み苦しんだ時の相談相手として、義理の母との関係が深まったことにあり、「カルバチョート」前の食事につながるそうです。
「いい夫婦の日」オフィシャルサイトには、「普段パートナーに伝えられない想いを伝え、気持ちをカタチにして贈る機会としてください」と記されています。そのパートナーを産んでくれた人にも想いをめぐらせる機会にしてもよいかもしれません。
画像: 「カルバチョート」公式サイトより
http://www.karwachauth.com/ [リンク]
参考URL: 「いい夫婦の日」オフィシャルサイト
http://www.fufu1122.com/
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