業界関係者の評価の高い作品は? 名作から最新作まで網羅している『FRaU』の「泣ける、映画」特集

講談社のライフスタイル誌『FRaU』の2013年11月号は「泣ける、映画」特集。2013年10月12日に公開された三木孝浩監督の『陽だまりの彼女』で奥田浩介役を務める松本潤さんの表紙・グラビアになっているほか、2013年11月9日よりロードショーになる『清州会議』に出演する大泉洋さんら名優による「男泣き映画」トークなど、読み応えある内容となっています。

とりわけ映画好きにとって一読の価値があるのは、業界関係者が選ぶ「マイ・ベスト映画5」。テレビ・映像制作会社のプロデューサー・ディレクターや、宣伝担当、監督・シナリオライターといった”プロ”23人が古今東西の”必泣映画”をチョイスしています。
錚々たる顔ぶれの中、異彩を放っていたのがナタリー・ポートマンやチャン・ツィイーの吹き替えでおなじみの坂本真綾さん。ティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』(2003・米)のほか、『きみに読む物語』(2004・米)、『永遠の僕たち』(2011・米)、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』(2007・米)といった自身も日本語版で携わった作品を挙げています。さらに、ウディ・アレン監督の『カイロの紫のバラ』(1985・米)を「映画を、芸術を愛し誇りに思う人が作った映画」とコメント。どれもが印象的かつ凄みを感じさせるラストシーンで心を奪われるのは間違いなさそう。
この企画で複数の”プロ”から選ばれていたのは、スティーブン・ダルドリー監督の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011・米)。9.11で父親を亡くした少年が悲しみを乗り越えていくストーリーが”泣ける”というのが一致しています。

ほかにも、イギリスBBCの『シャーロック』でブレイクしたベネディクト・カンバーバッチについて6ページにわたってフォーカスしているほか、ドキュメンタリー映画のピックアップなど、幅広いジャンルの作品を網羅。『パリ・テキサス』や『レオン』などの名作とメイクを合わせたグラビアページや「キレイに泣ける」ためのテクニック集といった女性誌らしい記事があるのも面白いところ。この秋に観る映画ライフを楽しむ際にぴったりの一冊といえそうです。

『FRaU』公式サイト
http://frau-web.net/

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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